ひろがる都民のたたかい 「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める」 被団協・原水協・原水禁3者共同署名
2025年11月15日
原水爆禁止東京協議会 事務局・本間 憲史
被爆80年を迎えた今年も残りわずかとなりました。昨年の日本被団協ノーベル平和賞受賞を祝い、そして世界の核兵器への関心が高まる中で依然として人類への核の脅威は続いています。しかし、核兵器廃絶運動は被爆者が自らの身を削り、世界に向けて核兵器の非人道性を訴え続けたからこそ80年間世界で核兵器を使わせることなく核軍縮の道を歩んできました。
その被爆者の願いを踏み躙るかのように、アメリカのトランプ大統領が核実験開始を戦争省(国防総省)に指示する事態が起きました。他の核保有国が核実験を継続しているという理由だけで自国も実験を再開するなど幼稚な思考と言わざるを得ません。更に許せないのは戦争被爆国の総理大臣が、そのアメリカ大統領をノーベル平和賞に推薦すると公言したことです。
武力を高め、互いを牽制することが平和の道筋だと考えている指導者を世界の潮流にするわけにはいきません。私たち東京原水協は、東京都内の地域原水協や都団体と共に、6.9街頭署名行動に取り組んでいます。毎月6と9のつく日に全国で取り組まれているこの行動は、「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める」署名を通じて、日本で起きた原爆被害の実相を伝え、2度と世界で核兵器を使わせないという思いを多くの国民と共有しています。
朝日新聞の世論調査では73%の国民が「核兵器禁止条約」に加盟するべきと答え、日本の核兵器禁止条約への加入を望んでいます。しかし世論とは噛み合わない今の政治情勢を作り出しているのも私たち国民です。この矛盾を打開して、核のない世界を実現するために東京原水協は奮闘しています。11月21日には、被団協・原水協・原水禁の三者共同で「日本政府に核兵器禁止条約の署名・批准を求める」署名提出を行います。署名提出後には衆議院第二議員会館前で集会が行われます。この集会には全国から結集してアピールしようと呼びかけられています。
私たち東京都民が全国の先頭に立って大勢の参加で集会を成功させたいと思います。被爆者の願いを、そして平和への願いを込めて東京原水協からも改めて呼びかけたいと思います。核なき世界が来る日までご一緒に頑張りましょう。









