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都民がつくる革新都政
会の機関紙「都民がつくる革新都政」2003年11月15日発行
許さず 第2次財政再建推進プラン
要求を掲げて11.21行動へ 高齢期要求の実現掲げて
年金者組合東京都本部委員長 吉田 紀夫
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 年金者組合は、いま、来年の通常国会に提案される政府の年金制度改悪案を許さないたたかいに取り組んでいます。保険料を値上げして給付は削減するなど、とんでもない話です。それだけではありません。財源不足を理由に消費税の増税もたくらんでいます。
 わたしたちは、大企業にたいする優遇税制を改め、公共事業費や軍事費を段階的に減らすとともに、リストラを規制し、サービス残業をなくすなど雇用の創出をはかれば、無年金者、低年金者にも一定額の年金額を保障する財源は十分にあると思っています。
 100兆円を越すといわれている年金積立金も民主的に運用し、基礎年金にかかわる国庫負担を国民に約束しているとおり3分の1から2分の1に増額すれば、政府が企むような改悪をする必要は全くありません。
 この秋から来年に向けてこのことを、幅広い都民各層のなかに浸透させ、力を合わせれば、都民いじめ、国民いじめの政治をはね返していけると思っています。
 同時に教育基本法、日本の平和憲法を覆そうとする企てについても大きく腕を組んで打ち破っていこうではありませんか。
 年金者組合都本部は、これまでに14区、22市、3町、1村への要請を終え、年内に全自治体への要請を実施します。11月27日には東京高齢者集会を開催します。
 さしあたって、東京都の福祉・教育・都民サービス切り捨て、職員イジメの「第2次財政再建推進プラン」を許さない共同を作り上げるため、11・21行動を成功させましょう。

黙っているわけにはいかない
都生連事務局長 須山 利夫
 小中学生に学用品費などが支給される就学援助制度の利用者が、2002年度は115万人(10人に1人)、全児童の10.8%、東京都では17万人、22.5%に達していることが文部科学省の調査で明らかになりました。この制度は、各自治体で実施したときに国が2分の1補助する仕組みになっていますが、実際には「予算の範囲内」ということで、2002年度は全国が23.7%、東京都は12.4%のきわめて低い補助額となっています。
 このように国は補助率を少なくしていますが、石原都政の「第2次プラン」ではどうなるのでしょうか。
 いっぺんに制度の廃止、縮小を発表しないで、具体化は予算に反映するという。例えば、今年度、福祉局のシルバーパス交付の補助金は133億円。これを33億円削って100億円の補助金にして、対象者が増えれば高齢者が入手する際の単価を上げる…制度を残す代わりに都民の持ち出しを多くするということが十分考えられます。「買う」制度は残して「施す」制度は全廃する。福祉手当、生保の見舞金などなど。革新都政を築き、都民運動で推進した福祉・教育の全国に誇る制度は根こそぎなくするというのが石原プランです。
 黙っているわけにはいきません。私たちは10月の大会で非常事態宣言を発表し、11月21日の都庁デモ・集会には600人以上の参加で、「怒りの行動」で決起しようと取りくんでいます。

私学助成・積算基礎から見直しへ
東京私教連書記長 増田 啓介
 青島都政、そして石原都政の1期目の計8年間、私学助成は一貫して削減攻撃にさらされてきました。私たちは保護者と手を取り合って広範な都民に訴え、この攻撃を最小限にくい止めてきました。
 石原都政2期目を迎え、新たな私学助成削減の動きが出ることは必至であると考え、出足早い運動を進めてきました。夏休み前には都知事宛の要請ハガキ運動に取り組み、全都で3000枚を集約しました。
 また、「不況から生徒の学習権を守ろう」を合言葉に、春闘と結合して各学園に授業料減免制度を確立させる運動にも取り組みました。全国的には学費滞納調査を実施、プレス発表もするなどして世論を起こしていきました。調査用紙からはリストラや失業による収入減、家業の倒産などが増加するなかで私学に通う家計の大変さがひしひしと伝わってきました。
 9月にはいると例年進めている「ゆきとどいた教育をもとめる全国3000万署名」運動を本格的にスタート。私教連に加盟していない学校も訪問するなど運動の広がりをつくっていきました。現在、署名運動は100校を越える学園で取り組まれ、全都で30万以上の署名が集約されています。
 発表された「第2次財政再建推進プラン」では、私学助成の「積算基礎の見直し」が示唆されていますが、具体的な項目には触れられていません。署名運動を大きく成功させることがこのプランへの私たちの最大の回答です。これから12月2日の都議会への提出に向けて運動のテンポを速めていきます。

