東京で“市民と野党の共闘”を浜矩子さんなど3氏の呼びかけで「都政を考える夕べ」開催
2019年9月27日
9月18日夜、都内の主婦会館プラザエフで「都政を考える夕べ」が開催され、東京における市民と野党の共闘の前進と都政の転換を求める各界、地域の代表、都民ら180名がつどい、都政転換をめざす共同のたたかいの第一歩をふみだしました。
憲法・平和・くらしが生かされる 都政へ転換を提唱
はじめにこの「夕べ」をよびかけた浜矩子(同志社大学大学院教授)、五十嵐仁(法政大学名誉教授)、永山利和(元日本大学教授)の3氏が、「東京での市民と野党の共闘」と「憲法・平和・くらしが生かされる都政」の実現のための呼びかけをおこないました。
浜矩子さんは、安倍政権の「アホノミクス」と都政は無縁でないと厳しく批判するとともに、東京都政を考えるうえでの3つのキーワードとして「愛」「目」「手」の3つの言葉を紹介。
「東京に愛を取りもどす」こと、「人の痛みをわが痛みと受け止め涙を流すことができる目」「窮地から痛める人を救いだすためにさし伸べる手」が必要としたうえで、現在の小池都政にはこの姿勢が欠けていると厳しく批判。市民と野党の共闘での都政の転換を訴えました。
五十嵐仁さんは、ご自身の体験もふまえ、過去の国政選挙や先の参院選での一人区岩手、埼玉県知事選での市民と野党の共闘の候補の勝利や勝利には至らなかったもの僅差に迫った立川市長選で実証された「市民と野党の共闘」が勝利の方程式だと述べ、都知事選でもこの流れを引き継ぎ、正しい方程式の答えを出そうと呼びかけました。
永山利和さんは、小池都知事は前回都知事選挙でのオリンピック会場見直しと築地市場存続の都民との約束について、オリンピックでは組織委員会や政府が考えていたとおりに巨額のお金とエネルギーが使われ、都民が求めている生活の安定とか営業を守るためのことに使われていないこと、築地市場の豊洲移転などを告発。都民による都民のための都政をつくる努力を訴えました。
フラットな立場でのとりくみを交流
呼びかけ人の発言と響き合い、参加者からの発言が相次ぎました。
●都内各地で市民連合と野党の共闘が進められている。その流れがひとつになれば都政は変えられる
●本日の夕べはグッドタイミング。町田市民連合は本日、野党に連合政権を申し入れをおこなった
●安倍政権が戦争法強行してから4年。アベ9条改憲・暴走政治NOの市民のたたかいが大きく広がっている
●在日朝鮮人へのヘイトは許せない。人権を守り、大切にする社会、東京、都政を
●革新都政は障害者と対話して、政策をつくり実現した。都民と対話する都政を
●東京から政治を変えよう
●若い人が参加していく運動への努力を
賛同者、呼びかけ人をひろげ、次のステップを
“夕べ”の最後によびかけ事務局の中山伸氏は、「本日は、多くのみなさんにご参加いただき本当にありがとうございました。呼びかけに応えて、多くのご発言をいただき、本日の眼目である“市民と野党の共闘”を東京で実現し、“憲法・平和・くらしが生かされる都政”への転換をめざすたたかいの歩みの第一歩を踏み出すことができました。このことを参加者のみなさんの総意として確認したいと思います。提案ですが、次のステップとして、さらに大規模の“夕べ”を開催し、フラットな立場での“市民と野党の共闘”をもう一歩前に進めたいと思います。そのために、さらに多くの賛同の方、よびかけ人を引き受けていただく方を広げていただくことをお願いします。そして、様々な分野や地域で“夕べ”が開かれることを期待します」と提案をおこない、参加者は提案を大きな拍手で、確認し、閉会しました。
参加者からは「特定のグループで決めるのではなく、おおくの団体や個人がフラットにあつまり、賛同者をひろげていくことが成功の鍵」「まわりに声をかけたい」などの感想が寄せられ、翌日には憲法学者の小林節さんから賛同のお知らせが届けられました。