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会の機関紙「都民がつくる革新都政」2003年4月15日発行 |
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当3,087,190 |
石原慎太郎 |
無 現 |
(2) |
817,146 |
樋口 恵子 |
無 新 |
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364,007 |
若林 義春 |
共 新 |
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109,091 |
ドクター・中松 |
無 新 |
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19,860 |
池田 一朝 |
無 新 |
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(投票数 44.94%) |
三月二七日告示、四月一三日投票でたたかわれた東京都知事選挙は即日開票の結果、石原慎太郎現知事が再選される結果となりました。各候補者の得票結果は次のとおりです。
会の構成団体である日本共産党の公認若林義春候補は「石原都政を転換し、(1)平和都市東京をつくる(2)福祉とくらしを都政の第一の仕事とする(3)大型開発優先を改め、住みつづけられる都市をつくる(4)都政に憲法を生かす」の四点を公約にかかげてたたかいましたが、三位に止まりました。
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「都政懇談会」呼びかけ人代表有志
イラク攻撃即時中止でアピール |
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三月二〇日のイラクに対する米英両国の攻撃開始にたいし、「都政懇談会」呼びかけ人代表の有志一一名は三月二五日、「イラク攻撃の即時中止を求めるアピール」を発表するとともに、同アピールをブッシュ米国大統領、ブレア英国首相、小泉日本国首相、石原東京都知事あてに送付しました。
同アピールは、この攻撃が「(1)国連憲章と国際法のいずれにも根拠をもたない無法な攻撃であり、(2)進行しつつあった国連の査察を断ち切る最悪の挑戦であり、(3)許しがたい非人道的な戦争」であるとしてこれを厳しく糾弾、「(1)米英両国の攻撃の即時中止、(2)日本政府と東京都が戦争支持を徹回し、平和的解決に努力すること、(3)横田基地をはじめとする米軍基地の徹去」を強く求めています。 |
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住民本位の自治体めざす共同の新しい流れ、各地で
地方選挙後半戦(27日投票) |
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いっせい地方選挙はひきつづき後半戦に入ります。
今次選挙のあたらしい特徴として、国政、都政を通じた国民いじめ、都民いじめのなかで、住民参加で住民が主体の新しい自治体をめざす動きが特別区、多摩の市をつうじてひろがっています。
その幾つかについて、報告をいただきましたので紹介します。
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<国立>上原ひろ子さん(現市長)
民主市政の前進をめざして (国立市職員組合 Aさん)
四年前、二〇年続いた保守市政を覆して誕生した上原民主市政は、保育料、水道料金・国民健康保険料など公共料金の引き上げをおこなわず、この四年間市民の暮らしを守ってきました。上原市長は、国立市職との懇談で「いろいろできないことも多かったが、市民参加の取り組みや住基ネットや有事法制などで国にキチンとものを言うなど頑張ってきた。いかに継続するかが重要であり、ひきつづき市民とともにたたかっていきたい」と決意を述べました。
市職員組合は、住民の立場にたって市政運営に努めてきた上原ひろ子市長(市民参加でまちをもっとかえよう会)を積極的に評価し、推薦を決定しました。革新・民主の自治体をいっそう発展・継続させて行くため、全都のご支援をお願いします。 |
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<杉並>小関啓子さん
型破りの運動を (みんなで区政を考える会)
ことの発端は、区長が画策する「新しい歴史教科書を作る会」発行の教科書の採択を、陣情と六〇〇人の人間の鎖で庁舎を囲み、阻止した一昨年度の区民運動だった。
マスコミに宣伝上手の区長が、次々に打ち出す経営感覚と効率重視の政策に疑問を持ち、一年がかりで、「住民の手づくり杉並区政白書」に取り組んだのである。これによって山田区政の光と影が浮き彫りにされ、これは大変と、遂に女性区長候補小関啓子さんの擁立となった。
当然のこと、無党派市民運動を地でゆき、できる限り手造りで、みんなの英知とカンパが頼り、選挙に関わるのは初めて、という人も交え、型破りの運動を、楽しくやろうと、選挙事務所は活気に満ちている。
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<江東>堀内勝彦さん
本番を前に大車輪の奮闘 (東京自治労連 Bさん)
「フレッシュこうとうみんなの会」では、個人や団体からボランティアで参加してきた人達が、勝利をめざして徹夜で準備作業をしたり、電話作戦など奮闘しています。
