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都民がつくる革新都政
会の機関紙「都民がつくる革新都政」2011年11月15日発行
「何としても石原都政転換を!」意欲あふれ、活発に討論
2011年度革新都政をつくる会“総会”
石原都政に終止符を打ち、共同を広げ、防災・福祉都市東京の実現を
 革新都政をつくる会は、台風12号の襲来で延期した「2011年度総会」を10月26日(水)、エデュカス東京で開催しました。今次総会の目的は、(1)2011年都知事選挙へのとりくみと未曾有の東日本大震災・原発事故のもとでの選挙戦を総括し、教訓と課題を明らかにする、(2)都知事選後の大震災救援・復興、原発問題を通して、新しい政治を求める国民世論と行き詰まり、停滞する石原都政をめぐる情勢を明らかにして、石原都政に終止符を打ち、都政転換を実現する方針を決定する、(3)会計報告・予算案を確定し、役員の改選・補充等「会」の体制確立を行う、ことです。
 総会には、34団体・地域、68人が出席し、石原都政に対する怒りがあふれ、さらに共同を広げて石原都政に終止符を打ち、何としても都政を変える決意と意欲にみちた討議が行われ、都知事選総括と2011年度活動方針が確認されました。

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総会で、活動方針を提案する中山事務局長=2011年10月26日、千代田区・エデュカス東京
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 総会は、はじめに伊藤潤一代表世話人(東京労連議長)が開会の挨拶。都知事選から7ヵ月半の激動の情勢に触れ今総会の意義を強調し、新千明代表世話人(新婦人都本部会長)、児玉洋介代表世話人(都教組委員長)を議長団に選出し、議事をすすめました。
 冒頭、大きな拍手に迎えられて、都知事候補として大奮闘した小池あきら氏が挨拶しました。小池氏は「自己責任にもとづく都政の下で防災対策の遅れ、築地市場の液状化した豊洲への移転、教育行政のひどさなど石原都政の深刻な実態を痛感した。本当に訴えがいのある選挙だった」とのべ「今後は、総選挙、都議選、参院選、そして都知事選と続く。震災、原発事故を乗り越えて新しい連帯をつくり、力を合わせて政治を変えるたたかいを進めていこう」と呼びかけました。
 続いて、たぞえ民夫都議が都知事選後混迷し、行き詰まる都政の状況について報告し、顧問の吉田万三氏の挨拶、畑田重夫氏のメッセージが紹介されました。
 中山伸事務局長が、「都知事選挙総括及び2011年度活動方針案」を提案。総括については、「『引退方針』から一転」大義なき4選出馬を行った石原候補が候補者間論戦を回避し「暗闇選挙」にする中で、石原都政転換を真正面から掲げた小池候補が前回に並ぶ得票を得たことは、善戦・健闘といえる結果であり、今後の反「構造改革」、憲法を守り生かす、新しい福祉・防災都市東京を実現するたたかいの土台を固める選挙となった」と述べ、「どういう情勢のもとで都知事選をたたかったか」「たたかいと結果について」そして、「選挙戦略」「政策・宣伝」「共同」「候補者」「ネット選挙への対応」など8点にわたって教訓を述べ、「さらなる広範な共同の拡大」「基本政策の検証と発展」「次期都知事選挙の準備」は、直ちに始動させる課題だと強調しました。
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〈総会発言者〉
【写真右上より】水島正明(三多摩連絡会)、工藤芳弘(都教組)、佐久間巌(日中友好東京都連)、福井典子(東京社保協)
【写真左上より】田原聖子(東京自治労連)、國米秀明(福祉保育労)、齋藤英佳(年金者組合東京)、白瀬美弘(都障教組)
  活動方針として、大震災、原発苛酷事故のもとで都民の願いと真逆の行き詰まった石原都政に終止符を打ち、都政転換で「新しい福祉・防災都市、東京」をめざすことを呼びかけ、「原発・放射能ゼロにむけた政策や防災政策を重点にした政策活動」や「広範な都民運動との連携・共同の前進」「都政転換をめざした共同の『懇談会』の実現」「候補者擁立」「宣伝・学習活動の強化」などを提起しました。また、あらたな体制の人事案件、および會澤立示事務局長代理が会計報告と予算案について提案しました。
 討論では、8人が発言。「20万パンフが力になった。都知事をとるたたかいにすることが重要。今からたたかう。12月に防災都市・オリンピックで学習会を行う。」「難しいたたかいだった。石原の教育破壊の実態はひどい。4年後は必ず悪政を転換させる。」「善戦・健闘でいいのか。候補者の擁立、会の体制を幅広く。」「『広範な共同の構築』、この点を深めてほしい。都政への運動は、これでいいのか。障がい者運動がすべての団体が参加して全体に広がっている。」「革新都政を知らない世代、劣悪な労働実態にある人たちとしっかり対話していくことが必要だ。」「高齢者、労働組合の現状とたたかいを今後に向けて検証することが必要だ。」「なぜ石原4選を許したか。都政を近づけるとりくみが肝心。60万の得票は力、都民感情にあった取り組みを。」
 討論を受けて、中山事務局長が討論のまとめを行い、「石原都政に対しての怒りと何としても都政を変えたいという思いに溢れた発言だった。選挙結果の分析については、現場を直視し、徹底して行うことが重要である。たたかいを次の選挙のために生かすために、どういう情勢の下で選挙戦を準備し、たたかったかを検証することが大切である。石原都政の悪政を告発、宣伝し『都政は国政より遠い』実態を打ち破らなければならない。対都・要求闘争の中で、議案をもとにさらに深めてもらいたい。石原知事退場、防災・福祉の東京をめざして奮闘しよう。」と呼びかけました。
 提案された総括、方針、財政、体制案を全体で確認し、最後に千坂和彦代表世話人(東京民医連事務局長)が閉会の挨拶を行い、新しい変革の情勢の中でたたかう決意を述べました。
 
