自然環境破壊STOP!葛西海浜公園・三枚洲 東京初のラムサール条約湿地登録
2019年1月16日
三枚洲(さんまいず)は大きく潮が引くと2キロ先まで干潟が現れます。鳥の餌になる魚介類や底生生物がたくさんいて大都会の海辺でありながら、日本国内にいるやく630種の鳥のうち、264種を見ることができる貴重な場所です。
日本野鳥の会東京の幹事飯田陳也(のぶや)さん
江戸川区の葛西海浜公園にある三枚洲(さんまいず)は、東京湾奥にわずかに残された野鳥の宝庫といわれる貴重な干潟です。その貴重な野鳥の観察ができる干潟の目の前に「高さ15mの観客席」の「カヌースラローム」会場の建設計画が浮上しました。2020年東京五輪計画です。
これに対して地元の葛西東渚・鳥類園友の会会長を務め、葛西の海辺で24年間、観察と環境を守る活動をしてきた飯田さんは反対運動に立ちあがり、IOCなどにその無謀さを訴えました。その結果、計画が見直され、貴重な自然が守られることになりました。そしてその三枚州が湿地の保存に関する国際条約。ラムサール条約(湿地の保存に関する国際条約)の登録湿地に選ばれる(昨年10月)ことになったのです。
東京湾海上公園
生まれも育ちも革新都政
1967年に誕生した革新都政が直面し、最初に手がけた仕事の最大のものは、公害から都民の健康と生活を守る事でした。「東京に青空を」を掲げたこのとりくみは、国を動かし、全国の自治体の公害行政の先駆となりました。
同時に、戦後短期間で戦災からの復興と高度成長によって破壊された自然の回復に革新都政は、積極的にとりくみました。
急速な湾岸埋め立てによって失われた水辺環境を取り戻すために、革新都政は、お台場、夢の島、葛西沖などを核とする海上公園構想を発表(1970年)。巨大な人工浅瀬の葛西臨海公園や夢の島公園など、都民がレジャーやスポーツを楽しめる大規模公園を整備しました。海上公園は、現在38箇所に及んでいます。
【革新都政50周年記念誌「考証革新都政」東京に憲法と自治がかがやいたとき―市民と野党の共闘の原点がそこにあった―(本の泉社)より】
〈写真提供: 「日本野鳥の会東京」〉 |