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都民がつくる革新都政
会の機関紙「都民がつくる革新都政」2003年7月15日発行
安心して住み続けられる町をめざして
新婦人の会本部の取り組み
      新婦人都本部 由比ヶ浜直子
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 7月6日、新日本婦人の会東京都本部は「全国大会へ 運動・仲間作りジャンプ!班活動交流会」を行いました。
 新婦人の会は、住民が主人公、安心して住み続けられる町にと「わたしの住む町ウォッチング」に取り組んでいます。班活動交流会では全都から多彩な活動が報告されました。
 大田支部の若木班は「高い塀に囲まれていて暗い『ぬめり坂』の街路灯を明るくしてほしい」と大田区の町なみ推進課に要望。240ワットの明るい水銀灯につけかえられ、地域の人たちにとても喜ばれていますと報告しました。

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学校トイレウォッチングについて発言する新婦人八王子支部のみなさん

 八王子支部では、学校トイレウォッチングにとりくみ、市内の小中学校103校のうち33校を訪問しました。トイレの実態は汚い、臭い、暗い、怖い、壊れているという状況で、入り口のドアがなく男子の用を足す姿が廊下から丸見え、というところもあったとウォッチングの様子が報告されました。教育予算が削られるなか、学校から要望してもなかなか聞き入れてもらえないので、地域からどんどん要望して欲しいと言われるそうです。
 「わが町ウォッチング」の取り組みは、住民からも行政からも喜ばれ、新婦人自身が自らの役割に確信を持つものとなっています。すでに全都で155班がウォッチングに取り組み、31班が自治体などと交渉し、50項目の要求が実現しています。
 「要求がある人を主人公に」して、自治体や国会とむすんですべての班がまわりの女性とともに運動し、秋の全国大会に向けてがんばっています。

東京ドームでの競輪復活許さず!
後楽園競輪復活反対文京区民集会実行委員会世話人代表 村木幸子
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 6月24日、石原都知事は所信表明で「東京ドームでの競輪を再開したい」と発言。私たちはすぐ6月27日、反対の陳情書を都知事本部秘書課長の中野透氏に手渡し、「東京ジムでの競輪はギャンブルであり、かつて行われていた時は近隣に交通渋滞をはじめ、犯罪の温床、家庭崩壊など大きな社会問題がおこり、区民、区議会、全都的な女性団体の反対でとり止めたもの、絶対再開しないで下さい」と申し入れました。「どういう事になるかなどは課長さんのところでは一切まだ知らない」との返事に、一同あきれてしまい、知事によく伝えるよう要請してきました。
 東京ドームは1973年後、楽園輪廃止の時に東京都と協定を結び、97億円を事業転換資金として12年間無利子で貸与をうけることを条件に、「株式会社後楽園スタジアムは今後一切競輪事業の用に供してはならない」という協定で競輪廃止になり、平穏な区民の生活が戻ってきたのです。
 1987年、東京ドームの上棟式の時に競輪場が作られていることがわかり競輪復活が急浮上しました。私たちは1988年2月、後楽園競輪復活反対区民集会を開き、3月区議会に反対署名1万2千余の署名をつけて請願し、審議の日には明方3時まで50名余の徹夜の傍聴で継続審議になり、以後毎議会毎に61回の請願を出し続けてきました。
 その間も競輪復活の動きは再々ありました。東京ドームは特許事業としての都市計画公園の中につくられた野球を主体とした多目的運動場で公園でギャンブル施設はつくってはならないのです。
 今回都知事の発言に対し、はじめて文京区長と区議会議長が反対の態度を表明しました。私たちの会は区民の方々に永いこと、うったえ続けてきたこの活動で石原知事が取り止めるまで大きく声をあげてとりくみます。

これが石原知事の「都市再生」?
      都庁職港湾支部 支部長 関口 偵雄
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 政府のお墨付で法律までつくり進めているという点では合法的であるが、指定された「地域」内では用途規制や容積率、高さ制限、日影規制など従来の都市計画による規制にとらわれずに、ほとんどデベロッパーのやりたい放題という点ではまさに無法そのものである。「合法的無法地帯」が都市再生特別措置法による都市再生緊急整備地域だと言っても過言ではなかろう。
 2002年7月に同法により東京では、7地域2400ヘクタールが指定された。臨海地域、東京駅周辺、新橋、六本木などで7地域ともすでにデベロッパーが開発に手けつけているところであり、国と東京都が「都市再生」の名で規制のない舞台をつくってやるものである。

