革新都政をつくる会 憲法が生きる 都民にやさしい東京に
トップページ > 都民がつくる革新都政 > バックナンバー> 2005年4月15日発行 メール ホーム  
INDEX
革新都政をつくる会とは
会の政策
都民がつくる革新都政
イベント・スケジュール
都政運営
福祉・医療・保健
教育・子育て
都市計画・防災
産業・経済・労働
環境・公害
高齢者
女性
青年
多摩・三宅島
スポーツ・オリンピック
文化・芸術・信教
非核・平和・基地
憲法・民主主義
会の活動・その他
リンク
更新履歴のページ
 
 
都民がつくる革新都政
会の機関紙「都民がつくる革新都政」2005年4月15日発行
差別と戦争表現すると石原都政に〜講演と討論の集い〜
都民本位の「もうひとつの都政は可能だ」

 4月9日、〜講演と討論の集い〜「『もうひとつの都政は可能だ』石原都政のゆがみと特徴」が革新都政をつくる会・都民要求実現全都連絡会の共催で開催、「石原色に染まった東京都政」と題して斉藤貴男氏(ジャーナリスト)が講演、参加各団体から都政の現状を現場から告発するフロアー発言が行われました。集いは、団体・個人を含め72名の参加がありました。

PHOTO

 集いの冒頭、主催を代表して堤敬さん(革新都政の会事務局長・東京自治労連委員長)より「東京都では都民犠牲と大企業本位という全国でも異常な政治が行われ、数々の矛盾が明らかになってきています。この異常な都政をオール与党体制がさえています。都民本位の都政をどうやってつくるか、本日の集いで考えていきましょう」との開会のあいさつが行われました。

◇◇◇◇

 講演で斉藤貴男さんは「石原都政を語るとき、教育問題から話さざるを得ません。嫌いなものは排除する。高校「改革」や障害児教育のなかでも切捨てが行われている。石原慎太郎のミニュチアのような教師が作られています。
 中高一貫校に採用した「つくる会」教科書、これをつくる人たちは、信念として他人に戦争をやらせたがる人たちです。
 石原知事は、三宅島帰島者を見送るとき、出征兵士見送る思いということを言い、若者に覇気がないのは『戦争がないから』と週刊ポストで語っています。都立高校生をビッグレスキューに動員、高校のカラキュラムに〃奉仕活動〃を入れるなど、徴兵制を思わせる内容を行ってきています。
 まさに、差別と戦争を表現すると石原都政になります。都民は石原都知事の本質を『言いたいことを言っているタレントさん』と思っているが、彼が都知事という大きな権力を持っているということには気づいていないのです。
 福祉を充実させ、子どもを人間として認める教育を行い、住民の合意を得て公共事業をすすめるという都政を作るためにがんばって欲しい」と話されました。

 
PHOTO

◇◇◇◇

【都教組 工藤さん】
 町田市では「君が代」の声量指導をするように通達が出されたが、市民の運動で今までどおりの式を行うことができた。子どもたちを中心に、父母、教職員、地域が協力していくことが大切です。
【民医連 大橋さん】
 病院から病院へ患者さんを搬送するとき、医師が同乗しなければ、救急車が使えなくなっています。この動きは在宅にも波及し、「命の重さも金しだい」になろうとしています。
【新婦人都本部油原さん】
 30人以下学級実現を求め、都議会各会派に要請に行ってきました。自民・公明・民主の各党は他県では賛成。東京では石原都知事の顔色をうかがい、実現に背を向けています。
【都障教組 白瀬さん】
 七生養護学校の性教育への不当な介入で、東京弁護士会が東京都教育委員会に警告書を発表。警告書は七生養護学校を視察した3名の都議の責任と都教委の責任を明確にしています。
【福祉保育労 民谷さん】
 私立保育園補助の大幅削減で、ベテラン職員の退職を非常勤職員で埋めざるを得ない問題が発生。都がすすめる経営コンサルタントは保育士の人事考課をすすめ、保育園まで格差社会にしようとしています。
【東京自治労連野村さん】
 都は都民の福祉に責任を負わず、コーディネートをするだけにしようとしています。都庁と警察庁を除く、全ての施設を民間で運営できるとした指定管理者制度もこの流れの一環。指定管理者に民間企業ではなく、公益性を有する法人や財団にと、求めていきましょう。
【都生連 須山さん】
 課税最低限の引下げで住民税非課税から課税になる人は約15万人に。福祉局はその半分はシルバーパスを受け取らないとして7万7千人が1千円から2万510円へと値上がりすると試算。都は値上がりする人への対策をまったく考えていません。
【臨海都民連 中野さん】
 第三セクター経営破綻都民オンブズマンとして3年前にも破産を含めた破綻処理をすべきと提言。経営状況は一層ひどくなり、3月31日に二社が民事再生法の適用を申請、存続を前提にしようとしています。
【東京母親 今村さん】
 石原都知事の「ババァ」発言は女性の生存権を侵害するもの。発言に対し謝罪求め131人が原告となり裁判をおこした。判決は損害賠償請求を認めていませんが、発言は都知事の言う言葉ではないと断罪。控訴し、たたかっていきます。
【日本共産党 徳留さん】
 都政をかえなければと痛感しました。都民の皆さんからみれば当たり前の要求がいま都議会でもつぶされてしまいました。

