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都民がつくる革新都政
会の機関紙「都民がつくる革新都政」2010年3月15日発行
大型開発NO!
都民のいのち・暮らしを守れ!
都民本位の都政運営と2010年度東京都予算へ転換を
 長引く不況の元、雇用・暮らし・営業の深刻な事態が広がり、医療・福祉の充実を求める切実な声が叫びとなって上がる中で、都政は都民の声にどうこたえるか。都政のあり方が問われる東京都2010年度予算案を審議する都議会第1回定例会が2月24日開会しました。存続求める都民世論がさらに広がる都立3小児病院をはじめ、築地市場移転、新銀行東京、雇用問題など都民の立場に立った論戦が求められます。会期は3月30日までの35日間です。

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都議会開会日「早朝都庁前宣伝」を行う革新都政の会=2月24日、都庁前
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都議会開会日「都庁前行動」で主催者挨拶する伊藤潤一東京地評議長=2月24日、都庁前
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都議会開催日、「要求実現」を求め掲げ声を上げる人びと=2月24日、都庁前
 「革新都政をつくる会」は、第1回定例会開会にあたって、当日早朝午前8時より都庁前で出勤する都庁職員・都民の皆さんに「号外:2011年春・東京が変わる、都知事選ビラ」を配布して、都民本位の都予算への転換を訴えました。宣伝カーからは、伊藤・東京地評議長、西村・東商連会長、荻原・東京自治労連委員長、児玉・都教組委員長、寺下東京労連事務局長、大島日本共産党都議らが「一定」の課題と情勢、切実な都民要求実現をめざす都民運動の発展を呼びかけました。
 午前11時からは、東京の保健・衛生・医療の充実を求める連絡会が都立3小児病院存続を求めて都議会前で座り込み。通行中の都民が次々と足を止めて、話しかけ、署名に応じていました。
 そして本会議前の12時15分からは、都民連・東京社保協・東京地評主催による開会日行動が行われ400名が結集し、大型開発優先を転換し切実な雇用・くらし・医療・福祉・教育・営業を守る要求の実現を求め、請願活動を展開しました。

福祉に冷たく開発優先―
石原知事所信表明

 うずまく都民要求と行き詰まる都政運営の中で、石原知事が施政方針表明を行いました。
 しかし、石原知事は小児病院閉鎖には触れず、外環道建設、築地市場の豊洲移転など「構造改革」路線の推進を表明、2016年オリンピック東京招致の失敗も開き直りました。一方、全国で唯一未実施の少人数学級について、小学・中学各一年に教員を重点配置するとして都民の長年の運動が一歩前進しました。また保育所待機児問題で2万2千人分の定員確保などを明言しました。
 また同日、オリンピック招致委員会は、招致活動の報告書を公表しました。都民の支持もないのに148億円(うち税金100億円)をつぎ込み、6・8億円の赤字。しかも詳細な使途は明らかにしていません。マスコミも「無駄遣いに乏しい説明」(朝日)と報じています。4千億円基金を都民の暮らしを守るために使え!「構造改革」推進、都民のくらし・福祉の願いを踏みにじる石原都政を転換させるために都議会への取り組みと都民運動をさらに強めましょう。

子どもの命を守れ!
さらに広がる都立3小児病院存続の世論

 「なぜ今、都立3小児病院を廃止するの?」「石原知事は何を考えているのか」
 石原都政が3月15日で清瀬・八王子・梅が丘の小児病院を廃止しようとしていることに対して存続を求める都民の声が日増しに大きくなっています。テレビや新聞でも批判や怒りの声が報道され、都政のあり方を問う一大焦点となっています。

存続求める都民のつどいに500人
 2010年都議会第1回定例会直前の日曜日・2月21日、東京の保健・衛生・医療の充実を求める連絡会、革新都政をつくる会、東京社保協、東京地評、都民連の5団体で構成する「2・21実行委員会」は、「都立3小児病院の存続を求める都民のつどい」を開催しました。会場のみらい座いけぶくろには500人が駆けつけ、石原都政への怒りと存続求める世論の広がりへの共感にあふれました。
 集会では、四谷信子連絡会代表委員、大山とも子・清水ひで子・たぞえ民夫都議、氏家祥夫連絡会代表委員、3つの小児病院を守る会の代表がともにがんばる決意をこめて訴えました。また、来賓として出席した拝殿清名東京保険医協会副会長は「保険医協会は早くから都立3小児病院を廃止すれば子どもの命が守れなくなると反対を表明し、都議会に陳情してきた。民主党は、都議選で当選した37人の回答議員中31人が廃止に反対した。今回の廃止容認は都民にも我々にも説明がつかないはず。NICUの整備は緊急に必要だ。
一床のNICUは年間1474万円かかり、745万円赤字になる。公費の投入が絶対に必要だ。金がないを口実に削減してはいけない。ムダを洗い直して残すべき。民主党はマニュフェストを実行すべき。ご一緒にがんばろう」と述べ、参加者を励ましました。また、将棋女流棋士の石橋幸緒さんからメッセージが寄せられました。
 集会後、参加者120人が参加して池袋東口で大宣伝行動を行いました。通行人も次々と署名に応じ、374筆が寄せられました。

寒風の中、座り込み続く
民主党は公約を守れ!