東京都第2次財政再建推進プラン出る
都政を「大企業のための調整機能」と「治安対策」に純化
      自治労連都庁職 委員長 亀井 澄男
 10月17日、東京都は「第2次財政再建推進プラン」を発表しました。
 「第2次プラン」は「財政再建」に全力を挙げてきたが、これまでの取り組みにもかかわらず、『財政再建は未だ途半ば』と位置付け、「新たな都民ニーズに応え、東京の活力を呼び戻す先進的な取り組みを進めていくためには、1日も早く都財政の構造を改革し、強固で弾力的な財政体質を確立しなければならない」とし、量と質の両面で財政構造を改革するために作成したとしています。
 第2期石原都政は、来年度の予算編成にあたっての副知事依命通達「都政の構造改革の視点と方向」で明らかにした新たな「都政の構造改革」の名による「都政リストラ」を推進しようとしています。この新たな「構造改革」路線を具体化した「第2次財政再建推進プラン」は「都市再生」事業を中心とした大型公共事業を推進する一方で、生活・福祉・医療・教育などあらゆる分野にわたってリストラを強行しようとするものです。
 4年前に出された「第1次財政再建推進プラン」によって「財源不足」を口実に石原都政が進めてきたのは、都民向け施策の徹底した切り捨てでした。「第2次プラン」は、「第1次プラン」が進めた施策の切り捨ての単なる拡大に止まらず、都政を「大企業のための調整機能」と「治安維持」に純化し、都民サービスについてはことごとく市区町村と民間に投げ捨てようとするものです。この流れは、地方行政調査会が、道州制をも視野に入れた都道府県制度の見直し論議を進めていることと軌を同じくするものです。
保健所統廃合条例12月議会へ
不安の時代になぜ保健所を減らすのか
      都庁職保健所支部 支部長 北村 利恵
 私たちは、昨年6月に市民・利用者・職員などで「多摩地域の12保健所を守る会」を結成し、保健所統廃合に反対して、住民宣伝、請願署名や市町村要請などの運動をしてきました。会が都議会に提出した署名は56000筆を越えました。
 私たちの運動や市長会の反対もあり、15年4月からの実施を断念させ、9月議会への提案もストップさせてきました。
 しかし、都側のさまざまな説得や提案(新たな包括補助制度・人的支援・分室機能や土地建物譲渡)などで、市長会は10月27日に保健所統廃合計画「多摩地域保健サービス検討会最終報告」を「やむを得ない」として了承し、28日には町村長会も了承しました。大変残念でなりません。
 都は平成9年の統廃合と同じ手法で、「統廃合しても心配ない」「サービスは低下させない」と言っていますが、だれが見ても広域化は避けられず、訪問や監視業務などの予防活動はより困難になります。
 問題点を明らかにして、都議会での十分な議論を求める会派要請や市町村への働きかけを行っていきます。11月16日午後1時30分から国分寺労政会館で「多摩地域の公衆衛生を守る市民集会」を開催します。ぜひご参加を。
「正規雇用の拡大」だけでは響かない理由
      首都圏青年ユニオン 役員 阿久津 光
 3年前結成した、個人加盟労組「首都圏青年ユニオン」は、現在160名の仲間を迎えている。フリーター労組として結成したが、組合員全体の4割が正社員で占められるようになった。このことは、正社員と言っても労働条件はフリーターとさほど変わらない「名ばかりの正社員」が一般化していることと大いに関わっているとみている。
 正社員組合員らの年収は200万円に及ばないことも多い。実労働時間で時給換算すれば940円。「割のいい」バイトと変わらない。運良く正社員となれても安心・安定とはほど遠く、「食べていけない生活」が待っているだけだ。これでは、ただ「正規雇用を増やせ」とだけ主張しても、青年労働者には響かない。賃金・労働条件の「底上げ」を求めて青年ユニオンに駆け込んでくる青年正社員の要求は、より低劣・不安定な労働条件にあるフリーターの「均等待遇」要求と同様、切実である。
 「底上げ」闘争は「生活できる賃金」が基本原則ならば、「均等待遇」は同一価値同一労働で働く労働者の間に差別を作らせない「公正な処遇」を目指すもの。専門職的に働くフリーターは多く、いまこそ、そのような非正規労働者層を前面に押し立てて、均等処遇実現を強く迫る実践的闘いを追求しながら、「底上げ」闘争と「均等処遇」闘争の両面掲げてたたかう意義を明らかにし、正社員でもフリーターでも「食べていける」雇用・労働条件の実現をしていかなければならない。
解説 ”地方独立行政法人法”とは 最終回
公務の公共性を否定するもの
      東京自治労連副委員長 森田 稔
 労働者についてはどんな問題があるのでしょうか。

削除された生計費原則
 「独法」第47条から第58条では、法人職員の給与は「業務実績」や「人件費の見積もり」などを考慮して決めるとあります。つまり業績に応じて給与の引き下げがあるということになります。公務員の給与は地方公務員法によって「生計費原則」に基づくとされていますが、「独法」ではこれらの文言は削除されています。
 また、法人には「特定」(公務員型)と「一般」(非公務員型)がありますが、非公務員型になれば、公務員の身分は問答無用で剥奪されてしまうのです。
 住民のみなさんは、公務員のことなど、どうでも良いとお考えの向きもあるかも知れませんが、そうでしょうか。儲け主義とは一線を画し、憲法や地方自治法に基づいて住民本位の行政サービスを貫く、これが公務員の存在意義であり、公務の必要性といえます。

