革新都政をつくる会 憲法が生きる 都民にやさしい東京に
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都民がつくる革新都政
会の機関紙「都民がつくる革新都政」2007年4月15日発行
都知事選 吉田万三候補を先頭に大奮闘
大きかった都民の反響 期待集めた63万票
 東京都知事選挙は4月8日投票がおこなわれ、即日開票の結果、無所属で立候補した石原慎太郎氏が当選しました。
  「革新都政をつくる会」の吉田万三候補は62万余票を獲得、善戦健闘しましたが及びませんでした。
  都知事選の結果について会では左記の談話を発表しました。
  また、候補者として石原都政を転換し、「憲法を都政にいかし、税金のムダづかいをやめて暮らし・福祉最優先の東京」めざして大奮闘された吉田万三さんより、コメントをいただきましたのでご紹介します。

07年4月11日 次につながる戦い・2007
都知事選を終えて

  東京都知事選挙が終わりました。応援して下さった皆さんに感謝申し上げます。
  最終的な得票数までにはつながらなかったとはいえ、終始攻勢的でよい戦いができました。選挙ですから目標は当選をめざしての戦いですが、そこに至ることは簡単なことではありません。
  昨年の秋以降、共産党都議団の奮闘などもあり、石原知事による都政私物化の実態が次々と明らかにされ、マスコミでの報道もされる中で「石原タブー」が崩れてきました。私が基本政策の「都政改革プラン」を発表し、福祉・子育て・くらし充実をはじめ3つの転換を訴えたことが政策的論戦をリードし、選挙本番に入ると石原氏はポーズとはいえ「反省」を口にし、終盤には「くらし満足度」「教育と子育て支援の充実」「都民の目線による医療と福祉をすすめます」「中学3年生までの医療費無料化」とまで言うような状況をつくり出しました。
  また運動面でも、「戦いの大義の旗印」「政策の一致」の重要性の認識という点でぶれなかったことが、運動全体の元気の源になりました。
同時に、この都知事選の戦いは、石原慎太郎という虚像を恐れる弱気との闘いでもありました。
  その弱気の延長として、共産党だけ推薦の吉田では勝てるはずがないので、とにかく「よりましな候補」での一本化論がありました。
  昨年11月のシンポジウムの時点で私が指摘しておいたように、一致点をアイマイにしたままの「よりまし論」は、負けた時には何も財産の残らない戦いになる危険性があるのです。この「よりまし論」の主張は、石原氏への反感が強ければ強いほど、一定の説得力を持ったのです。選挙期間中も言いましたが、誰が出てきても相手が石原さんだと「よりまし」に見えるのです。しかも、それ以上に今後重視すべき問題として私が感じたことは、「二大政党論」が想像以上に有権者の意識の中に浸透しつつあり、都知事選挙は国政選挙に近い感覚だから当然とも言えますが、この影響が地方政治のレベルまで出てきている点です。この問題でも、今回の都知事選での戦いは、今後につながる沢山の経験や教訓を残すことができたのではないかと思っています。
  私自身は、また医療の現場の仕事に戻ることになりますが、国政では改憲の動きが急な情勢です。私を応援してくれた人も、浅野さんを応援した人も、中には石原さんに投票した人でも、「憲法9条は守ろう」という点では、今後力を合わせていかなくてはならないと思う人が沢山いるのではないでしょうか。選挙の中では、福祉の実績などでのやりとりがあったり、私もオリンピックと民主党の関係で浅野氏を「幽体離脱」などと言いましたが、応援している人はまたそれぞれの思いでやっているのですから、今後はむしろ一致点の方を重視しなければならないと思います。
  この都知事選を通してつくり上げた私たちの足場を土台に、これからの戦いや運動がますます大事になってきています。元気に力を合わせていこうはありませんか。
  重ねてご支援していただいた皆さんにお礼を申し上げ、ご挨拶といたします。

    税金は
       庶民のくらしに
           ドラえもん 
 吉田万三
 
都知事選挙の結果について
2007年4月9日 革新都政をつくる会

1.「革新都政をつくる会」は、吉田万三候補を先頭に、石原都政を転換し、「憲法を都政にいかし、税金のムダづかいをやめてくらし・福祉最優先の東京」をめざして、全力をあげてたたかいました。
  吉田候補は、629,549票の得票、11.43%の得票率で善戦健闘し、今後の都政改革と切実な都民の要求実現への確信を広げ、新しい都政をつくる財産を築くものとなりました。
  吉田候補に大きなご支持を寄せていただいた都民とご支援をいただいたみなさんに心より感謝申し上げます。

2.都民犠牲の石原都政転換をめざし勇気をふるって立候補した吉田万三候補と「革新都政をつくる会」、日本共産党都議団は、石原知事の豪華海外視察など都政私物化・ムダづかいを追及し、「石原タブー」を突きくずしてきました。
  そのたたかいのうえに吉田候補は、石原都政3つの転換((1)都政の私物化をやめる、(2)税金は大型開発ではなくくらし・福祉最優先に、(3)憲法を都政にいかす)を訴え、都政を改革する道筋を具体的に示し、都知事選挙の大争点に押し上げました。