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 都市再生法の動機が、財界の強い要求を受けて、民間開発を誘導し、不良債権土地の解消を図ろうというものであるから本末転倒もはなはだしい。石原知事も骨抜きアセスだと批判されながらも、アセス手続きを簡略化するなどアセス条例まで改悪して「都市再生」の旗振り役をつとめている。

 オフィスビル空室率の上昇とそのもとでつづく超高層ビルの建設ラッシュの矛盾をつかれた石原知事は、「そんなこと開発業者に聞いてくれ」という無責任な発言をしているが、「都市再生」の本質を自ら露呈したものとして興味深い。
 人口減、実体経済の冷え込み、今後の経済見通しなども踏まえずに、デベロッパーまかせではまちづくりとは言えない。
 超高層ビルの急増は出入り自動車の急増をもたらし、今でも悪い大気汚染をさらに悪化させる。煤入りペットボトルをハデに振り回すパフォーマンスも、都民をごまかす煙幕にしか映らない。

定例都議会を傍聴して
東京地評国民運動局 塚本 晴彦
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くらし・福祉・教育の切り捨てを狙う2期目の石原都政
 財政と治安の危機を強調し、都民生活と人権を一層押さえ込む石原都政2期目の姿が、6月24日から7月9日まで開催された都議会で明らかになりました。
 都議会開会前の6月18日には都財務局が、「途半ばにある財政再建‐第2次財政再建推進プランの策定に向けて」を発表しました。これによると、補助金が「さまざまな課題を抱え」ており、とりわけ、都の支出が義務的ではない任意的な補助金が問題だとして、民間社会福祉施設サービス推進費、シルバーパスの交付、私立学校教育助成事業、区市町村への各種交付金などの切り捨てを狙っています。第2回定例都議会で石原知事は「自主的な財政再建の取り組みを強力にすすめる」と発言しました。財政も環境も破壊する大型開発に膨大な予算をつぎ込みながら、くらし・福祉・教育を切り捨てようとするものです。
 都民生活を守る広範な世論と運動を、「プラン」策定前のいまから、大きく広げていくことが求められています。

‐安全・安心まちづくり条例制定
 今回の都議会では、“治安の維持こそ都民福祉”として、現職警察官僚が副知事に登用され、市民生活に対する警察の日常不断の介入と監視をもたらす「安全・安心まちづくり条例」が制定されました。
 犯罪の予防と取り締まりは、そもそも警察に責任と権限があり、警察の力量(公安警察でなく刑事警察の)を高めることが求められます。しかし、条例は、都民・業者・学校を警察主導の防犯体制に組み込む仕組みになっています。都民を相互に監視させることや、プライバシーを侵害しかねない監視カメラをいたる所に設置するなど、きわめて危険な内容をはらんでおり、廃案を求める声があがっていましたが、自民、公明、民主党の賛成で成立したものです。条例の運用への監視が必要となっています。

石原知事は都民の命とくらしを守れ
6.24 二定開会日行動
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 2期目にはいった石原都政との初めての論戦の場となる第2回定例都議会が開会された6月24日、恒例の開会日行動が展開されました。(特徴や経過は別項)
 午前8時からは革新都政の会の都庁門前宣伝行動、10時からは都民連主催の都政問題学習会(参加60名)、そして昼休みには都民連と東京地評の共催で都庁前行動が展開されました(参加400名)。
 昼休み行動は東京民医連の前沢淑子さんの司会で進行。地評の高畠素昭事務局長が主催者挨拶。連帯挨拶を新婦人東京の上伸子会長、都生連の須山利夫事務局長、自由法曹団東京の吉田栄士幹事長、東京大気汚染公害訴訟原告団の大越稔秋事務局長がおこない、それぞれ「知事は都民の実態を見よ」「くらし、福祉、教育にこそ税金を」と訴えました
 政党では共産党都議団の秋田かくお団長が連帯挨拶。「第二次財政再建推進プランによる福祉、暮らし、教育などのいっそうの切り捨てを許さず、たたかう」と決意を表明しました。

