新たな都政転換のたたかいめざし、2013年団体地域代表者会議を開催
2013年4月15日
くらし・いのちを守る東京へ!都政に憲法を!

 革新都政をつくる会は、4月5日(金)エデュカス東京で、都知事選を総括し、猪瀬都政の下、新たな都政転換のたたかいをめざす「2013年団体・地域代表者会議」を開催しました。会議には、各団体・地域から76名が参加し、都知事選で大奮闘した宇都宮健児氏が挨拶しました。
 都知事選・総選挙から3ヵ月、新たな情勢のもとでの13春闘、都民要求実現等のたたかいの中で、ボトムアップで論議してきた都知事選総括案をもとに活発な発言が相次ぎました。

共同の選挙戦の意義と難しさ実感
総括と今後のたたかいを深める討論

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都知事選総括と今後のたたかいを討議した団体地域代表者会議=2013年4月5日
 会議は、新千明代表世話人(新婦人都本部)の司会で始まりました。
 開会あいさつは、東京地評議長の伊藤潤一代表世話人が行い、都知事選・総選挙から4か月近く経った情勢にふれ、「アベノミクスでマスコミは、株が上がっていかにも景気があがるような報道がされている。しかし物価が上がるだけで、ベアはほんの一部の企業。TPPへの参加表明、労働法制のさらなる改悪で自由に解雇できるようにするなどイケイケどんどんで強行しようとしている。都政は猪瀬知事になって初めての予算審議の都議会がおこなわれた。その論戦の報告を受け、都知事選の総括について積極的な議論をお願いしたい」と述べました。
 都知事選総括案を中山伸事務局長が提案しました。
 総括案は、はじめに、「石原前都知事の辞任により実施された2012年都知事選挙(12月16日投票)は、史上初めて衆院選挙との同時選選挙となり、かつて経験したことのない選挙戦となりました」と述べ、その特徴を4点示しています。
 そして、以下「1、たたかいの経過」「2、選挙結果をどうみるか」「3、都政転換めざす今後のたたかいに生かすべき教訓」(1)40氏声明と宇都宮健児氏の立候補 (2)選挙母体について (3)都知事選全体の選挙戦略、作戦計画 (4)団結に配慮し、独自の取り組みを発揮、宇都宮選挙をたたかった「革新都政の会」のたたかい (5)地域の取り組み、新たな共同 (6)構成組織と支部、分会、班のたたかい (7)衆院選挙との同時選挙となったもとでのたたかいについて (8)機関紙、ホームページ、ツイッターなどの活用について (9)財政について、そして最後に「4、今後の都知事選へむけての課題」として、以下の4点を記しています。
 (1)都政の実態が都民に知られていない。その上、告示前の石原都政の実態暴露が行えませんでした。そのことが世論調査での「石原都政評価7%」に表れています。くらし、雇用、福祉、教育・子育て、地域経済など切実な都民の叫び、要求を掘り起こす運動と都政・都議会の動きを日常的にとらえ、宣伝していくことが求められています。
 (2)メディアによる選挙支配を打ち破り、要求選挙にしていくためには、選挙をたたかう各団体・地域の組織の力をつけていくことが強く求められています。組織拡大など多くの困難がありますが、都政転換を実現していくためにも不可欠な条件です。
 (3)次期都知事選へ向けて、共同の取り組みを広げ、選挙共闘に発展させることが求められています。そして、共同の取り組みと連携して、有力な候補者を早期に決定して、都段階と地域の選挙組織・体制をつくることが求められています。
 (4)今次都知事選で多くの人が実体験した「規制と禁止」の公選法抜本改正へ向けての運動を進めます。また、「ネット選挙解禁」へ向けて研究、準備を進めることが求められています。
 なお、次期都知事選に向けての方針、戦略は、都議選・参院選のたたかいを受けての新しい情勢のもとで、総会を開催して決めることにします。(都知事選総括全文は、ホームページに掲載)

都知事選総括全文はコチラ ⇒ 2012年都知事選総括


猪瀬都政と今後のたたかい

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 さらに、猪瀬都政3カ月から見えてくる都政運営の特徴について、都議会第1回定例会の施政方針と論戦、新しい都民運動の広がりを踏まえて指摘しました。そして、今夏の2つの選挙、とりわけ都議選の結果が猪瀬都政に大きな影響を与えると述べました。
 そのうえで(1)都政黒書「どうなっている東京都政(仮称)」の作成、普及 (2)都政政策活動を推進する「くらし、いのちを守る都政政策学習会2013」の開催を提案しました。
 提案を受けて、福祉保育労(國米秀明さん)、東京民医連(小嶋博之さん)、東京自治労連(田川英信さん)、新婦人都本部(油原通江さん)、東視協(織田津友子さん)、築地・東中労(中澤誠さん)、新婦人杉並(木村ひろみさん)、障都連(小林良廣さん)、三多摩連絡会(水島正明さん)、都教組(木下雅英さん)、民青都委員会(岩崎明日香さん)、顧問の吉田万三さんの13人が発言しました。(発言要旨は次号)

 討論のまとめとして、中山事務局長は「全ての発言が、都政を変えたい、心から宇都宮勝利を実現したいとの思いにあふれていた」と述べるとともに「共同の選挙戦の意義と難しさ」をみんなで実感する中で、総括案にしめした「共同の土台は政策の一致と排除の論理に立たない『信頼』が基本」であることを強調しました。そして「幅広い共同を貪欲に追求する」とともに討論でも示された「日常活動の重要さ」を全体で確認したいと述べ、都議選、参院選に攻勢的に立ち向かい、切り開いた新たな情勢の下で、次に都知事選挙方針を決める総会を開催すると表明しました。
 最後に上原譲代表世話人(東商連)は、今後のたたかいへの決意を込めて閉会あいさつをおこない、ました。「みなさんの経験したことが具体的に報告され、次期への展望が語られました。今度の選挙では、新しい経験と、さまざまな今後に生かせることがありました。すぐに生かせる場として、都議選・参院選がある。ここに生かして都知事選のリベンジの都議選に。安倍政権の衆参独占を許さないためにがんばりましょう」と呼びかけました。


  *  *  *


宇都宮健児さん挨拶に満場の拍手

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 満場の拍手を受けて、都知事候補として大奮闘した宇都宮健児さんが挨拶しました。宇都宮さんは、選挙戦でのお礼を述べるとともに、「4つの柱」を掲げてたたかった都知事選の意義を強調。認可保育園への入所を求める母親の運動、劣悪な高齢者施策の実態、「日の丸・君が代」問題での処分など引続く都政問題にたいして「4つの柱」の運動を続けると述べました。また、安倍政権の原発再稼働、生保基準の引き下げ、防衛費の拡大、改憲の危険な動きをめぐる情勢を述べ、都知事選は今後のたたかいに役立つと述べ、都議選のたたかいの重要性を強調しました。同時に、改憲をめぐる緊迫した政治情勢に対して、ナチスが台頭した歴史を紹介し、危機感をもってたたかうことを強く訴えました。

大山とも子が大論戦の「一定」報告

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 続いて、大山とも子日本共産党都議団幹事長が、都議会第1回定例会での猪瀬都政とのホットな論戦を紹介しました。大山都議は、「都民とともに都政を動かした都議会だった」と述べ、保育園への入所を求める子どもを持つ親たちの運動と世論の広がり、国保、若者雇用、教育など、都民要求とその実現をめざした論戦をリアルに報告し、都政転換めざし都議選に臨む決意を表明しました。


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