革新都政をつくる会 憲法が生きる 都民にやさしい東京に
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都民がつくる革新都政
会の機関紙「都民がつくる革新都政」2003年3月15日発行
<革新都政をつくる会>見解を発表
=今次都知事選への対応について=

 革新都政をつくる開は2月21日、団体・地域代表者会議をひらいて、今次都知事選にたいする見解と対応を決定、発表しました。

都知事選挙への対応について

2003年2月21日  革新都政をつくる会
団体・地域代表者会議

 革新都政をつくる会(以下「会」と略)は、2月20日、代表・常任世話人合同会議を開催し、候補者擁立の現状と日本共産党が今次都知事選挙に公認候補を擁立する態度を表明したことを受け、次の見解と対応を確認した。

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1、前々回総会(01年10月)以降の運動の到達点
 「会」は、「憲法を都政に生かし、くらしと福祉、平和を大切にする都政の実現」「これまでのゆきがかりや党派を超えた大きな共同の力で都政の流れを変える」ことを方針の基本にすえ、団体・地域が団結して奮闘してきました。
 具体的には、「都政シンポジウム」(01年12月15日)、「新春都民アンケート」(百万宣伝、02年2〜5月)、「候補者選考基準の決定」(02年2月)、「基本政策の柱」の提起(02年6月)、「憲法が生きる、都民にやさしい東京に‐こんどこそ、くらし守る新しい都政を(案)」の発表(03年1月)、六回の都議会開会日行動、機関紙の毎月発行、各種宣伝物の作成・普及活動等を各団体・地域のみなさんと協力して行ってきました。
 こうした「会」の独自の行動と並行して、02年6月には「(仮称)憲法がいきづき、暮らしと福祉、平和を大切にする都政をめざす各界懇談会」(略称「都政懇談会」)の結成を事務局長名で呼びかけました。この呼びかけは、都民各界・各層の大きな歓迎をうけ、各界の著名人22氏が呼びかけ人代表となり、その呼びかけに応じて417名が結集する文字通り「大きな共同」がスタートしました。
 「都政懇談会」は、呼びかけ人代表を中心に、「都政懇談会」(02年7月13日)、「都政シンポジウム」(02年11月1日)の開催、「憲法が生きる、都民にやさしい東京に‐こんどこそ、くらしまもる新しい都政を(案)」作成への協力、「候補者問題小委員会」での候補者の検討と具体的要請活動等々を活発に行ってきました。
 7月の「都政懇談会」には、共産党市田書記局長、社民党福島幹事長代理、福士都議会議員、新社会党都本部組織部長等も参加し、各界の著名人と一致して都政の流れを変える必要性と客観的条件の存在、共同の重要性を訴えてきました。
 「共同の拡大」と「都政懇談会」を中心とした取り組みは、諸政党や多くの市民団体・女性団体に影響を与え、候補者擁立問題に市民団体代表等が参加できる条件をつくりました。また共同を目的意識的に追求した取り組みは、各地域でも活発に行われ、いくつかの首長選挙に肯定的な影響を及ぼしつつあります。
 こうした運動の到達点はかつてない峰を築く貴重なものでした。到達点の背景には、小泉構造「改革」路線と石原都政の悪政・国民への一方的犠牲転稼、平和・民主主義・人権・国民的倫理の破壊等に対する都民の怒りと、「今度こそ、都民本位で日本中に誇れる都政を私たちの手でつくろう」との熱い思いがありました。

2、候補者問題について
 候補者擁立運動は「会」と「都政懇談会候補者問題小委員会」の共同によるものと、「会」独自の2本立てですすめてきました。「会」候補者選考委員会は、年末・年始も返上して連日連夜奮闘し、1月24日には「最後まで共同候補擁立に全力をあげる」ことを確認しました。
 しかし、大変残念なことに、今日にいたるまで「立候補を決意」してくださる方は見出せませんでした。
 こうしたもとで、2月19日に開催された「会」候補者選考委員会で、日本共産党都委員会の選考委員から次の提案を受けました。

