第4回連続学習講演会 ジェンダー平等社会の実現を 浅倉早大名誉教授が講演
2023年11月15日
来年夏の東京都知事選挙に向け都政転換のとりくみをすすめている革新都政をつくる会が、10月30日、「都民の声がとどく都政を 第4回連続学習講演会」を開催しました。
連続学習講演会は都政転換をめざしたとりくみの一環として開催しているもので、第4回のテーマは「ジェンダー平等社会の実現をめざして」。講師の浅倉むつ子早稲田大学名誉教授は労働法、ジェンダー法を専門とされ、日本学術会議会員、ジェンダー法学会理事長など務めたこの分野での第一人者です。
浅倉名誉教授はジェンダー格差、差別の実態や女性差別撤廃の運動、ジェンダー平等実現へ向けての課題について講演をおこない、日本は女性が男性に比べ5・5倍も長く無償のケア労働強いられていることを紹介、男女間の賃金格差、女性の低賃金の実態について詳細なデータを示して論究。賃金格差是正にとりくむ労働組合への期待を語りました。
また、未曾有のコロナ禍がジェンダー平等政策、エッセンシャル・ワークの重要性をあらためて気づかせたと述べました。
そのうえで「あらゆる分野」の女性差別を撤廃し、女性の権利を国際基準にするために、国連女性差別撤廃条約の選択議定書を批准し、差別を受けた人が救済を求めて通報できるようにすることが重要だと指摘しました。
あわせて東京都の課題として男女平等参画基本条例に苦情処理条例を設け、審議会を常設にすること、男女平等参画推進総合計画の推進をチエックする第三者評価の実施などをあげました。
講演につづき質疑と交流がおこなわれ、国民年金の第3号被保険者制度など女性の賃金格差、男性の育児休業取得の現状など、各分野からの思いや体験が語られるとともに、教員の方からは「子どもたちが学校でジェンダー的な概念を植え付けられてしまう。教員として、そういった課題や子どもたちに向き合っていきたい」との発言がありました。
会場発言に立った池川友一日本共産党都議会議員は、この間の党都議団の都議会でのとりくみを紹介するとともに、ジェンダー平等へ政治の流れを変えていく決意が述べられました。
最後に主催者から来年の都知事選挙でジェンダー平等実現をはじめ、都民の声がとどく都政を実現しようと訴えがおこなわれました。 開会閉会挨拶を安田直美東京自治労連書記長、木下雅英都教組委員長がおこないました。