3.都民の切実なくらし・福祉の切実な要求にこたえた吉田万三「都政改革プラン」「福祉・子育て・くらし充実 緊急4カ年プラン」にもとづく政策・公約の訴えは、選挙戦を動かし、論戦をリードしました。
  この中で、石原候補は、都政私物化の批判に対して弁解と言い訳にまわり、「都民の目線による医療と福祉をすすめます」と言わざるをえない状況に追い込みました。
  一方で、浅野候補は、オリンピック反対など公約が次々と変わりました。反石原といいながら、都議会では石原都政の「与党」となっている民主党の「全面支援」を要請し、オリンピック推進の民主党と大きな矛盾をさらけ出しました。
  吉田候補は、無党派の都民と「革新都政をつくる会」に結集する団体や地域及び日本共産党の推薦を受け、共同の選挙戦を堂々とたたかい抜きました。
  同時に、安倍内閣が改憲の動きを強める中で、首都東京の知事が憲法9条を守るかどうかが問われる選挙戦となりました。吉田候補の「憲法を守りいかす」との大義ある主張は、平和を願う都民に共感と支持を広げました。

  選挙戦は、かつてないメディア選挙となりましたが、吉田候補の庶民的な人柄と元足立区長としての実績、財源の裏づけのある練り上げた政策にもとづく、力強い訴えが「庶民の代表」として、広い層の都民の共感を広げました。
  「革新都政をつくる会」に参加する諸団体・構成員のみなさんは自らの要求と結んで、ビラ配布、宣伝、対話によって吉田候補への支持を訴え、都政転換をめざして、全力で奮闘しました。

4.「革新都政をつくる会」は、憲法を都政にいかし、税金のムダづかいをやめて、くらし・福祉・教育最優先の都政をめざす立場から、当選した石原氏に対して選挙中に掲げた公約の実行や都政運営を厳しくみつめ、吉田万三候補と「会」がかかげた「都政改革プラン」「緊急4ヵ年プラン」の公約を実現するために、都民との共同を広げさらに奮闘する決意です。

【主な候補者の得票】
カッコ内の数字は得票率
 石原慎太郎  無現   2,811,486(51.06)
   浅野 史郎  無新 1,693,323(30.75)
   吉田 万三  無新・共推薦 629,549(11.43)
   黒川 紀章  諸新 156,126( 2.89)
   〈投票率 54.35%(44.94%)〉
 
都知事選 主な候補の区市町村別得票
都知事選 主な候補の区市町村別得票
 
都知事選 前回と過去3回の都知事選挙結果(比較)
都知事選 前回と過去3回の都知事選挙結果(比較)
 
地方選後半戦で 革新・民主の流れを大きく

 一斉地方選挙前半戦の都知事選挙では候補者吉田万三さんの大奮闘、会に結集する団体・個人のがんばり、そして無党派をふくむ広範都民のなかへの支持のひろがりにもかかわらず当選をかちとることはできませんでした。しかし、選挙戦最中に「都民の目線による医療と福祉をすすめます」と、石原候補がいわざるを得ない状況に追い込むなど論戦をリード、今後への展望切り開くことができました。
  一方党派別選挙では、会の構成団体でもある日本共産党が道府県議選で前回の110議席から102議席に後退、15の政令市議会議員選挙は、124議席を獲得し、前回と比較可能な12市(今回、新しく政令市となった新潟市、浜松市、堺市をのぞく)では、105議席を獲得し1議席増となりました。
  こうした流れを後半戦にも引き継ぎ、4年後の都知事選挙にむけて革新の砦を都内各地につくり上げていくことが求められています。
  区市町村選挙がたたかわれていますが、会と協力共同して取り組んできた各地位での運動もすすんでいます。区・市首長選挙の取組を紹介します。

2007年いっせい地方選挙・首長選挙候補者一覧

 
青い空
 都知事選挙が終わった。悔しい!の一言に尽きる。憲法否定で都政私物化、東京の教育を破壊した石原3選を許してしまった。石原氏の都政壟断が、日本共産党都議団の追及でマスコミのタブーも打ち破ってきたときだけに▼彼は一貫して「説明不足だった」と言うのみで非を認めていない。選挙戦でも暴言を吐いている。「横田が還ってきたではないか」、「神戸の地震のとき(自衛隊の派遣要請する)首長の判断が遅かったから2000人余計に亡くなった」(当選後の会見)など。3選されたが、彼の都政私物化などを都民が許したわけでは決してない▼数字を並べるのは好きではないが、あえて出したい。石原氏の今回の得票は2,811,486票。今回の投票者数5,565,127人(投票率54・35%)。得票率50・51%。有権者数10,238,704人。有権者対比では27・45%。投票者数でも半分、有権者の4分の1強の支持しかないことを肝に銘ずるべし▼いっせい地方選挙後半戦が続く。住民の暮らしと命をまもるもっとも身近な自治体のありようが問われている▼そのあと、5月3日は憲法記念日。60回目の大事な節目。憲法を生かす政治への一歩をすすめて迎えたい。(高)
ご支援ありがとうございました
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