◇◇◇◇

高畠さん(都民連事務局長・東京地評事務局長)から「石原都知事が生まれて以来、都政は悪い方に傾斜。しかし、都政の実態を知れば、都民もおかしいという思いが生まれてくる。7月に行われる都議会議員選挙は党派選挙ですが、都民要求実現という立場で知恵も出し合い、石原都政を変える機会として位置づけていきたい」まとめと閉会のあいさつ行われました。

05予算「都市再生」大型開発優先
都民施策切り捨て!!
PHOTO

 東京都議会は3月30日、最終本会議を開き、05年度一般会計予算案など知事提案128件と意見書・決議5件を可決、閉会しました。
 可決された意見書は、(1)公共工事における建設労働者の労働条件確保(2)あん摩マッサージ指圧師等以外の法定外医業類似行為の判断基準の明確化(3)抗がん剤治療の制約に対する緊急改善措置の3件。また、決議は、工業用水道料金の減免措置に関するものの2件が可決されました。
 共産党の提案した政務調査費公布の際に領収書等の添付を求める条例改正は、委員会付託を省略して採決され、共産党と生活者ネットなどが賛成したが、否決されました。
 自民、公明、民主、ネットの各党は、「都市再生」の名による大型開発を優先させ、福祉予算をはじめ都民施策を切り捨てる内容の一般会計予算に賛成し、高齢者福祉の充実のための条例提案に反対しました。
 日本共産党は、「都市再生」など不要不急、浪費型の公共工事を見直し、切り捨てられた経済給付的事業の段階的復活と子育て支援、30人学級、若者の雇用、商工業支援、地震に強い街づくりなど、予算組み替え提案を行い、「住民の福祉の増進」という自治体本来の姿に立ち返るよう求めました。この組み換え提案は、予算のわずか5%程度を切り替えることで、都民の願いに答えることのできる内容のものでした。

 「この3年半の都議会を見ると、今度の都議選に期待されるものは大きい。チェック機関としての存在感が希薄で質疑があまりにも低調だったからである。(略)一部会派を除くと、総与党化が進み(略)翼賛的な傾向が顕著になった。(略)知事と議会の緊張感は、都政の発展にとって不可欠である」(「都政新報」05年元旦号)と指摘されるように、都議会のチェック機能を取り戻すための機会が、三ヶ月後に迫った都議会議員選挙であり、都民有権者として、しっかりとした判断をする絶好の機会であるといえます。

まちがこわされる!
第3回「都市再生」現地調査
日時: 6月5日(日) 9:30〜16:00
◇ 9:30 東京駅丸の内南口・中央郵便局前集合
◇ 貸切バスで開発現場を巡る
◇ 参加費(バス代) 2,000円(昼食は各自)
主催: 臨海部開発問題を考える都民連絡会
シリーズ自治体とは(8)
−石原都政6年間で−1万1000人超す職員定数を削減記事タイトル2行
PHOTO

