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都民がつくる革新都政
会の機関紙「都民がつくる革新都政」2005年3月15日発行
民間に任せよ! 経営破たんの臨海三セク
「都市再生」・臨海開発が東京を壊す!
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テレコムセンタービル(左)他三セクビル
「しんぶん赤旗」(04年7月21日)より

 いま開かれている定例都議審会。審議されている来年度予算案はこれが自治体の予算化と見紛う代物で、福祉、医療、教育、住宅、中小企業などは軒並み削減。
 その一方で首都高速品川環状線や羽田空港再拡張などにそれぞれ1千億円、臨海道路100億円、臨海副都心整備480億円、豊洲・晴海・有明北の区画整理430億円等々、「都市再生」や「臨海開発」などに重点的な予算配分となっています。
 このように石原知事は、都民の暮らしや東京の環境をメチャクチャにしがら都議会で「東京を多国籍企業が進出したくなるような魅力ある都市にする」「東京の発展が日本を活性化させる」「都市再生こそ一つの大きな福祉である」などとうそぶいています。

 「都市再生」「臨海開発」でいま都心や臨海部では超高層ビル・マンションや幹線道路などの建設ラッシュ。臨海副都心などは約4割の未処分地を抱えたまま益々窮地に追い込まれているのです。これは臨海副都心の開発財政と臨海関連第三セクターの会社経営のさらなる破綻と都民負担増大をもたらします。
 およそ15年前に東京都が設立したいくつもの臨海関連第三セクター。大銀行・ゼネコンと癒着し、「開発を先導する」として何棟もの自社ビルを建設したのです。しかしバブルがはじけ、ビル経営が全く不振、会社経営はとっくに破綻しました。このため東京都は毎年数十億円に上る経営支援を行い、これまでにすでに1千億円以上もの税金などを投入しているのです。
 ところが(株)東京テレポートセンターなど三セク5社の2003年度末の累積債務は、1300億円を超え、改善の見込みはまったくありません。最近NTTドコモが、(株)東京テレポートセンター所有のテレコムセンターから品川駅東口の再開発ビルに引っ越したため、フロアの三分の一以上が空き室状態となっていますが、これが同三セクをさらに苦境に追い込んでいます。
 いま三セクという会社が行っているのは単なる貸しビル業であり、なんら公共性・公益性はありません。そして都は三セクの大銀行への借金返済のためだけに、税金・公的資金を投入しているのに等しいのです。
 それなのになぜ東京都は経営支援を続けるのでしょうか。それは三セクの経営破綻を認め、破綻処理をするとなると、歴代の都知事や幹部職員の責任問題に発展し、また都幹部職員の天下り先の受け皿を失いかねないことなどへの恐れ、そして断ち切れない官・業癒着などが原因です。
 私たち臨海都民連は、臨海関連三セク都民オンブズマンと協力して、「臨海関連三セク破綻処理の提言」を先月、石原知事に提出しました。
 そこでは、東京都は税金投入などの三セク支援を打ち切り、出資金や貸付金などを全額回収することを前提に、臨海関連三セク5社を完全民営化する、それができないときは法的整理を行うことを求めています。
 「民間にできること民間に任せる」が口癖の石原知事が、「提言」を踏まえた都議会での日本を共産党の追及にはまともに応えられませんでした。
 目前の都議会議員選挙では、知事の言いなりの政党に厳しい審判を下す必要があります。【臨海部開発を考える都民連絡会 事務局長・市川隆夫】

9条守れ、30人学級実現を
新婦人「ひなまつり行動」
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 3月3日、新宿駅西口で新婦人都本部は、女性団体、消費者団体、18団体によびかけ「おひなさまも怒っている、憲法9条守れ、要求実現女性の共同大宣伝」を行い、6団体70人が集まり、ピンクのエプロンや折鶴の寄せ書きタペストリーなど、にぎやかに憲法改悪反対、いま核兵器の廃絶を、東京でも30人学級実現をと呼びかけました。署名は4種類136筆、カンパ1500円寄せられました。
 これに先立って、新婦人では、都政学習会を行い、小松きょう子都議(共産党)から『私たちの願いと都政』と題しての話しを聞き、この間の東京都の福祉切り捨て、都立病院の縮小・統廃合が都民のいのちに関わる重大な事態になっていることに怒りがわきました。
 各会派の都議要請も行い、「30人学級を東京でもぜひ実現して」と要請しました。「私の時代は50人学級だった。30人にするには財政が大変」(自民党事務局)「40人は多すぎる。しかし、現在の教師の負担大きい、少人数授業、複数担任生考えるべき」(福祉敬子都議スタッフ)「31人になったら15人、16人のクラスになる、サッカーや野球のチームができない。多い方が集団の効果ある」(公明党事務局)「担当がいません」(民主党事務局)「30人学級実現にがんばる。他の党に地方や東京の市・区でも30人学級に賛成しているのに都議会では反対している。石原知事にすり寄っているとしか考えられない」(共産党都議)。この報告に要求から政党を見極め主権者として行動する必要を痛感しました。