 「子どものいのちが危ない」「子どもの救急医療を担う都立小児病院の役割はいっそう大事になっている」「必ず存続を。あきらめない」、都議会の論戦を通じても廃止が医療後退を招くことが浮き彫りになっています。都民の存続を求める願いがますます広がっていることも多くの人が実感しています。なんとしても存続を!都議会前での座り込みが、寒風の中、みぞれまじりの雨が吹き付ける中もつづけられています。
 「民主党は公約を守れ!」座り込みを続ける人たちに民主党の都議の一人一人は答える責任があります。
 
基地撤去・横田も沖縄も
―基地撤去求める西多摩の会月1回座り込み
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10回目を迎えた、横田基地の撤去を求める西多摩の会の座り込み行動=1月17日、福生市
 多くの都民のみなさんは、横田基地は、「民間機を飛ばして軍民で共用する」と言う政策を石原知事が繰り返したため、どこか穏やかな基地のように思われているのではないでしょうか。ところが「基地横田」は急ピッチで大変危険な基地に変貌しつつあるのです。
 その1は、米空軍の攻撃戦闘部隊である第13空軍司令部(本部ハワイ)の第1分遣隊(ケニー司令部ジャパン)が置かれ、もはや単なる輸送部隊だけの基地ではありません。
 その2は、今年の秋にも府中にある航空総隊司令部が移転し、日米共同のミサイル防衛の最重要基地になるのです。
 こうした時、これを黙ってみていることは出来ません。西多摩では08年に「横田基地の撤去を求める西多摩の会」(松山清代表)結成し、昨年の4月からは、月一回、基地のすぐ前で「すわりこみ行動」を始めました。
 「横田基地を撤去せよ!」「自衛隊航空総隊司令部の移転反対!」の大横断幕を掲げ、幟をたて、毎月第3日曜日の午後2時間おこなっています。これまで11回の行動に延べ400人近くの参加を得て、意気高く取り組んできました。
 特に今年の1月には、10回記念と新年のとりくみとして、歌声あり、お汁粉ありで盛大に行い、参加者60人が基地撤去への意気込みを示しました。
 普天間基地の問題でも沖縄県民と連帯し、名護市長選ではカンパと寄せ書きを送りました。【横田基地撤去の会 寉田一忠】

騒音と危険
麻布米軍ヘリ基地

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六本木ヒルズのそばにある米軍麻布ヘリポート基地=東京都港区
  東京の中心・港区六本木にも在日米軍基地があります。麻布米軍ヘリ基地(公式名・赤坂プレスセンター)です。国立新美術館と青山霊園の間に位置し約3万2千平方メートルを占める。敷地内には、約1万平方メートルのヘリポート、米軍準機関紙「星条旗新聞」極東支社、売店、宿舎、そして米軍の諜報機関の事務所などがおかれています。
 ヘリポートには毎日数回軍用ヘリが飛来います。それには、横田・厚木・横須賀の在日米軍司令部から将校らが乗っています。
 港区が昨年行った騒音調査で、ヘリの飛来コース直下の地域で平均1日5回、約90デシベルの騒音が発生、住民が悩まされている実態が改めて明らかになっています。
 93年には、横田基地からこの基地に向かうヘリが、杉並区の中学校の校庭に不時着する事故をおこしました。最近では、この基地に飛来しているヘリが、横浜市などで数回も不時着事故を起こしています。港区議会は基地の撤去決議を全会一致で幾度も上げています。
 撤去実行委員会では、国立新美術館が基地に隣接することから、人命や世界中から借り受け展示している美術品の安全のため文化庁などに対し、昨年から要請を行っています。【麻布ヘリ基地撤去実行委員会・川崎 悟】
 
追悼
―革新都政をつくる会顧問・95年都知事候補黒木三郎さん逝去
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黒木三郎
  早稲田大学名誉教授の黒木三郎さんが2月20日、胆肝ガンのため逝去されました。88歳でした。
 95年の東京都知事選に革新統一候補として立候補。生前の都政革新をめざすご尽力に心より感謝し哀悼の意を表します。