なくせ!原発
福島集会に1万人が参加
本当に、悲しい、悔しい
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なくせ!原発、国と東京電力は原発事故の全面賠償を!=2011年10月30日、福島市・四季の里
  放射能被害から子どもたちを守ろう!国と東京電力は原発事故の全面賠償を!「なくせ!原発 安心して住み続けられる福島を! 10・30大集会inふくしま」が10月30日(日)、東京電力福島第一原発から約60キロメートル離れた、福島市・四季の里で開催され、東京からも東京地評や東京平和委員会などの労働組合、民主団体から大型バス20台をはじめとする代表が参加、全国47都道府県すべてから1万人が参加しました。
 非難区域に指定されている浪江町の馬場有町長、飯館村の菅野村長、福島県前知事の佐藤栄佐久氏も登壇あいさつしました。馬場町長は「本当に、悲しい、悔しい、浪江町民2万1千人が県内や全国に避難している。そんな状況をつくったのは誰だ!東京電力です。国策として進めてきた国にも責任があります」と訴えました。
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 ステージから子どもたちが大声コンテストで「外でかくれんぼしたい!」 と叫ぶと、会場の大人たちは「遊ばせたい!」と応え舞台と会場が一体となり盛り上がりました。
 集会は、アピール・ふくしまに生き、明日につなぐ=ふくしまからの呼びかけ「美しい大地・空・海を引き継ぐために!今、声をあげましょう!広げましょう!『なくせ原発!』」を採択。集会後、「なくせ原発」「徹底的に除染しろ」「全面賠償当たり前」など、シュプレヒコールしながらパレードしました。
 
3・11大震災でわかった
皆無に等しい都の地震・津波対策
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3・11大震災での液状化で傾き使用不能になったトイレ〈上〉、「不陸」(ボール遊びなどができない)の掲示が張り出される公園〈下〉=2011年10月29日。江東区・辰巳の森海浜公園
 臨海部バス見学と学習会が、10月29日(土)行われ、都内の労働組合、民主団体から30余名の参加がありました。これまでは1日かけて臨海部を見学しましたが、今回は、午前中臨海部の開発やコンテナ物流、防災について目で見て、午後話を聞いて考えるという学習会が企画されました。
 豊洲新市場予定地、港湾物流とコンテナ埠頭建設、高速晴海線、環状2号線、新木場・辰巳の液状化跡、江東区塩浜ゼロメートル地帯などを見てまわりました。
 築地市場を通る環状2号線の工事は、予定地が鉄板の囲いで覆われ、既成事実がどんどん進められていました。この道路が通ることで、車の通行量、排気などによる環境悪化が懸念されます。
 「東アジアの拠点港湾として機能強化への取組が必要」として韓国釜山港に対峙する東京港「ハブ港」化、そのための新たな大水深コンテナ埠頭を国土交通省と東京都港湾局が共同で建設を計画(水深11メートル岸壁230メートル=東京都港湾局、水深16メートル岸壁400メートル=国土交通省)、2020年度までに約5500億円の税金が投入される予定だと言っています。
 3・11以降にわかに現実味を帯びてきた首都圏直下型地震を想定した地震・津波に対する防災という点で臨海部を見学しました。
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中央区晴海4丁目の回転式陸こう(防潮扉)
 液状化では、辰巳の森公園における実態を見ました。公園のトイレは傾いたまま使用不能、公園は「不陸」(公園が地震液状化により歪んだ状態)のためボールなどの遊びは禁止の看板が張り出されていました。また、晴海の防潮扉(陸こう)を見学、3・11の大震災時には民間委託した「陸こう」が閉められなかったことがおきています。
 現在の都の水門、排水機場、防潮堤の施設は主に高潮対策として整備されたもの、小型船舶などが津波に流されて防潮堤などを壊し浸水する恐れが十分考えられ、施設の地震・津波などへの耐性化を急ぐことの必要性を強く実感しました。
 