都議会開会日都庁前に450人
都民の暮らし守る都政への転換を
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 2005年都議会第1回定例会が開催された2月23日、新年度の予算が決定される重要な都議会であり、提案される予算原案でも、福祉を削減し大企業のための大型開発をすすめる石原都政のやり方が全面的に強化される内容となっており、「憲法を生かし、福祉、医療、保健、教育、中小企業対策を充実させ、都民の暮らしを守る都政への転換を」訴えて、「開会日行動」が展開されました。
 朝の都庁門前宣伝(革新都政の会)、12時15分からは都民要求実現全都連絡会、東京地評、東京社会保障推進協議会の3団体共闘による「開会日都庁前行動」が行われ、450人が参加、各団体の決意が述べられ、個人請願に移りました。

傍聴席から見れば「議会崩壊」状態
 石原都政になってから、ほぼ毎回都議会の本会議と厚生委員会の関連質疑を傍聴し続けている。都民の声を聞こうとさえしない知事の姿勢は強まっています。
 3月1日の代表質問で共産党は、全国的に30人学級の実施が広がり、拒否しているのが東京都だけになろうとしていることをあげ、とりくみを開始すべきだと迫った。しかし、知事は切実な要望を「共産党のごくごく限られた支持者の意見」だと突き放しました。
 東京地裁も判決で批判した知事の女性べっ視「ババア」発言について、2日の一般質問で共産党が唯一ふれ、撤回と謝罪を求めたが、「ありがた迷惑」とし、追及する同党を「デマゴーグ」(扇動家)と表現。その際、自民党の席から「だからババアって言われるんだよ」など、すさまじいヤジが飛びかった。女性議員の会派・生活者ネットはこの発言について沈黙を続けている。傍聴席から見れば、「議会崩壊」状態です。
 この異常な議会のもと、福祉・保育の市場化へ暴走する石原都政を、民主党もしっかり支えている。代表質問で、「保育市場全体に、保護者の選択を可能とする、柔軟で多様なサービス提供が波及しているとはいいがたい」として、改革の総仕上げにバウチャー(利用券)制度を導入すべきだと迫った。保育の市場化を本格化させる姿勢を、会派として鮮明にしました。
 議事録は都議会ホームページに掲載されています。実績や政策をしっかり見極めて、議員を選ぶチェック機能が私たち一人ひとりに問われています。【福祉保育労東京地本 書記次長・民谷孝則】

シリーズ自治体とは(7)
軍民共用「絶対反対」 横田基地と瑞穂町の実相−その2−
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左からKC10空中給油機、C17輸送機、後方に日本の税金で建てた米軍マンションが見える【横田基地】