(日本共産党都委員会 の提案)
(1)選挙告示まで30数日となった。今日なお候補者擁立のめどが立っていないもとで、共産党としては候補者を決定すべきぎりぎりの段階にきていると認識している。
(2)日本共産党は政党の責任を果たすために、若林都委員長を公認候補として擁立したい。若林氏は、石原都政と対決する共産党の東京の責任者であり、都政にも精通している。更に、石原知事と正面から対決できる論戦力も十分備えており、候補者にふさわしいと判断した。
(3)「会」を講成する団体・地域はそれぞれ固有の事情をもっているので、日本共産党はあえて「会」に候補者の推薦は求めない。
 2月20日に開催された「会」の代表・常任世話人合同会議は、次の「共産党の提案に対する『会』候補者選考委員会の態度」を一致して確認しました。

 (共産党の提案に対する「会」候補者選考委員会の態度)
(1)共産党の公認候補という性格上、各団体・地域はそれぞれの実情に応じて自主的に判断する。
(2)「会」の基本的運動方向は正しかったことを確認し、候補者選考委員会は本日で解散する。
(3)市民団体等から共同等について「会」に話し合いの申し入れがあった場合は、申し入れの扱いも含め、あらためて代表世話人会で検討する。

3、「会」の今後について
 「会」の方針と運動は多くの共感を得ましたが、候補者を擁立してきた20年間の伝統を守りきることができず、今回の知事選挙を「会」として候補者を擁立してたたかうことが不可能となり、東京の共同運動・統一戦線運動を「候補者擁立」という形で実らせることが出来なかったことは痛恨の極みです。
 「会」は、現状をふまえつつ、石原都政を変えるために創意工夫をした取り組みを行います。同時に、「会」に結集する各団・地域がそれぞれの実情をふまえ、石原都政を変えるために全力を尽くしてたたかうことを期待します。その一助として、事情等について説明を求められた団体・地域には積極的に対応します。
 「都政懇談会」運動は貴重な経験でした。運動が候補者擁立という形では実りませんでしたが、これまでの運動を教訓にし、「会」と「都政懇談会」のみなさんとの信頼・友好関係の継続・発展に向け、今後も誠意を尽くします。
 一斉地方選挙終了後に総括を行い、所期の目的が達成できなかった原因・反省点、「会」のあり方を含めた今後の方針について協議します。(以上)

こんな都政に! こんな都政を!
知事選に臨む各会の声
 目前に迫った都知事選挙(27日告示・4月13日投票)に向けて各界の第一線で活躍している皆さんから、都政にたいする熱い思いを伺いました。(見出しは編集部)

石原都政の継続は許さない
東商連副会長 木下 文夫
 都心部の商業地域は90年代バブル崩壊いらい様相を一変させています。日本橋の老舗の中小企業が「不良債権早期処理」反対で千人規模の決起集会を開き、銀座デモを行いました。「東京再生」の名のもとに都心部の旧商業地域を崩壊と過疎に追いやる大型開発は中小業者・都民の利益を守るものとは到底考えられません。都民無視・中小企業排除の政策をとる石原都政の継続には絶対反対します。
合って、都民の声を聞く知事を
障都連事務局長 市橋 博
 先日、高知県の肢体障害者団体の人と話してびっくりしました。橋本知事が肢体障害者と二時間も懇談したそうです。東京の私は隔世の感になりました。石原知事はとうとう4年間一度も障害者団体と合いませんでした。知事室に行けば金属探知器があります。長野のガラス張りの知事室とえらい違いです。気軽に合い、都民の声を聞く知事を実現したい。

一人ひとりを大切にした丁寧な保育を
渋谷区 保育士 川崎 真理
 明るい笑顔と笑い声のあふれる中で、一人ひとりを大切にした丁寧な保育をしていきたい。それには、いろいろな年齢の保育士が必要です。企業にゆだねる安上がりな保育ではなく、しっかりと福祉・保育に予算をつかうべきです。再び公私格差是正制度をつくり、人手を増やして、福祉・保育職場でいつまでも元気に働き続けることのできる都政、子どもたちに優しい都政を願います。

もっと都営住宅の建設を
町田生活と健康を守る会事務局長 亀山 茂雄
 高齢者が安心して住める都営住宅の建設を! 私のところは公団と公社住宅とが並ぶ一万世帯を越える団地街です。遺族年金や国民年金生活者が増え、四〜七万円の家賃は大変な負担で、子どもからの仕送りも不況で途絶え、都営住宅も抽選五〇倍では入れません。石原君よ!高速道路や巨大ビルより、もっと都営住宅の建設を!

