2016年東京都知事選挙の結果について(談話)
2016年8月1日
革新都政をつくる会
事務局長 中山 伸

 今回の東京都知事選挙は、4野党が共同し市民が共闘してたたかう歴史的な都知事選挙となりました。革新都政をつくる会は、野党統一・鳥越俊太郎候補の必勝をめざして、総力をあげてたたかいました。
 選挙戦は、自民党候補が二つに分裂し、33年ぶりに実現した野党統一・鳥越候補による都政転換の絶好のチャンスの情勢のもとでのたたかいとなり、鳥越俊太郎候補は、1,346,103票を獲得し、大健闘しましたが及びませんでした。小池百合子氏が当選しました。
 猛暑の中、選挙戦の先頭に立って鳥越都知事実現のために力をお寄せくださったすべてのみなさまに心より敬意を表します。

 今回の都知事選挙(7月14日告示)は、税金を湯水のように使った舛添前知事の公私混同に対する都民の怒りと批判の世論が、舛添前知事と「製造責任者」である自民党・公明党を突き上げ、舛添氏を辞職に追い込んだ結果実施されたものです。同時に、先だっておこなわれた参議院議員選挙で、11の選挙区(1人区)で市民が押し上げた4野党共闘の候補が勝利をかちとるという歴史的な体験を通じて、首都東京において、革新都政期以来となる4野党の統一と市民の共同が実現することとなりました。
 こうしたもとで、鳥越候補は、参院選で改憲勢力が参院でも三分の二の議席を獲得したことに危機感をもち、「いま自分が東京から平和の声をあげることが大事だ」と立候補を決意しました。
 鳥越候補のこの思いと、掲げられた政策は、「クリーンな知事で都政刷新!憲法、くらし、平和を大切にする都政」の実現を求める都民や私たち「革新都政をつくる会」の願いとぴったり重なるものでした。

 立候補表明後、ただちに革新都政をつくる会は、総決起集会(19日、浅草公会堂)を開催し、鳥越候補の都政政策と選挙戦の争点、小池百合子・増田寛也両候補の危険な問題点を明らかにした「都民がつくる革新都政」号外(550万枚)の全戸配布と結んでのプラスター、メガホンによる攻勢的な宣伝、対話・支持拡大による組織戦を展開し、鳥越候補への支持を急速に都民のなかに広げました。
 4野党と市民の共同の鳥越候補がかかげる、「住んでよし」「働いてよし」「学んでよし」「環境によし」を実現する東京を!の公約は、確実に都民の共感と支持をひろげました。
 都民の共同もおおきく前進しています。革新都政をつくる会に結集する各地域や女性・保育・障害者・教育・労働などの各分野の会、さらには革新都政をつくる会も参加している「鳥越市民連絡会」など幅ひろい共同のたたかいが急速にひろがり、連合傘下の労働組合にも鳥越候補支持の動きが生まれました。

 しかし、選挙戦は、小池候補がいつわりの反自民の姿勢をとり、改憲、核武装の主張を隠し、いかにも女性の代表であるかのような選挙戦をおこない、これをマスコミがこぞって応援する一方、鳥越候補に対しては、支配勢力をあげての大規模に展開された異常なネガティブキャンペーンが展開されました。この中で、草の根から都政要求と結んで鳥越候補を押し出す大規模な宣伝と対話活動をすすめ、鳥越支持の輪は急速にひろがりました。

 1983年松岡英夫選挙以来の共闘でたたかった都知事選挙は、今後の都政転換の方向を示すものとなりました。
 鳥越氏は、「自公勢力に対抗するためには野党がまとまらなければダメだと思う。都知事
選でも野党4党などのみなさんとの共闘で十分なたたかいができた。衆院選でも統一してたたかっていただきたい」と、開票後、記者会見で述べました。
 今回の都知事選挙を通じて、野党と市民の共同がこの首都東京で発展したことは、きわめて重要です。また、協力関係は、区市町村段階までひろがり、国政の課題だけでなく、地方政治の課題でも一致点をひろげていることに、共感と期待を表明するものです。

 今回の小池氏の知事就任よって、石原都政いらい17年つづいた、都民不在、くらし、福祉きりすての悪政が継続・拡大されることは明らかです。また、選挙戦を通じて明らかとなった小池氏の政治資金疑惑の糾明も求められています。さらに、改憲・核武装論者が首都東京の知事となったことによって、安倍政権がすすめる憲法改悪、戦争をする国づくりの動きが加速する危険が増しました。
 私たち革新都政をつくる会は、今回の選挙で示された野党と市民の共同をいっそう発展させ、憲法をまもり、くらし、福祉を最優先にする都政の実現に全力をつくすとともに、一日も早い、都民が主人公の都政への実現のために、新たなたたかいのスタートをきることを表明するものです。
以上

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