江東区で問題になっているのは、計画性のない多くのマンション建設による爆発的な人口増とこれと相反する商店街の衰退、そして保育園と学校・教室の不足です。
「みんなの会」が緊急に取り組んだアンケート調査では、街場における大型スーパー、フランチャイズ店、大型ディスカウントストアなどの進出で、六〇余ある商店街の客足が減り、追い打ちをかけるように長引く不況が消費を鈍らせ、商店街の死活問題になっていることが分かりました。
堀内勝彦予定候補は、こどもたちに保育園と学校を。そして活気にあふれる商店街の再生をと、連日、町内会や商店街を駆け回っています。 |
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<練馬>高田千枝子さん
宣伝カー18台で高田支持を訴える (練馬革新都区政をつくるみんなの会事務局)
「練馬革新都区政をつくるみんなの会(略称みんなの会)」は、「参加型区政の実現めざす市民の会」から立候補予定の高田千枝子さん(二〇〇三年二月練馬・生活者ネットワーク離脱)と政策の多くのところで一致し、支持を決定しました。
三月二一日には、区内いっせい宣伝を実施し、練馬区内全域で宣伝カー一八台の宣伝行動とハンドマイク宣伝を行い、石原都政・岩波区政批判と高田支持を訴えました。
今度の選挙は、区民のいのちと暮らしを守る自治体本来の役割を果たし、区政の根本を住民本位に切り換えることができるかどうかが問われます。また、憲法と平和の問題についても、大きく問われる選挙になります。革新区政実現に向け、奮闘しています。 |
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<足立>吉田万三さん(前区長)
くらし第一の革新・民主区政の再建を (住みよい足立をめざす会事務局)
5月18日投票で闘われる足立区長選挙に、足立革新区政をつくる会、日本共産党、足立無党派の会など、区内の広範な団体、個人によってつくられた「住みよい足立をめざす会」は、前足立区長の吉田万三氏を擁立し、再び「くらし第一」の吉田区政の再建をめざして奮闘しています。
吉田万三前区長は、96年に区長に就任し、公約を守ってホテル計画を撤回し、「くらし第一」の区政をすすめました。しかし、吉田区長を任期半ばで強引にひきおろした自民、公明中心の現鈴木区政は、区民のくらし切り捨て、大型開発優先の区政を行っています。
今回の区長選では「くらし第一」の吉田区政再建が強く求められ、全都からの支援が期待されています。
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以上のほか、住民の共同で住民本位の新しい自治体首長をめざす取り組みが、次の自治体ですすめられています。(四月一四日現在)
☆東大和市
中野しのぶ氏(明るい革新東大和をつくる会)
☆小金井市
土肥英生氏(小金井再生工房)
☆渋谷区
大角隆子氏(しぶやを区民で創ろう会)
☆武蔵野市
むらかみ守正氏(むさしの市民ひろば)
☆世田谷区
笹尾とし氏(明るい革新世田谷を築く会(仮称))
☆北区
庄司まさお氏(明日の北区長をつくろう会)
☆稲城市
岡田隆郎氏(このままでいいのか 稲城をよくするみんなの会)
☆清瀬市
中神いつお氏(明るい革新清瀬をつくる市民連絡会)
☆品川区
桜井恵子氏(革新品川をつくる区民の会)
☆大田区
山森美意子氏(大田区政を変える会)
☆中央区
玉川寛次氏(革新区政をつくる会)
☆江戸川区
洞井浩氏(革新区政をつくるみんなの会)
☆板橋区
山岡ふみ氏(革新板橋区政をつくる会)
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都知事選の結果について
2003年4月14日 日本共産党東京都常任委員会 |
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日本共産党は、十三日に投開票がおこなわれた東京都知事選挙で、若林義春・党東京都委員長を擁立して力戦奮闘し、三六万四〇〇七票(得票率八・二八パーセント)を得ましたが、都民のみなさんのご期待に十分こたえる結果をつくれなかったことは残念であり、責任を痛感しています。
同時に、若林候補が日本共産党の公認の候補者として立候補を表明してから、わずか一ヵ月と三週間という短期間にもかかわらず、石原陣営に正々堂々と論戦をいどみ、有力候補の一人として活動できたことは、党員、後援会員、支持者のみなさんの大きなご支援のたまものであり、心から感謝申し上げます。
石原知事は、この四年間、特異な超タカ派的立場を都政にもちこみ、福祉きりすてと大型開発優先の政治をつづけてきましたが、この実際の姿は多くの都民に十分知らされずにきました。これは日本共産党以外の自民党、公明党、民主党、生活者ネットなどの都議会の政党・会派が、石原都政に賛成してきたことと無縁ではありません。
そうしたなかで、政党としては唯一、石原都政の悪政と対決してきた日本共産党が、政党として責任をはたすため、自ら候補者を擁立し、石原都政の戦争賛成、憲法否定、福祉切りすての実際の姿とこれをきりかえる政策を全都民にしめしてたたかったことは、大きな意義があります。イラク戦争に反対し、平和都市・東京をつくる、福祉とくらしを第一にする都政に転換する、大規模開発のむだ使いをやめ、都民が住みつづけられる東京をつくる、都政に憲法をいかし、民主主義と人権が大切にされる都政にする、という若林候補の公約は、その訴えが届いたところでは、確実に都民の共感をひろげました。短い期間であったため、この若林候補の公約と訴えは、一千万有権者全体には十分知らせることができず、石原氏の圧勝におわりましたが、今後の石原知事の悪政に歯止めをかけ、都民の利益をまもるたたかいの確かな土台となるものです。