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東京の労働戦線  地評が発足して5ヵ月
      東京地評 事務局長 高畠 素昭
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 2月の東京地評と東京労連の合流大会から早くも5ケ月たちました。合流した東京地評は「21単産13単組32万人、36地域15万人」合わせて47万人の組織となりました。
 東京の労働組合をみると組合員数は8957組合、211万人となり、内訳は93万人の東京連合、23万人の東京地評、16万人の東京労連、10万人の東京全労協、センターに参加していない労働組合が85万人となっています(都産業労働局)。労働組合に入っている労働者は、東京の全労働者の26.7%となります。
 たたかう労働組合は「東京地評」に結集していたものが、「(新生)東京地評」、「東京労連」、「東京全労協」などにわかれ、力も当然分散するといったことでした。二重加盟をする労組もあり、負担も多くなっていました。こうした中で、たたかう労働組合が一本になったのが「合流」でした。しかし、合流した組織に入っている組合は中立系のものもあり、全国組織への参加は国民春闘共闘会議のみで全労連への加入は保留されました。
 合流後、東京地評は「大会宣言」の具体化として三つの検討課題を提起しました。それは(1)未組織の組織化を成功させる。(2)仕事に起因する自殺、過労死を根絶する。(3)地域経済活性化に果たす新しい労働組合の役割を明確にするといったもので、今の労働者と労働組合、また都民の困難を解決するにはどうしても必要な課題としてプロジェクトを立ち上げました。
 未組織の組織化は「非正規労働者の組織化構想」として議論を始めたところです。「自殺・過労死の根絶」は当面「働くもののいのちと健康守る東京センター」結成の運動として具体化が始まりました。

「石原銀行構想」と地域経済
      東京商工団体連合会 事務局長 三浦 岩男
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 石原都知事が選挙公約にあげていた「銀行構想」の骨格が見え始めました。都議会で秋田都議の「貸し渋りで困っている商店街や中小企業に貸すべきだ」との提案に、知事は「魚屋さんだか、八百屋さんだかには貸さないよ。商店街は潰れつつあるんだから」(フジテレビ「報道2001年6月8日)の発言を裏付け、「サンタクロースや救世軍じゃない」と拒否の姿勢を表明しました。優良企業を優先し中小企業の選別・格差拡大を表明したものです。新銀行への1000億円の出資金については、中小企業向け制度融資の原資を削減してまわすことも明らかになりました。中小企業向け融資制度の後退と、地域金融機関への預託金を減らすことで地域金融機関の経営を脅かすことになります。またこの銀行の「委員会等設置会社方式」は、新しい商法で経営への外部参加が容易にできる会社方式で、「りそな銀行」も移行するといわれ、ハゲタカファンドなど外国金融資本の参入にも道を開くことで、都民の税金を使い銀行経営というリスクのツケを都民に転嫁するものです。
 「石原銀行構想」は、中小企業格差を激化させ、地域金融機関の存立を脅かし、地域経済を混乱させるだけです。いま求められているのは、多くの中小企業が要求している借換融資・制度の拡充や無担保無保証人融資制度の拡充、貸し渋り・貸しはがしをやめさせる強力な行政指導を都が責任をもって行うことであり、都知事はこうした中小業者の声に耳を傾けるべきです。

転換させよう矛盾だらけの石原都政の道路政策
 すみよい環境をつくる東京住民運動連絡会代表幹事 標 博重
での敗訴の責任を認めない不当、不遜な知事
 判決で都には公害道路設置・管理の責任あると断罪されたのに、これに従わず、3環状はじめ幹線道路の建設をさらに促進すると広言し、実行しているのは不当・不遜です。

道路建設は矛盾する
 ディーゼル車の走行規制は当然やらなければならない対策ですが、根本的解決策は交通量の総量規制です。3環状はじめ多摩の南北幹線、区部の幹線道路を新設すれば誘発交通によって、分散どころかさらに総交通量は飛躍的に増大し、その結果大気汚染は地域も濃度もさらに広がり悪化し、公害患者は急増します。
 このことは、環境白書2000でも13年度行政評価結果でも厳しく指摘しています。良識ある職員の声に耳をかさない非常識極まりない知事は即刻退陣すべきです。

ルラッシュ‐は都心への過度の車の集中をもらたらす、矛盾した政策
4、国に見習い、車優先から人と社会優先に道路政策を転換せよ

 もう道路新設は必要ない。既存の道路を「安全、快適、地域社会のため」に改良し、公共交通を充実することが道路・交通政策の重点です。
第2回都議会定例会を終えて
      共産党都議団 秋田かくお団長が談話
 日本共産党の秋田かくお都議団長は9日次の談話(要旨)を発表しました。

