豊洲移転強行に抗議 築地市場解体中止を 日本科学者会議東京支部が声明
2018年11月15日
日本科学者会議東京支部は10月24日、東京都が築地市場の豊洲市場への移転を強行したことに抗議し、築地市場の解体を中止するよう小池百合子東京都知事あて声明を発表しました。
声明は、東京都が土壌汚染など、重大問題を解決しないまま豊洲市場を開場させたことに抗議し、あらためて豊洲市場の科学的な手段での安全点検とその結果の公表を求めています。また、安全にかかわる重大問題が判明した場合に備えて、築地市場の解体を中止するよう求めてます。
そして、日本科学者会議東京支部として、以下の4点を要望しています。
(1)本会は9月6日の要望書で、今回の水染みに関して「第三者の専門家などによる科学的な手段による原因究明のための立ち入り検査」を貴職に求めました。これに対する文書回答を11月6日までに行うこと。
(2)市場内に発生した不安材料について、科学的手段を用いて原因究明し、その結果を公表し、納得の行く説明を、11月末日までに行うこと。
(3)こうした対応措置を機敏に行い、消費者にとって安心で、市場労働者にとっても安心して働ける市場環境を整備すること。
(4)また、少なくとも市場労働者が安心して働ける環境が整うまで、築地市場解体を中止し、使用可能な状態で維持すること。