50周年記念シンポ 革新都政をつくり支えた世代とポスト革新都政世代が熱く語り合う
2018年2月15日
1967年4月に革新都政が誕生して半世紀、憲法をいかし先駆的な施策を実施した革新都政の値打ちを次世代に継承することを目標にした初のシンポジュウムを開催。支えた世代とポスト世代の代表が熱く語り合う=2018年1月27日、四ツ谷・プラザエフ |
コーディネーターの氏家祥夫さん(元都庁職委員長)を中心に、パネリストの朝倉篤郎さん(元都議会議員)、町田ひろみさん(安保関連法に反対するママの会@東京・保育士)原田あきらさん(日本共産党都議会議員:杉並区)が縦横に語り合いました。
冒頭に、ゲストスピーカーとして川上哲さん(東京自治問題研究所研究員・都留文科大学講師)が「革新都政の現代的意義―その成果をどう活かしていくか」と題して特別報告をおこないました。川上氏は、革新都政を誕生させた言動力を解明し。現代においても、革新都政時代につくられた政策の骨子は、共通すると述べ、平和や憲法問題に加え、都民生活に直接かかわる政策課題でも、市民と野党が共同して運動を広げる必要性を強調しました。
朝倉篤郎さんは革新都政当時、都議会議員として住民要求実現に奔走した活動と住民の願いに応える革新都政の姿を語り、「老人医療費無料化が全国的な流れになったように、都政が変われば国の政治も動く」と述べました。町田ひろみさんは、憲法の値打ちを生い立ちと保育を大事にした革新都政の施策を述べるとともに、「一人ひとりの子どもの力を信じて、それを受け止める保育は今の平和憲法があるからできる」として、だれの子どもも殺させないと訴えるママの会の活動について熱く呼びかけました。原田あきらさんは、革新都政の熱気を親に持つ世代の新人都議会議員としての活動にふれ、「革新都政の時代には、いまでは想像もつかないような都民の大きな運動があった」と語りました。
各パネリストによるそれぞれの豊かな活動の報告とあわせて、革新都政を推進した現場の活動や都立病院・医療格差の実態等、会場からの発言もあり、憲法を守り生かす革新都政の成果を今に浮かび上がらせる活気あふれるシンポジュウムとなりました。
間もなく記念出版として「考証革新都政」も発刊されます。革新都政を丸ごと学び、そこからの再発見が都政転換への新たな力となることが期待されます。