 一、2期目をむかえた石原都政が、「第2次財政再建推進プラン」策定にむけた文書で、福祉をはじめ都民施策のさらなる切りすての方向を示しました。
 本定例会で、日本共産党はこのことをきびしく批判し、都政が「福祉の増進」を使命とした自治体本来の立場に立ちかえることをつよくもとめました。
 石原都政があらたに切りすてをねらっているのは、私立学校への助成や区市町村への補助など都民生活に定着しているすべての補助金、負担金におよんでいます。とりわけ、福祉については、シルバーパスや、私立保育園など民間福祉施設への補助などを名指しし、低肺機能障害者の酸素ボンベ購入費など都財政の負担もすくない少額の補助金も対象とするという驚くべきものです。
 石原知事は、その一方で超高層ビルと大型幹線道路中心の「都市再生」を強力にすすめようとしています。この方向は、「財政再建」の名による都民いじめの逆立ち政治の推進にほかなりません。
 日本共産党は、都民のみなさんとともに、都民の福祉をまもるために全力をつくすものです。これに対し、自民党、公明党は知事の姿勢を容認する態度をとりました。

 一、石原知事は、「治安の維持こそ最大の都民福祉」といって、現職警察官僚を副知事に登用するとともに、今定例会に「安全・安心まちづくり条例」を提案しました。
 多発する凶悪犯罪の対策を強化することは当然ですが、本来、その仕事は犯罪の予防と取りしまりに責任と権限をもつ警察力によって解決がはかられるべきです。都民要望のおおくも、交番のお巡りさんやパトロールなど現場体制の強化をこそもとめています。条例は、住民を警察主導の防犯体制にくみこみ、警察署長の「助言」の名で、住宅建設などにも警察の介入の道をひらくことや、憲法の保障するプライバシーを侵害しかねない監視カメラを地域社会にはりめぐらせるなど、警察権限の拡大と監視社会づくりの危険のつよいものです。都民はもとより、法曹界からも白紙撤回をもとめる声があげられているものです。
 日本共産党の追及にたいし、警察庁は条例による住民などへの強制はしないことを答えざるをえませんでしたが、条例運用へのきびしい監視が必要です。
 日本共産党は、こうした方向は、「行政の警察化」をすすめるものにほかならず、治安対策のために、都政がおこなうべきは、警視庁の指揮・監督権をにぎる国にその責任をキチンとはたさせることであり、なによりも、治安の土台となる都民生活の安定、福祉の向上に力をつくすことであることを指摘して、条例案および現職警察官僚の副知事の選任については反対しました。

 一、今定例会において、石原知事の民主主義否定の特異な政治姿勢があらためて問われました。
 石原知事が、日本共産党の代表質問に対して、「私の今後の基本姿勢は、共産党のいうことはまったくやらない」ことだとのべたことは、知事にたいする反対意見や批判は許さないという姿勢をあらわにしたものです。
 日本共産党が発言の撤回をもとめたのに対して、知事は、「いい意見があったら、当然、是々非々で採用します」と再答弁せざるをえませんでした。
 同時に、このなかで知事は、「共産党のいうことで、今まで、参考になったものは一つもない」などという中傷をくわえましたが、事実は、銀行税やディーゼル規制をはじめ、土地開発基金の活用や介護保険料の負担軽減措置など、日本共産党の提案がみのったものはすくなくありません。
 知事は、他の会派の代表質問のときにも、質問者を侮辱する態度をとりました。知事のこれらの言動は、議会制民主主義を根本から否定するものであり、また、都知事としての品性と資格が疑われるものです。
青い空
 都の「心の東京革命行動プラン」。「7つの呼びかけ」を子どもたちに教える。「きちんとあいさつ」「他人でも叱ろう」「手伝いをさせよう」「がまんをさせよう」「先人や目上の人を敬う心を」「体験の中できたえよう」「その日のことを話させよう」(要点のみ・ゴシック原文のママ)。徳目を押し付けるやり方は、子どもたちの自覚と自発性を生み出すものではない。内容も大いに問題
▼「次代を担う子どもたちに対し、親と大人が責任をもって正義感や倫理観、思いやりの心を育み、人が生きていく上での当然の心得を伝えていく……成功するか否かは、私たち大人の行動にかかっています」(石原知事あいさつ)
▼第2回定例会の石原知事の言動でこの文章を思い出した。代表質問で共産党の秋田かくお議員に基本姿勢を問われ、「私の今後の基本姿勢を言えば、共産党の言うことは全くやりません」と暴言。都民から選ばれた代表の発言を、自分を支持しない政党だから切り捨てるなど議会制民主主義の否定。さらに生活者ネットの代表質問で、知事は質問者を指さし、その指を自分の頭の横でくるくる回したあとパァと手の平を開いた。議員に対する、いやどんな人に対しても許されない侮辱的な行動だ。知事失格
▼「心の東京革命」の挨拶はだれが書いたのだ。(高)
ちょっと品性最低じゃないの!

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