黒木三郎先生を悼む
元革新都政をつくる会代表世話人・事務局長
駒場忠親

 黒木先生は、私と日本共産党の代表の方で行なった出馬の打診に、ためらいを感じさせず受諾されました。流れるような言葉とは一線を画した、一言ひとこと吟味し語る振る舞いで、私たちに安心感を与えてくれたものです。先生がなぜ躊躇なく受諾されたのか、後、九州大学での学徒出陣の体験がそうさせたことを知りました。94年夏の終わり、秋の始まりのことでした。
 95年の都知事選挙は、「無党派層の乱」「メデイア選挙」が喧伝される経験したことのない政治戦となりました。政策、組織、候補者を三位一体にしたこれまでの準備が激変し恐怖を覚えたものです。先生はその困難を極めた選挙戦の投開票日の夜、私を見据え言いました。「君たちはよくやってくれた。ありがとう。ところで僕は役に立ったかね」。日本の政治への深い観察、洞察から選挙結果を俯瞰し寄せたであろうその言葉が胸に響き切なくなったものでした。
 知られていないことですが、先生は83年、87年都知事選の際、候補者擁立で努力された学者グループの1人でもありました。先生はその体験から社会党が持つ「分裂さきにありき」「革新分断」に政治的批判を強くもたれていました。「自らの出馬」という勇気ある決断は、時代が織り成す歴史への関心と未来への希望から生まれたのかもしれません。黒木先生、本当にありがとうございました。
 
都政転換(5)
小児病院は地域に残して
新病院は民間参入のない都立直営で高度専門医療の充実を
府中キャンパス守る会事務局長 森永京子
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  3月1日 東京都府中市武蔵台の敷地に新病院がオープンしました。建物の西側部分に小児総合医療センター(561床)、東側に多摩総合医療センター(789床・旧府中病院)を配した大病院です。小児総合医療センターは都民の切実な要望を押し切って都立3小児病院を統廃合するとしたものです。運営方法はPFI方式で、東京都は病院の経営と診療部門を除いて、病院の設計や工事、維持管理部門、医療周辺業務、備品や薬剤他、調達業務などの委託業務を多摩医療PFI(株)‐清水建設資本‐と契約しています。契約期間は15年間で、この長期期間中、たとえ病院経営全体が赤字になっても、都民の税金で補うので企業利益は保証される仕組みです。
 2010年4月にPFIで運営を開始した駒込病院では様々な不具合がでています。
 新病院は中央玄関を入るとすぐに名前の知れたコーヒーショップやコンビニが並びます。そこを通ってやっと受付です。利用しやすさはどうでしょうか?オープンしたとはいえ実際の稼働はこれからです。3つの小児病院と府中病院小児科の統合に加え、多摩総合医療センターとの関係もあり、簡単にうまくいくとは思えません。
 連携は? 府中キャンパスには府中病院、神経病院、府中療育センター、多摩療育園があり、一般診療以外に高度専門医療や障害児・者への医療も提供してきました。各機関はお互いに、患者さんの必要に合わせてうまく連携していました。同じ都立だから円滑にできました。しかし、新病院ができて、企業側との契約が生じてくると、スムースな連携が保障されるとは限りません。
 利用料は? 東京都は差額ベット料の上限を1万8000円から2万8000円に値上げするとのことです。新病院に適応されるのではと心配の声があります。
 下請け労働者は? 企業が労働者を安上がりに雇用すれば、定着率は悪くなり、業務に支障がでます。また、雇用の形態上、偽装請負になりかねません。
 まだまだ、たくさんの問題が予測されます。「府中キャンパス守る会(通称)」は今後の進捗状況を見ながら、利用者の意見も聞き、病院側に要望していく予定です。
 
青い空
 3月6日、「東京大空襲を語り継ぐつどい」が江東区のカメリアホールで開かれた。今年は?と思案中、チラシを見て目が点に。3月10日の体験を語る「戦災孤児の思いを訴え続ける」草野和子さんと会ったからだ。草野さんと私のつき合いは永く久しい。40年余りの中で「私は戦災孤児よ」ぐらいは何度も聞いてはいたが、親しい友の話をきちんと聞いていない。しっかり聞きたい。ついに今年も参加した▼草野さんにとって、初めて語る孤児となった状況とその後の過酷な歩みである。草野さんの涙は会場を濡らし、「憲法9条を守り抜く」という草野さんの決意は参加者の心に響いた。私は日常の彼女の優しさ、涙もろさ、頑固な一途さの原点に触れた思いだった。休憩時間駆け寄った私に彼女は「これからの人生は戦争体験を語り継ぐことを仕事にして生きていきたい」と告げた▼3・8「国際女性デー」は今年100周年。「パンと平和を」と立ち上がった世界の女性たちの命題は世紀を越えて今も輝いている。「雇用とくらしを」「核兵器のない平和な世界を」との歩みは世界の共同、確かな流れに▼憲法がいちづき明日への希望あふれる社会となるよう草野さんの思い戦争体験とその後の生きざまが私の肩を押す。(中)
 
 
 
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