関東大震災朝鮮人虐殺追悼式典 都知事追悼文取止め厳しい批判と抗議
2018年9月18日


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虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式展での追悼の舞=2018.9.1・墨田区
 関東大震災から95年となる9月1日、震災時に流言によって、軍や警察、自警団などによって虐殺された朝鮮人犠牲者の追悼式典(主催・同実行委員会)が東京・墨田区の横網町公園で行われ、心から追悼をしたいと願う多くの市民・都民が今年の式典には今までで最多の約700人が参加しました。

 小池東京都知事は、今年も「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」に追悼の辞を寄せませんでした。
 昨年の式典以降、私たちは街頭での抗議・署名活動や学習会を行ってきました。特に「知事に追悼の辞を寄せることを求める」署名活動は、5月末から2ヶ月の短期間で個人が9000筆、団体140団体に達しました。東京をはじめ文字通り全国から寄せられました。8月8日に都知事に署名提出と要請行動をしましたが、知事は昨年と同じ理由で追悼の辞送付を拒否しました。
 1973年に関東大震災50周年に私たち市民の手によってよって「朝鮮人犠牲者追悼碑」が建立されて以降、歴代の都知事は、この式典に追悼の辞を寄せ「多くの在日朝鮮人がいわれのない被害を受け犠牲になったという事件は我が国の歴史の中でも稀に見る痛ましいできごと」「このような不幸な出来事を二度と繰り返すことなく誰もが安全な社会生活を営めるよう、世を越えて語り継いでいかねばなりません」と述べてきました。追悼の辞送付拒否は、首都東京都の首長としての責務を放棄するだけでなく、事実上「朝鮮人虐殺の事実を否定する」立場に身をおき、ヘイトスピーチ・民族差別・排外主義を助長することに手を貸すことになります。【赤石英夫・関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典事務局】

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 革新都政をつくる会は、「9・1関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式典」への小池知事の「追悼の辞」拒否に抗議する事務局長談話(以下・要旨)を発表しました。
 小池百合子都知事は、昨年に続き、歴代知事が毎年寄せてきた追悼式典への「追悼の辞」を送りませんでした。この行為は民族差別を背景とした虐殺の歴史に背を向け、都政の人権・平和・友好の基本に反するものであり、厳しく抗議する。小池知事の態度は、首都東京の平和と民主主義、アジア諸国民との友好と連帯、都民の平和に責任を負うべき都知事としてあるまじきものであり、朝鮮半島の人々との友好の発展を求める都民の願いを裏切るものです。2020年東京五輪・パラリンピック開催都市の首長としての態度としても相応しくありません。革新都政をつくる会は、小池知事が誤った歴史認識を改め朝鮮人犠牲者の追悼の意を表することを改めてつよく求めるものです。

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