付帯決議がつく
 あまりにもひどい内容に、付帯決議がつきました。
 第1に、導入の際は労使合意が基本であること。第2に、5年を目途にして実施状況について検討を加え、必要な措置を講ずること。というものです。
 こうした点を踏まえ、自治体での一方的な導入を許さないたたかいを進めることが重要です。

いま都立大学の独法化が
 いま、都立大学の「独法」化問題が話題となっています。総長に相談もなく、石原都知事は一方的に現都立4大学の解散と新大学の設立を発表し、この「改革」に協力するよう、教職員に「同意書」を書かせていることが判明しました。都立大学独法化の行く末は、都にとっても私たちにとってもたいへん大事な問題です。
 「究極の自治体リストラ」である「独法」化をはねかえす取り組みは、日本の将来を左右するたたかいでもあります。
(見出しは編集部)
日本のイラク派兵・参戦反対!
平和の声を日本平和大会・沖縄へ
      東京平和委員会事務局長 岸本 正人
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02年日本平和大会(2002.11.24)

 衆議院選挙期間中もイラクでは占領を続けている米・英軍や派兵をしている国の軍隊、協力をしているイラク人などに、攻撃がおこなわれ、5月1日の戦闘終結宣言以降、米兵の死者は150人を越えています。イラクを訪問したアーミテージ米国務副長官も「戦争状態に近い」との認識を示しています。
 イラク人民は、無差別攻撃をおこなった米・英軍などを侵略者と見ています。イラクに、米・英を支援するための自衛隊を派兵すれば、日本が侵略戦争に参戦するのと同じことになります。自衛隊派兵を許せば、戦争を放棄した憲法を自ら踏みにじり、自衛隊の軍隊化や在日米軍基地の恒久化につながり、憲法の改悪など、戦争国家体制づくりが急速に進められてしまいます。
 今度の日本平和大会は、国際的な平和運動との連帯・協力、自衛隊のイラク派兵、有事法制の具体化・発動、憲法改悪、沖縄の新基地建設反対、米軍基地撤去・地位協定改定、日米軍事同盟破棄などの運動を結集する大会です。衆議院選挙の関係で日程が変更になり、大変ご迷惑をかけましたが、04年1月29日〜2月1日にかけて、国際シンポジウム(1月29日・30日)と大会(1月30日〜2月1日)を、米軍基地の集中する沖縄で開催します。平和を愛する多くの人々に参加を呼びかけます。

革新都政の会2004年度総会 12月6日に開催
 革新都政をつくる会は来る12月6日(土曜日)の午後、2004年度総会を開きます。小泉内閣や石原都政の悪政に対抗して、要求実現と平和・民主主義を守るために、そして革新都政を実現するための展望をひらく総会になることが求められています。
 会の構成団体、各地域の会からの積極的な参加をお願いします。

日時 12月6日(土)
   午後1時30分より4時30分まで
会場 新宿農協会館8階会議室
またまた暴言 石原都知事“日韓併合”問題で
 石原都知事は先月28日、都内で開かれた集会で、「日韓併合は彼ら(朝鮮人)の総意で日本を選んだもの。どちらかといえば、彼らの先祖の責任」と発言しました。
 この発言にたいして、韓国政府、韓国関係団体はもとより、日本国内の民主団体、市民団体は強く反発、許されない差別と蔑視にもとづく発言として謝罪と撤回を求める声が高まっています。日本共産党都議団も撤回と謝罪を求める申し入れをおこないました。
青い空
 総選挙の嵐のあと、冷たい雨が降り続きます。山茶花づゆとというそうです。
▼今度の選挙は国民の不安やいたみ、イラク派兵をめぐる戦争への恐れをよそに、メディアはもっぱら「政権選択」自民か民主かを流し続けました。
▼選挙が終って朝日新聞(11/10)は「二大政党」に向けて財界の仕掛けが目についた。政治献金再開の動きの一方、マニフェスト選挙と「政権交代」可能な体制と押し進めた‐とし、小選挙区比例代表並立制が多様な民意をどのように反映させるか、課題も残した。とのべています。
▼NHKではニュース解説で、外国諸国が今度の選挙を「政策論争」が見えず血のつながり、家を重んずるといった日本独特の世襲選挙が目立った、と紹介し、大臣や議員の息子や娘・孫なら、政治経験がなくても、地盤・看板・カバンで当選する不条理を数字や図解で解説しました。‐なんで選挙中に報道しないのか‐
▼11/11は105歳の義母の誕生日。ささやかな祝の席で議母は言いました。「小泉が負けないで、また戦争なんていやだね。あんたたち頑張ってるのにね。この年まで生きて、もう少しいい目をみたいよ」と。お義母さん!憲法守れ、イラク派兵反対!の草の根の心は消せません。もっと生きて下さいね。(中)
オットセイって冬眠するんだっけ?

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