局面を動かした呼びかけ人会議 すべての小選挙区で共闘確立
2020年7月17日
今回の都知事選挙では東京ではじめて市民と野党の共闘が成立。しかも25の衆院選挙区のすべてで確固とした共闘が構築され、共同のたたかいが全都でとりくまれたことは、今後のたたかいにつながるおおきな成果となりました。
そして、この市民と野党の共闘の実現におおきな役割をはたしたのが、浜矩子さん、五十嵐仁さん、永山利和さんの3氏の呼びかけでスタートした「市民と野党の共闘の実現で都政の転換を」めざす「呼びかけ人会議」でした。
昨年9月18日、3氏の呼びかけに応えて「都政を考える夕べ」が開催され、参加者から切実な都民要求とこれに背を向ける小池都政への怒りの声がだされ、3氏を代表呼びかけ人とする「呼びかけ人会議」が起ちあげられました。
その後、呼びかけに応えて参集した呼びかけ人は憲法学者の小林節さんをはじめ421人、賛同者が150人にのぼっています。
そして呼びかけ人会議は、3度にわたり、立憲民主党、国民民主党、日本共産党、社民党、新社会党、緑の党、生活者ネットワークの野党各党に申し入れをおこない、6月3日の呼びかけ人会議で野党各党の出席のもと共闘が実現。宇都宮さんを候補者としたたたかいの火蓋が切って落とされたのです。
小林節さんのメッセージ動画4万超の視聴
ユーザーの9割が34歳以下
呼びかけ人会議の若手メンバーがつくったTwitterアカウント「あなたと変えるTokyo2020」が大反響をよびました。アカウントは憲法学者の小林節さんや前衆議院議員の池内さおりさんのインタビュー動画をはじめ、様々な市民の願いを宇都宮候補に託す動画を掲載。配信された動画には、「宇都宮さんが都知事となった東京を見てみたい」など、たくさんの若い方から賛同の声が上がりました。
Twitter上でユーザーに表示された回数をあらわすインプレッションは約85万回、動画の総再生回数は約23万回にも及びました。しかもツイートを見たユーザーのおよそ9割が34歳以下の若い方という結果となるなど、かつてなく若い層に広めることができました。
その一方で、こちら側の候補者決定が遅かったことも相まって、山本太郎氏や小池百合子氏に関するツイートの広がりは宇都宮けんじ氏を上回っており、SNS上でも宇都宮けんじ氏の知名度をあげきることができませんでした。今回の教訓をいかして、次回の選挙につなげるSNS発信を強めていきたいと思います。
(東京地評・鎌田)