 瑞穂町は平成13年3月に、向こう10年間のまちづくり計画である「長期総合計画」の基本構想の中で、「軍民共用化は、騒音被害や航空機事故の危険性が増大するばかりでなく、飛行場の永久化につながることから、反対の姿勢を貫きます」としており、議会とともに反対しています。
 いま、在日米軍再編計画と合わせ、横田基地には航空総隊司令部が府中から移転し、民間空港建設計画も進められようとしており、「軍民共用化」問題は、基地との共存であり、石原都知事のいうような基地の返還にはつながりません。地元住民は、事故墜落への不安、騒音激化につながるとして反対しています。なぜなら「軍民共用化」は騒音激化につながるからです。
 三沢、那覇などの軍民共用空港の実態からも明らかなように民間機の離発着などについても米軍優先で行われることは明らかです。
 三沢空港では、F16戦闘機が空港周辺を頻繁に飛行するため出発・到着便に軍用機の情報が伝えられないことがしばしばあると言われています。また、那覇空港では、通常ならば1万1千フィート(3千メートル)の上昇が離陸後嘉手納基地、普天間基地から飛び立つ軍用機のため、特定地点まで1千フィートを維持しなくてはならず効率がよくないといわれています。三沢空港では98年F16戦闘機の墜落事故で航法施設が破壊され、空港が一時閉鎖しました。
 こうした事態から予測できることは、事故、有事=戦争、米軍機の訓練などの米軍の都合によって飛行場の運用は左右され、東京都が周辺市に出した経済的な効果は期待できません。横田では昨年のC9エンジンカバー消失事故、緊急着陸事故、パンク、エンジントラブルなど米軍機による事故が多発しています。「共用化」することは大事故につながるたいへん危険なことです。結果的には民間空港機能も消失し、収入よりも膨大な赤字の原因をつくるのです。
 東京都は、一日15便程度といっています。しかし、共用化すれば、飛行回数は米軍機の飛行回数、自衛隊機の飛行回数が加わり、今現在の飛行回数を上回ることは誰がみても明らかなことです。しかも、米軍基地ですから戦争状態になれば軍用機の離発着も激増します。結果、年間3万回のベトナム戦争時に近づく結果となります。
 戦後60年、米軍基地の基地被害に悩まされつづけてきた基地周辺各市町は、住民をとるか国をとるか、いま、大きな岐路にたたされています。基地被害を受けて来た周辺市町が反対で一致すれば、政府・東京都の無謀な計画を変えることが出来る可能性をもっています。【三多摩労連 書記・池田吉人】

連載 石原都政と教育(第16回)
子どもと教育の風景(16) 東京都教職員組合 教文部長 滝沢 孝一
中山文部科学大臣学習指導要領 全面見直しなど中教審に要請−その真相−
 中山文部科学大臣が学習指導要領について、今秋までに全面的な見直しをおこなうよう求めた。新聞各紙は、「ゆとり教育 秋までに全面見直し」(朝日)などの見出しでこれを報じた。しかし、「ゆとり教育」というけれど、「ゆとり」など何処にもなく、かえって学校に多忙化の嵐が吹き荒れ続けたというのが、十数年間の「ゆとり教育」の実感であり、実態だ。
 「ゆとり」のない「ゆとり教育」とはいったい何だったのか。今の学習指導要領のもとをつくった責任者の三浦朱門氏は、「ゆとり教育」の本当の目的はエリート教育で、そう言いにくい時代だから回りくどく言っただけだとその正体を語った。そうすると大いに合点がいく。「ゆとり教育」のもとで子どもが競争に追い立てられ、できる子とそうでない子の学力の差が大きく広がったこと。子どもたちがイライラを募らせ、新たな「荒れ」が広がっていること。教職員も「成果」ばかりが求められ、競争を強いられていること。子どもも教職員もいつも何かに追い立てられ、やたらめったら忙しくなったこと……。
 では、エリート教育が本当に見直されるのかというとそうではない。子どもたちをもっと競争させろ、世界トップレベルの学力復活めざせ、土曜日も夏休みも勉強させよ……、と中山大臣は言う。つまり「ゆとり教育」などという偽りの看板を下ろして、むき出しのエリート教育をやるということだ。これが「ゆとり教育 全面見直し」の真相である。
都教委にレッドカード!
東京弁護士会「七生養護事件」で都教委に警告書
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 2005年1月24日、東京弁護士会は、東京都教育委員会(都教委)が行った、都立七生養護学校の子ども、保護者、教職員など関係者に対する一連の措置について「違憲の疑いが極めて強く、違法なもの」として是正を求める「警告書」を発表しました。
 「警告書」は、山田洋次氏(映画監督)等各界各層の方々を含む8125名が行った人権救済の申立を受けて、東京弁護士会が都立七生養護学校の子ども、保護者、教職員など関係者と、都教委や関係都議ら双方からの意見を聴取する場を十分に保障した上で、1年余りの慎重な検討を経てまとめられたものです。
 03年7月2日の都議会本会議における土屋たかゆき都議の質問に端を発した、7月4日の同都議や古賀俊昭、田代ひろし都議、一部市議らによる都立七生養護学校「視察」と、その中での養護教諭への人格を否定するような発言。教材の人形の下半身を露出させて並べるなどの行為。そして、翌5日の産経新聞での「過激性教育 まるでアダルトショップのよう」とした報道とそのことによる風評被害や関係者の名誉毀損。さらには都教委による「不適切な性教育を行った」と決めつけた上での教材の没収や関係教員への事情聴取。それらに引き続く一方的な同校「こころとからだの学習」への介入と破壊、同校関係者の「厳重注意」処分等のすべてを、重大な人権侵害行為であると判断したことにほかなりません。
 「警告書」は、今回の都教委の行為を明確に教育基本法で禁じられた「教育への不当な支配」であると断じています。石原慎太郎都知事は、議会で再三「私は憲法を認めない」「命がけで憲法を破る」などと発言をしていますが、憲法遵守義務を放棄した異常な石原都政のもとで、都教委もまた教育基本法を自ら破る教育行政を行っているのです。
 いまから30年余前、革新都政のもとで、都教委は「条件整備は行政の責務」と言いきり、障害児の全員就学を実現させました。私たちは、都をふたたび憲法・教育基本法に基づく教育行政本来の立場に立ち返らせるために、この「警告書」を確信に、みなさまと力を合わせて奮闘する決意です。【東京都障害児学校教職員組合 副委員長・水上志伸】