ひとりひとりの人格を認める都政を
都障教組副委員長 白瀬 美弘
 今、障害児学校は、年々生徒が増加しているにも関わらず、学校の新設がないので過大・過密、教室不足が深刻です。またスクールバスでの通学時間は、往復三時間以上です。こんなことを放置している都政は許せません。どんなに障害が重くても発達する権利を持っています。障害児ひとりひとりの人格を認める都政を望みます。

つくろう人権の花開く東京を
東視協事務局長 山城 完治
 まる障医療・特養マッサージ師補助、都障害者福祉会館事業・都立中央図書館視覚障害者サービス削減。視覚障害者の生活・仕事・社会参加の支援切り捨てた百害あって一利なし政治、これが石原都政。安全な歩行・自由な情報の入発信・能力生かす就労を求めます。つくろう人権の花開く東京!都民の都政にGO!石原都政にNO!

母子保健院をつぶした石原知事
新婦人世田谷支部 白石 喜〓子
 都立母子保健院の灯が消えて二ケ月余になります。産院・小児医療に乳児院を併設した唯一の都立病院で母と子どものかけがえのない病院でした。廃止しないでの十万余の住民の請願署名を無視して廃止したことは許せません。「福祉は贅沢」と放言し、子どもの命を大切にしない石原都知事の再選を阻止する為に全力でがんばりたいと思います。

石原氏に知事の資格なし 第1回定例都議会閉会
      共産党都議団秋田団長が談話
 三月七日、第一回定例都議会の閉会にあたり、日本共産党都議団の秋田かくお団長は談話を発表しました。紙面の関係で一部省略、要約して紹介します。(文責編集部)

一、本定例会で、石原知事は、自らの憲法全面否定発言について、憲法「九九条違反で結構」「私はあの憲法を認めません」と答弁しました。憲法九九条は、知事を含め公務員の憲法尊重擁護義務をきびしく定めています。憲法を否定し、尊重擁護する意思がない石原氏の立場は、知事の立場と両立しないものであり、知事としての資格はありません。
 石原知事は、イラク問題でも、アメリカの武力攻撃を容認する態度を表明し、イラクを「淘汰」するのは間違っていないと発言しました。これは、都民の戦争反対の願いをふみにじり、平和的解決をもとめる世界のながれに敵対するものにほかなりません。
  (一部省略)
 石原知事が本定例会に提案した来年度予算は、緊急の失業対策や中小企業支援は見られず、また、老人福祉手当の廃止をはじめとする福祉の切りすての一方で、「都市再生」のための大型公共事業には重点的に予算が配分されるものとなっており、日本共産党は反対しました。
 成立にいたりませんでしたが、日本共産党が提出した予算の組みかえ提案は、「都市再生」にかたよった税金の使い方をあらため、失業者の生活支援や雇用、中小企業対策の充実、老人医療費助成などの切りすてられた福祉の復活、介護保険の負担軽減、さらには、公立学校の三十人学級、ヒートアイランド対策など切実な都民要求の実現をはかるものです。提案は、これらの都民要望とあわせて、借金づけ都政からの転換をめざすもので、この方向こそ、都民の願いにこたえるものであると確信するものです。
 日本共産党は、この四月から廃止される老人福祉手当を存続させるための条例改正の提案をおこないましたが、自民、公明、民主、ネットなどの反対で成立にいたりませんでした。
  (要約)
 このあと、本定例会の論戦で、この四年間の石原都政のひどさがあらためて鮮明になったとして、都の福祉予算が大きく後退したこと、保護者負担を著しく引き上げる認証保育所を中心に据えようとしていること、「都市再生」が東京のヒートアイランド現象と自動車交通をいっそう激化させることなどをあきらかにしています。
 そして、「住民が主人公」の新しい自治体の模索が始まっているのに、石原都政がこれと正反対の、自民党型政治を継続・拡大していると指摘しています。
  (一部省略)