日本共産党東京都委員会は、選挙戦でしめしてきた公約を実現するために、都民のみなさんの要求を実現するために、全力をつくします。
また、ひきつづき行なわれる区市町村の議員選挙と首長選挙でも、平和とくらし、福祉をまもる地方政治の流れを大きく発展させるために、新たな躍進をはたせるよう全力をつくします。みなさんの大きなご支援を心からお願い申し上げます。 |
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「革新都政の会」が候補者を擁立しないという局面のなかで、各団体は、会の見解と態度を受け、「石原都政の再現許さず」の立場から自主的な活動を積極的に展開しました。
☆樋口恵子さんの立候補についての書記長コメント発表(東京自治労連)、☆各候補者にたいする公開アンケートの実施とそれにもとづく見解の発表(福祉保育労東京、東京自治労連、東京都平和祈念会館(仮称)建設をすすめる会)、☆政策・要求のパンフの作成と活用(都政の流れをかえる公害・環境運動の会)など。
‐その中で報告のあった団体の見解のなかで特徴的なものを抜粋して紹介します。
《福祉保育労東京書記長コメント(四月四日)》
三、今回の都知事選挙は、今後の四年間の都政を決める重要な選挙です。だからこそ多くの方々にもっと関心を持っていただきたいと考えています。今回、私たちのアンケートだけでなく、市民団体等のアンケートも無視し、テレビ討論会等も拒否して立候補している石原氏には強い不信を抱くものです。私たちは、平和を愛し、憲法に基づく福祉を担うことに誇りを持って働いています。だからこそ、真に福祉を重視し、福祉を変質させない方が都知事になることを心から望んでいます。残された日は限られていますが、労働組合として最後までたたかう決意です。
《東京自治労連書記長コメント(三月二六日)》
一、若林義春氏の選挙公約は、東京自治労連が提案している「革新都市区町村政確立基本政策」と基本点において一致している。二、樋口恵子氏の記者会見から判断して、石原都政への評価、福祉施策への見解等など、政策の主要な部分で「反石原」と判断できない。
五、東京自治労連は反石原陣営の統一と共同候補擁立にむけ全力を上げてきたが、今後は例えば「立候補者への公開質問」等などの政治啓発活動を積極的に行い、「都政の流れを変える、都民本位の都政実現」にむけ、奮闘する。
《同都知事三候補への公開質問と回答(四月七日)》
三、組合員・読者のみなさんは、東京自治労連の「革新都市区町村政確立基本政策」、諸方針等を基準に、またこの公開質問回答等を参考に「反石原、都民・職員本位の都政実現、石原亜流を許さない」ために積極的な選択を行うことを期待します。 |
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臨海副都心開発 その深刻な実態
都庁職港湾支部 関口 偵雄 |
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東京臨海副都心開発は、都側の派手な宣伝とは裏腹にその実態は深刻である。
開発財政の状況では、三会計統合直前の二〇〇一年三月末の副都心開発会計は、合計八八一五億円の借金を抱え、年間支出約五〇〇億円に対し、収入は一〇〇億円にすぎず、毎日一億円ずつ赤字が膨らむ状態で、累積損失は五〇〇〇億円を上回る完全な破綻状態に陥っていた。都は当面の資金繰りのため、土地を安値で売り出したが、都心や臨海部周辺は高層ビル建設ラッシュでオフィスビルは供給過剰となり、売れるメドは立っていない。
そんななかで、ビル経営の第三セクターも入居率が下がり、債務超過額も年々増える一方である。
環境破壊もはなはだしい。ハゼなど魚介類豊富な通称「江戸前の海一六万坪」の埋め立てが進み、都心とつなぐ幹線道路建設が、今でも環境基準を越える大気汚染を一層悪化させることになる。
巨額の負債をどう解決するかを含め、都民本位に抜本的な見直しを都に求めたい。 |
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〈ピカピカの一年生にみる未来〉‐四月、全国で百二十万人、東京では九万九百五十二人の新入生が希望に胸をふくらませての出発。このとき、イラクでは子どもたちが戦火の中で死の淵に立たされ、未来を閉ざされた子どもたちが数えきれない
▼都知事選挙で石原知事が再選された。石原知事は好戦的な態度を批判されると、「戦争に賛成するバカはいない」などと弁解。しかし、石原氏が豪語する「四年間の実績」は、好戦性と外国人、障害者、女性への差別発言などで証明されている。「東京から日本を変える」を「今まで以上に過激にやる」(当選談話)と言っているが、日本を「戦争をする国」に変えるための都知事にしてはならない
▼ところで、イラク戦争ではメディアの情報操作が大きな問題となった。ブッシュは蛮行の証人であるジャーナリストの抹殺まで仕掛ける非道な犯罪行為をおこなった。このメディアの情報操作のことでは都知事選挙でも異常だった。テレビ時代になっての都知事選挙で候補者のテレビ討論が全くなかったのは今回だけ。イラク戦争と重なったという言い訳は通用しない。石原氏が避けたとすれば、日頃の傲慢な態度は張子の虎か。そんな石原氏におもねて企画をしなかったとすれば、情報とは? メディアとは? そのありようが問われている。(高) |
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