豊洲移転中止・築地再整備・くらしと福祉を守れ 新しい都議会の下、都民要求実現の運動を大きく
2017年8月15日
安倍暴走政権の憲法破壊、森友・加計問題など国政私物化に対する国民の怒りが爆発的に示され、自民党が歴史的惨敗を喫した2017年都議選の結果を受けた、新たな都議会がスタートしました。また、この都議選では築地市場の豊洲移転、オリンピックや巨大開発への巨額の税金投入の一方で、都民生活をなおざりにしてきた自民党都政へのきびしい審判が下されました。
都民の負託に応える都議会を
新しい都議会(20期)は、こうした選挙で示された都民の声に真摯に耳を傾け、「住民の福祉の増進」(地方自治法)に邁進するとともに、議会の権能を最大限に生かして、都知事の施策、方向性を都民目線でチェックすることがつよく求められることになります。
こうしたもとで、都議会の構成を決める臨時都議会が8日に開催されましたが、小池都政与党で第1・2会派の都民ファーストと公明党は、議長・副議長にくわえ議会選出の監査委員を独占しました。また、日本共産党、自民党、民進党などが提案した築地市場の豊洲移転問題を審議する「市場問題検討特別委員会」の継続設置を拒むなど都民世論に背を向ける態度をとりました。同時に、日本共産党が各会派に申し入れていた議会改革について、公開で審議される「議会改革検討委員会」が設置されたことはおおきな前進であり、都民世論が都議会を動かしたものです。
都議選後の都議会が果たす役割が期待されるなかで第三回定例会が9月20日から開催されます。
選挙の結果、都議会の勢力図が大きく変わり、小池知事が「党首」をつとめた都民ファーストが第1党となり公明党と与党をくむことになりましたが、豊洲移転問題、オリンピックへの税金投入、開発優先の都政運営など石原都政以降の自民党都政の転換の道筋は示されていません。さらに、小池知事は、28
日に臨時都議会を招集し、豊洲市場の追加安全対策として70億円の補正予算を提案することを議会との協議もなく突如、発表しました。
議会のチェック機能を果たすことができるのかについて、はやくも都民の間から疑問も呈されていることは重大です。
東京都ではすでに来年2018度予算の編成作業がはじめられていますが、来年度は、国民健康保険の都道府県化による大幅値上げや第7期介護保険改定によるサービス切り下げと保険料引き上げ、生活保護の受給制限など社会保障の改悪が目白押しとなります。
切実な都民の願いと要求を実現する都民運動を大きく結集しましょう。
共同を広げ、全都から都民要求運動の大波を
革新都政をつくる会は、都政転換と都民要求実現に全力をあげるとともに、今回の都議選で示された都民世論を土台に、安倍政権の公約、憲法破壊、国政私物化の政治を許さず、解散・総選挙で自民党政治に厳しい審判を下すためのとりくみに力をつくします。
いま、各団体の東京都の予算要求行動が開始され、2018年度都民生活要求大行動実行委員会も発足、統一要請行動の準備がすすめられています。
国民健康保険料の引き下げ、保育待機児解消や介護保険の負担軽減、特養待機者の解消、子どもの貧困対策や貧困と雇用対策、35人学級等の教育条件改善、中小企業の振興、都営住宅建設、防災など切実な都民要求の実現、築地市場の存続、外環道や特定整備路線、再開発などの大型開発優先、金融都市政策から都民生活優先への転換、オスプレイ撤去・横田基地への配備撤回、憲法を守り生かす都政実現のために、都民の共同をすすめ、その実現に全力をつくします。
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都議会第三回定例会
開会日行動
【革新都政をつくる会・早朝宣伝】9月20日(水)午前8:00~9:00
都庁中央通りストリート・都議会通り
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