新春随想 鈴木龍男(文団連代表幹事)
2017年1月15日
 昨年の都知事選挙は、都民主導の革新都政を目指すたたかいとは言えなかったように思う。誰が都知事になるかというのはもちろん最も重要なことだ。しかし、問題の本質は、都政そのものが都民主体になっているかどうかという事だと思う。選挙が会の目的化してはならない。日常的に都政を見守り、市民運動を通して、都民の弱者の願いを届け、実現していく。市民運動の根本が問われているのではないだろうか。
 3・11以後脱原発運動を皮切りに、安保法制に抗する運動など市民と政党との共同行動が急速に発展した。そして、昨年の参議院選挙では、史上初の野党共闘統一候補が実現し、大きな前進を生み出した。「暮らしを守る」この一点で今から足を踏み出そうと思う。
 「暮らし」と言っても、様々な問題がある。その、一つ一つをどう獲得していくのか。まず自分から、一歩を踏み出し、そのために汗を流さなくては、新しい都民の政治など生まれえないと思う。それは、たった一つのことからでいいのだ。どこに立脚するか、それこそが試される年になるだろう。
 小池都政になってからの日本共産党都議団の動きを見ているとその粘りを強く感じる。都知事選で敗れても、都民の都政を実現するためには、具体的に知事に提言し要求していく。そして、知事が取り上げざるを得ないような状況に進めていく。結果、都民の「暮らし」が実現していく。その、底力を支えるものこそ、市民の素朴な運動なのだ。2017年今年を新しい都民の政治再出発の年にしたい。

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