憲法守り、都民の苦しみ痛み分る知事の誕生を
憲法が生きる都民にやさしい都政を‐。革新都政をつくる会は9月25日、半年後の来春に迫った都知事選挙勝利をめざす「変えよう東京! 9・25都民のつどい」を千代田区・日比谷公会堂で開き、「石原都政の転換を望む広範な人々や団体と共同して、候補者の擁立をただちに実現します」とのアピール(別掲)を確認、つどいには団体・地域から千人が参加した。
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都政への思いを語る各界・各地の21人のリレートーク |
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熱気あふれる参加者
=9月25日、日比谷公会堂 |
主催者を代表して中山伸代表世話人が「都民の政治への関心が急速に高まっている。その土台に『貧困と格差の拡大』によるくらし・営業・福祉・教育・医療の破壊、大増税への怒りと不安、そして憲法改悪策動・平和への危機がある。都民の苦しみに背を向けて石原知事が熱中するオリンピック問題が大きな争点になる。候補者も近く発表できるよう努力している。憲法を守り、都民の苦しみ・痛みの分かる知事を誕生させよう」とあいさつ。
各界を代表して、永山利和氏(日本大学教授)、山田和夫氏(映画評論家)、杉井静子氏(弁護士)、吉田信夫氏(日本共産党都議団幹事長)の4氏が発言した。
都民のくらしを重視する首都東京を
永山氏は「石原都政になってからの大きな特徴は、東京の大規模開発、その流れをもう一度大きくしようという方向に確実に動いている。3期目にオリンピックをだしに、更に大規模開発を進めようとしている。都市の立派な建物が、人格の破壊・生活の破壊と同居するような政治に成り代わろうとしている。真に都民のくらしを重視する首都東京を作るか。新しいチャレンジをしなければならない。私たちは石原都政を変えるたたかいに、積極的にかつ皆さんの知恵と力を注ぎ込んで、自分たちの手で、自分たちの都政を取り戻していく。そういう構えでがんばっていく必要がある」と訴えた。
私たちの力で『石原劇場』に幕を
山田氏は「石原都知事は、自らがシナリオ、総指揮した来春公開予定の映画『俺は君のためにこそ死んでいく』の中で、彼らは苦しみつつも耐えて死んでいった若者達、そして彼らは現代の若者達よりも、はるかに美しく、密度の濃い青春を送ったという、その精神への賛歌であると言う。特攻で死んでいった若者たちの死を『美しい死』と描くことで、もう一度若者を『美しい死』にかりたてようとしている。彼は、『太陽の季節』で芥川賞をとったときから時代の寵児として扱われ、マスコミから文学の問題ではなく、芸能として騒ぎ立てられる関係が続いてきた。『小泉劇場』より先に『石原劇場』があった。平和を踏みにじる石原氏は都知事にはふさわしくない。私たちの力で『石原劇場』に幕を下ろそう」と訴えた。
人権思想無い人に都政これ以上続けさせられない
杉井氏は「石原都知事の暴言の数々、本当にこれは枚挙にいとまがない。ババア発言、フリーターとかニートはごく潰しだと都議会で堂々と発言している。障害者に対しても人格があるのか、また最近再び三国人という発言、人を人と思わない、一人一人の人間を大切にする、人間の尊厳を認める、という人権思想がまるで無い人である。石原さんは『私はあの憲法は認めません』と発言、憲法を認めないからこそ、基本的人権を無視するような発言が、どんどん出てくるのだろうだというふうに思う。こういう人に都政をこれ以上続けさせることは出来ないのではありませんか。一緒に都政を変えるために、力を合わせよう」と訴えた。
オリンピック招致口実に大型開発の浪費を促進
吉田氏は「石原都政はオリンピック招致を口実に三環状道路など大型開発の巨額の浪費を促進しようとしている。大会関係施設、競技場整備でもずさんで際限のない財政投入を進め、推計される事業費の総額が8兆円を超える。直下型地震の危険のある東京で、施設が臨海部に集中するなど防災・地震対策が全くない。オリンピック招致のために毎年1千億円を積み立てる一方で、福祉や都民施策を切り捨てる。都知事選で石原都政に審判を下し、福祉・医療・防災対策など都民の生活を守る都政をいっしょにつくろう」と訴えた。
相楽茂治事務局長が革新都政の会のこの間の活動と都知事選勝利に向けた方針について報告。各界・地域の21人がリレーでスピーチ、石原都政のすすめる生活破壊、営業破壊、平和をおびやかす都政を変えようと、それぞれの思いと決意が語られた。
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