CV22オスプレイ・米軍特殊作戦機 東京・横田基地配備が計画
2016年6月15日
訓練飛行は年間1万1967回(2014年度)にもおよび、夜間・低空飛行訓練が繰り返され、2012年からはパラシュート降下訓練が頻繁に行われています。航空自衛隊司令部はここに移転しており、米軍司令部との一体化がすすめられています。
暗殺、拉致、強襲侵略のための軍用機
日米両政府は、昨年5月12日、横田基地に米軍仕様の垂直離着陸機CV22オスプレイ10機を新たに配備すると発表しました。2017年夏以降の配備に向け、すでに格納庫の建設や修理点検のための工場指定などの準備が始まっています。
CV22オスプレイは、まっさきに敵地に乗り込む特殊作戦において使用されるもので、高度30m(オフィスビル8階程度)の超低空飛行で敵地を強襲し、暗殺や拉致することなどのための軍用機です。まさに侵略、先制攻撃するためのものであり、その配備は東京を海外侵略の出撃基地にすることを意味します。
危険にさらされる都民のいのち
CV22が横田基地に配備されれば、ここを拠点として、基地周辺はもとより、東京から関東全域の上空で、夜間の低空飛行や急旋回など危険な訓練が常態化することは目に見えています。基地周辺には、学校や保育園、住宅など数多くあり、横田基地への配備に、周辺自治体や住民はそろって抗議の声をあげています。
他国への侵攻を任務とした、事故率の極めて高い危険な軍用機を、首都の人口密集地に配備し激しい訓練を行う―住民の命と安全を全く無視した危険極まりない計画です。危険にさらされるのは都民のいのちです。
首都上空で夜間・編隊・降下
安倍内閣は5月17日に閣議決定した答弁書で、2017年から米軍横田基地への配備が開始されるCV22オスプレイが同基地周辺と国内訓練場4カ所(地図)で行う訓練項目を明らかにしました。民進党の近藤昭一衆院議員の質問主意書へ答えました。
横田基地周辺では、夜間飛行、編隊飛行、人員降下、物量投下、離着陸の5種類の訓練項目を想定。同基地で近年増加している、特殊部隊などによるパラシュート降下訓練がさらに激化する危険があります。同機は米フロリダで12年、2機編隊の飛行訓練時に墜落事故も起こしています。
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