〜議論と討論の集い〜
「もうひとつの都政は可能だ」石原都政の歪みと特徴

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憲法改悪反対・9条守ろう
「2.17全都学習交流会」
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 憲法を守る東京連絡会(新ガイドライン・戦争法の発動許さず、憲法を守る東京連絡会)主催で2月17日夜、職場、地域で憲法改悪に反対する活動をしている方々60団体、98名が参加、主催者を代表して東京地評の菊池光男常任幹事が挨拶、活動の交流を行いました。
 冒頭、日本共産党衆議院国対委員長の穀田恵二氏が国会情勢を報告、町田市、西東京市、新婦人都本部、全印総連女性部、練馬区など8団体からの報告を受け、「9条の会」事務局長の小森陽一氏(東大教授)が問題提起をおこないました。
 自民党が結党50周年の今年、改憲案をまとめる作業をすすめる中、財界もこぞって9条改憲案を発表し、野党の民主党も自公とともに改憲を競いあっています。
 一方、石原東京都知事は「命がけで憲法を破る」(12月都議会)と言ってはばかりません。
 小森事務局長は、「『9条の会』は、各都市で講演会をひらき成功している。当初無視していたマスコミも運動の広がりによって次第に取り上げざるを得なくなってきている。私たちの運動が従来の枠内にとどまらず、自民党を支持するような人たちにも訴え『9条を守る』という一点で一致し、地域から幅広い人たちを結集していくことが重要。運動もユニークで楽しいものにしていきましょう」とよびかけました。
 東京憲法会議幹事長の山本真一弁護士が行動提起をし、自由法曹団東京支部事務局長滝沢香弁護士の閉会あいさつで交流会をとじました。【東京憲法会議】

青い空
 今年の3月10日は東京大空襲60年。5日の東京大空襲・戦災資料センター開館3周年のつどいを皮切りに、「東京大空襲60年の会」の空襲展とチャリティイベントや都内各地で多様な行事が行われ、どこも多くの参加者で盛り上がりをみせた。被災者や遺族だけでなく、戦争を知らない世代が関心を寄せて参加していたことも今年の特徴といえる
▼3月10日はまた、「東京都民平和アピール」10周年である。1995年3月10日に東京都主催の東京都平和の日記念式典で採択したもので、当時の都議会全会派をはじめ有識者なども一致して賛成したもの。「日本国憲法が基本理念とする恒久平和は、私たちすべての願いであり、人類共通の目標」と謳い、「日々の生活において、平和を脅かす問題に、敢然として立ち向かい、忍耐づよく取り組むことを決意し」と述べている
▼今年も3月10日、東京都平和の日記念式典が東京芸術劇場大ホールに2千人が参加して行われた。日の丸と都旗が正面に吊るされ、黙祷の次に「国歌」斉唱。石原都知事の主催者挨拶はただ原稿の棒読み。「都民平和アピール」は配布もされない
▼「60年」を風化させないために、「都民平和アピール」にふさわしい公的施設「東京都平和祈念館(仮称)」の建設を一日も早く実現させたいものだ。(高)
もうひとつのヒートアイランド現象

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