 一、きたる都知事選挙では、憲法を否定し、平和と民主主義を敵視、福祉・教育などの都民施策を切りすてる一方で、環境と地域経済を破壊する「都市再生」をすすめる逆立ち都政をつづけるのか、それとも、憲法を都政にいかし、平和、民主主義、都民のくらしと福祉最優先の都政に転換するのかが問われます。
 日本共産党は、若林義春東京都委員長を先頭に、まともな都政への転換を願う都民のみなさんとの共同をひろげ、「住民が主人公」の都政を実現するために全力をつくすものです。
イラク攻撃反対・石原都政ノー!
ひなまつり行動―新婦人の会
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 新婦人都本部は、三月三日、三十八回目の「ひなまつり行動」を行ないました。学習決起集会には一二一人が参加。都議会からかけつけた共産党かち佳代子都議から「福祉予算を引き下げ、超高層ビルを乱立させる石原都政、知事のしていることを多くの都民が知れば反撃できる」と学び、「新婦人の要求で政治、政党を語りひろげよう。それが私たちの要求実現の早道。」との行動提起を拍手で確認しました。
 すぐ、新宿西口に移動して宣伝行動。宣伝に駆けつけた会員もいて、さらに人数は増え、駅から出てきた人が、「オッ、今日は何だ。」と注目し、小泉首相宛アメリカ追随やめよ、医療改悪反対、有事、消費税など、五種類二七六筆の署名が寄せられました。
 決起集会と並行して、「都立小児病院廃止しないで」「三十人以下学級を東京でも」と都と交渉。それぞれ子どもたちを含む二十六人、三十四人が参加しました。参加した会員は「小児病院を廃止しておいて東京の小児救急医療は日本一と胸をはる都の態度にはむらむらと怒りがこみあげた。」「私の子どものクラスは四十二人、先生は子どもとゆっくり話せない。学校になじめない子もいる。」と怒りでいっぱい。都知事をかえなくてはの思いをつよくしました。

なんとしても石原都政の継続を許さない運動を!
一定最終本会議を傍聴して
      革新都政の会事務局長代理 小松崎 栄
 七日、都議会本会議場には大勢のマスコミがつめかけ、異様な雰囲気に包まれていました。
 来年度予算案などに対する各党代表の討論で、日本共産党は福祉切り捨て、「都市再生」の大型予算に反対し、同時に石原都知事の憲法否定、イラク淘汰発言、女性蔑視発言などを取り上げ、知事の資格なしと厳しく批判、「憲法を都政に生かし、平和、民主主義、都民のくらしと福祉優先の都政」に切り換えることを力説しました。
 これに対して、自民、公明などは石原都政や石原都知事の言動を批判するどころか、石原都政を高く評価する発言に終始しました。そして、日本共産党、市民自治’93以外の会派は、こぞって来年度予算に賛成しました。さらに日本共産党が提出した寝たきりのお年寄りの命綱である「老人福祉手当」の存続要求を「選挙目当て」などと中傷し(都議会公明党)、これまた日本共産党、市民自治’93以外の会派によって否決しました。まさに、翼賛議会の感じをいだきました。
 このもとで石原氏は立候補を表明しました。いよいよ27日から都知事選挙がはじまります。革新都政をつくる会は、「都政懇談会」の皆さんをはじめ多くの政党や団体・個人の方々と、反石原の統一候補擁立に努力してきましたが、残念ながら実りませんでした。そして、「会」は、それぞれの団体・地域の実情をふまえて、「石原都政」の継続を許さない取り組みを訴えています。
 今度の都知事選挙は、深刻な不況の克服と福祉の充実、憲法擁護、罪なき人々を殺戮する米国のイラク攻撃を食い止める都民の願いを示す歴史的な闘いであり、絶好の機会でもあると思います。
 ですから、これらの意義とそれぞれの実情をふまえ、創意をこらし、石原都政の継続を許さない運動を旺盛に進めようではありませんか。
 ともに頑張りましょう。
さあ 大掃除

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