都政転換 私の願い(5)
私たちの力で「99%の都民」にやさしい都政を!
松本 秀典(東京地方労働組合評議会・事務局長)
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 「虫酸が走る」、私が石原知事の発言を聞くたびに湧き出る感覚です。同じ「人間」としての気持ちを共有することができません。言うなれば、冷血動物が、私たち人間を冷ややかに見ているとでもいうような(と言ってはトカゲや蛇に失礼か。「彼ら」も人間になつくようだから)。99%の人について、人を人として見ない、それが石原知事です。例外は、1%、強欲な「成功」者。
 「地震はやっぱり天罰」「平和憲法は見直しではなく、廃棄」「日本は核を持たなきゃだめ」「オリンピックに反対する者はぶったたけばいい」「文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものはババァ」「女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪」「予告して自殺するバカはいない。やるならさっさとやれっていうの」等々の発言。そんな言葉を聞くたび、気分が悪くなって、吐きそうになるのは私だけではないでしょう。
 とにかく、1日、1分、1秒でも早く、石原知事には辞めてもらいたい。石原氏を知事にしておくことは、東京の恥であり、日本の恥です。この人が知事かと思うと、恥ずかしくてしようがありません。
 石原氏は、ことあるごとに北朝鮮をバカにしていますが、日の丸・君が代を強制することで戦前のような「お上に逆らわない従順な国民」を作り出し、日本を北朝鮮のような国にすることを狙うのは、矛盾なのではないでしょうか。
 オリンピックを東京で開くことは、平時で、財政的に余裕があるのであれば、反対するものではありませんが、今は、非常時。大震災からの復旧・復興に全力を挙げるべき時です。しかも、国の財政が破綻寸前なのは、政府が自認していること。巨額な金があるのなら、被災者・被災地に回すべき。都民の生活向上に回すべき。
 国民の期待を担って政権の座に就いた民主党は、国民生活第一、反構造改革の旗を降ろし、財界とアメリカ従属路線にまっしぐらです。国の政策で痛めつけられている都民を救うことができるのは都、のはずです……。
 が、今の都政では、知事が石原氏である限り、国に輪をかけて大企業奉仕、大開発優先、世界で一番の成長都市、しか頭になく、期待できません。
 私たち自身の力で、「99%の都民」にやさしい都政を勝ち取るしか、ありません。
 
青い空
 東と西で注目の選挙が行われている。東は大震災・原発事故で延期されていた宮城県議・福島県議選など。西は大阪府知事選・大阪市長のダブル選。「ふるさと」をとりもどす復興めざして原発再稼働や増税路線にきっぱりと「ノー」をつきつける東のたたかい。西のたたかいは「ハシズム」とだ▼とりわけ「大阪秋の陣」は、日本中が注目している。いっせい地方選挙後最初の5月府議会で橋下徹府知事率いる「大阪維新の会」が公約にもなかった「君が代」起立強制条例を出し、数を頼んで強行、まさにファシズム。このときから大阪では「ハシズム」という。府民の切実な願いには「不当な要求」と切り捨て、府・市解体」の「大阪都構」。教育を壊す「教育基本条例案」など、大阪府と大阪市の全ての権限と財源を独り占めしようと「政治には独災裁が重要」橋下氏。政治と社会の閉塞感を逆手にとって「強いリーダー」への幻想を煽る▼このとき、快挙。日本共産党など「大阪市をよくする会」が擁立していた市長候補の渡司候補が「大阪からファシズムの台頭を許してはならない」と立候補辞退し、反「ハシズム」統一戦線が実現。日本本中が励まされている▼3・11から創るこの国の新しい形へ。東京も続こう。(高)
 
 
 
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