 石原知事が1999年に就任してから、2000年度から2003年度までの4年間で知事部局だけで、5千875名が削減されており、国の増員計画による警察官と教員の増員分を加えると実質7千455名の削減が行われた。さらに二期目の2年間で同様に実質4千167人の削減を行い、合計1万1622人になります。
 職員定数削減の主なものは、成東児童保健院・母子保健院の廃止、都立4大学を統合して独立行政法人化に、大久保病院の保健医療公社への移管、保健所12ヵ所から5ヵ所への統廃合、看護専門学校の統廃合、肢体不自由施設の社会福祉事業団への移管、農業・畜産・林業の3試験場の財団への運営移管など、都民の生活に関わる事業や障害者・社会的弱者の生活を守るサービス事業をことごとく委託・移管・廃止して、職員を削減しています。
 さらに2006年度4月には、指定管理者制度の導入を予定している対象条例が35件あり、そこに働いている職員は、専門職が多いため都に戻れない人が多く、数千人が各施設の固有職員とならざるをえなく、必然的に大幅な職員の削減となる可能性があります。
 東京都は、1979年から26年間で知事部局の職員を5万8128人から2万9455人と、実に49%も削減をしています。そのうち石原知事の都政下で1万人以上の削減を行っています。
 こうした定数削減の下、職場では慢性的な超過勤務が強いられ、ここ数年、職員の精神疾患の病気休暇が1位を占めています。また、行政面では、都民への直接サービス業務で都民の要望などがますます実現しにくい状態にあります。
 石原都政は、小泉構造改革路線と連動して都民に重要な施策の公社化・財団化・民間委託・委譲、そしてPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアティブ)=公共サービスの提供を民間主導で行うこと、指定管理者制度、地方独立行政法人制度の導入などを推し進め、市場原理、競争原理を基調に都政の変質、行政責任の放棄にむけて邁進しています。
 いま、まさに都民のための都政を実現させていくために奮闘して行くことが求められています。【都庁職衛生局支部 執行委員・殿岡英行】

連載 石原都政と教育(第17回)
子どもと教育の風景(17) 東京都教職員組合 教文部長 滝沢 孝一
重なる三つの風景
■自民党の新憲法起草委員会が4月4日、憲法改正草案の「小委員会綱領」を発表した。「我が国は……天皇とともに歴史を刻んできた」とこの国の歴史を歪め、「明治憲法、昭和憲法の歴史的意義を踏まえ」を持ち上げ、海外での武力行使ができる「自衛軍を保持する」と再び「戦争する国」への道を説き、「我々は……国を愛し、独立を堅持する」と愛国心の鼓舞が謳われている。
■「つくる会」歴史・公民教科書が検定に合格。あの侵略戦争を「大東亜戦争」と呼んでアジアの解放のための戦争だったと強弁、神話をあたかも史実のように描き、日本国憲法を「世界最古の憲法」と揶揄する一方で、明治憲法と教育勅語を天まで持ち上げた「教科書」が「つくる会」教科書だ。検定合格は、日本政府がお墨付きを与えたに等しい。
■都立高校の卒業式で、クラス代表として卒業証書を受け取った生徒がマイクを握って「都教委の皆様にお願いがあります。これ以上先生をいじめないで頂きたい」と訴えた。会場からの拍手は鳴りやまなかったという。しかし、東京都教育委員会は、今春の卒業式で「君が代」斉唱時に起立しなかったとして53人の教職員の懲戒処分を強行した。

◆◆

 九条を変えて「戦争する国」をめざす自民党の改憲綱領。戦争賛美の「つくる会」教科書の検定合格。そして、「日の丸・君が代」の強制と処分強行。三つの風景が重なり合った向こうにはどんな風景があなたには見えますか。
子どもと教育の未来願い 教職員父母ら1万人
PHOTO

 3月26日、「憲法教育基本法改悪許すな!子どもと教育の未来を開く3・26全国大集会」が、有明コロシアムで開かれ、47都道府県から教職員・父母ら1万人、東京からも2500人以上が参加し、確信が深まる大集会になりました。
 九条の会の奥平康弘さんが「憲法と教育基本法の改悪を許さないという一点での合意を広げていこう」と訴えました。堀尾輝久・東京大学名誉教授は、未来世代の願いに応えるためにも教育基本法を生かすことが大切と強調。国連子どもの権利委員会のノルベルト・リウスキーさんが、教育をゆがめる過度な競争を改めなければならないと日本政府を告発しました。
 都教組から町田支部が「『君が代』を他の歌と同じ声量で歌うよう指導せよ」との市教委通達に反対する取り組みについて発言。「子ども中心の卒業式を」の声が大きく盛り上がり、集会やパレード、市教委要請などが連日のようにとりくまれ、全国から抗議が寄せられたことが紹介されました。子どもたちが「いままで通りの式をやってください」と訴え、父母も応援してすばらしい式が行われたことを報告し、拍手に包まれました。【都教組 川俣義雅】

