~連載(第20回)~ 検証 革新都政その後 小池都政4年① 都議会自民党を仮想敵に
2020年4月15日


 既存団体(自民・公明、各種団体協議会など=筆者注)などの支持をとりつけられないため、都民を味方につけていくしかなかった。しかし、これこそ小池知事が圧倒的な支持を得る最大の要因となった。
(読みチャンネル・中村健)

 2016年都知事選挙は、公費による豪華海外主張、公用車の私的利用、政治資金による私的旅行や美術品の購入など都政の私物化が明らかになり、都民の追及と都議会での不信任案の提出を受けて失脚した舛添要一前知事の辞任をうけて実施されました。

自民党都政への都民の怒り

 この突然の知事選挙には、市民と野党の共闘の候補者として鳥越俊太郎、自公推薦の増田寛也と支持政党なしの小池ゆり子の3候補が有力候補として立候補。
 都政の私物化、情報公開、オリンピックと築地市場移転、待機児問題などが争点としてたたかわれました。
 立候補時、自民党現職国会議員であった小池候補は、自民党推薦で選挙をたたかうことを望み自民党に推薦を要請しましたが、都議会自民党・自民党東京都連の支持が得られず、無所属、支持政党なしでの立候補となりました。
 選挙戦では、石原都政以来の都民不在の都政を推進、都政をブラックボックス化させ舛添都政を支えた都議会自公勢力への都民の怒りが噴出。130万余の得票が鳥越候補に寄せられるとともに、小池候補は「都民が決める。都民と進める。」のキャッチコピーと都議会自民党をターゲットに定めた選挙戦を展開。オリンピックの見直し、情報公開を「都政改革の1丁目1番地」と訴えるなど歪んだ都政への対決姿勢を鮮明にすることで自民党都政への批判票をあつめるとともに、女性知事誕生のアピール、待機児ゼロなどの都民要求をかかげた「東京大改革宣言」を華々しく打ちあげることで急速に支持をひろげました。
 また、小池候補は、「私の最大の味方はメディア」と豪語し、元テレビキャスターとしてのキャリアをフルに活用し、テレビ局とタイアップした浮上作戦など、「劇場型選挙」を展開することで知事の座を得ることができたのです。

虚飾の反自民

 こうして小池候補は、小泉政権・安倍政権の閣僚をつとめたバリバリの自民党幹部として政治的立場を覆い隠し、自身をあたかも都民の代表、自民党支配の告発者・対決者として都民の前に描き出すことに成功したのです。
 そして、知事就任後は、翌2017年夏に都議会議員選挙を控えていたことから都議会自民党とりわけ、都議会のドンと言われた都議=自民党都連幹事長を仮想敵にしたてて攻撃、都民世論を誘導するとともに、オリンピックや築地市場の豊洲移転問題について「いったん立ち止まって考える」として、オリンピック会場の見直し提案、豊洲移転の一時延期表明など、自身があたかも都民の味方であるかのように演じることで都民の喝采を浴びることとなりました。

都民ファースト勝利で方向転換

 しかし、この路線は1年後におこなわれた都議会選挙で、自民党が惨敗し、都民ファーストが49議席を獲得、都議会第1党に躍進すると一転。オリンピック施設建設費の見直しは舛添前知事の提案の水準に逆戻り、築地市場の豊洲移転も強行され、待機児解消などの都民要求に応える提案も軒並み棚上げさせられることになりました。
 また、「1丁目1番地」とまで豪語した情報公開も大後退し、オリンピック選手村などでの都民の情報開示請求に対して黒塗り、のり弁資料が復活しています。
卯月はじめ

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