世界と日本各地で イラク占領反対
PHOTO

 イラク戦争開戦から2年目の3月20日、世界と日本各地で、イラク占領反対の共同行動が行われました。
 東京では、同日昼、日比谷野外音楽堂で「いまこそ平和を守るとき 国際共同行動3・20集会」が開かれ、6千人で会場があふれました。
 壇上からは、各界の代表の訴えやあいさつが行われました。映画人九条の会の神山征二郎監督が「“ここで物を言わなければ”と勇気をふりしぼって来た」とあいさつ。自衛隊のイラク派遣を憲法違反と訴えるイラク人原告のハッサン・アボットさんはイラクの生々しい状況を紹介。前レバノン大使の天木直人さんは「(イラク戦争は)誰が何といっても間違いだ」と述べました。
 参加者は集会後、アメリカのイラク占領に反対し、自衛隊の撤退を求める声をあげながら、ギターや風船を手に銀座までパレードをしました。集会は、全労連や陸・海・空・港湾労組二十団体、宗教者など幅広い団体が実行委員会をつくって開いたものです。

小平市長選
小林政則氏初当選 市政変えたいの声とどく
 4月3日投・開票がおこなわれた東京・小平市長選で、無所属新人の小林政則氏=民主党・日本共産党・社民党・生活者ネットが支持=が、無所属で現職の前田雅尚氏=自民党・公明党推薦=を約5千票の差で破り初当選しました。
 選挙戦で小林候補は、情報公開、コミュニティーバスの路線拡大や乳幼児医療費無料制度の所得制限の全廃、35人学級の実現など政策を訴えました。
 「明るい小平をつくる会」は、日本共産党と小林候補が政策協定を結んだことを歓迎し、当初推薦していた山内候補が辞退、小林候補当選めざし、奮闘してきたものです。
 開票結果は次の通り。
当 小林 正則(無新) 30693票
  前田 雅尚(無現) 25622票
青い空
 「あっオレの秘密キチがなくなっちゃった!」車の中の孫が突然叫んだ。見ると野っ原の繁みの向こうにポッカリ口があき工事中とある
▼この野っ原、孫の幼稚園では、道なき道をかなりハードな丘陵を越え公園まで歩かせる回り道コース。タンポポの綿毛を吹き、桑の実を食べ、木の実をポケットに入れ、自然を体験し、体を鍛える場所。子どもの秘密キチには格好だったにちがいない。あっというまに孫の夢の野は崩され3月26日、鎌倉街道「綾部原トンネル」完成、都主催の開通式、「道幅を広げ、交通渋滞をなくし都民の安全を守る?」という410メートルの距離
▼私の住む多摩は横田基地があり、空は米軍機専用空路。石原知事は、横田を「軍民共用」として首都の中核を計っている。私の故郷、秩父鉄道は1881年政府が日本鉄道会社に与えた特許書「非常ノ事変兵乱ノ時ニ当テハ、会社ハ政府ノ命ニ応シ政府ニ鉄道ヲ自由ニ使用セシメルノ義務アル者トス」(24条)により、1884年11月秩父事件弾圧の軍隊・警察の輸送をやった(日本の鉄道100年の歩み)
▼もしや、このトンネルも横田基地のネットワークの一つかも?「町田まで少し近くなっていいね」と喜んでもいられない。桜満開の街道を「そこのけそこのけ戦車が通る」にしてはならない(中)
町田市で卒業式「君が代」声量指導

IMAGE

 
PHOTO

連載漫画の新しい作家
≪吉良ひかる 〜自己紹介〜≫

はじめまして。群馬県出身で、練馬区に住んで早や10年。
地元っ子には及びませんが、東京に愛着を感じ始めている漫画家です。
東京は、田舎モノから見ると、様々なものが集まる夢の都会です。私のような夢しか持たない若者を放っておいてくれる自由さと同時に、誰も助けてくれない厳しさを併せ持っています。
石原知事になり、その厳しさの方ばかり強くなっていくようで、とても不安です。
ホームページ【吉良ひかる 南と北のちびっこたち】

 
 
 
(C)革新都政をつくる会 All Rights Reserved.