子どもの貧困シンポ 貧困と格差ひろげた構造改革
2016年6月15日
「格差・貧困社会と子育てを考えるシンポジウム」が、5月15日、東京・四谷で開かれ、子どもの貧困の実態や解決に向けた方策が話し合われました。
中西氏は、政府が進めた構造改革が、貧困と格差を広げ、「無縁社会」を生み出したと指摘。社会的孤立が貧困を見えにくくしており、「当事者の支援だけではなく、貧困を放置し、困難な状況に直面している人たちを置き去りにする社会を変えていくことが重要」と話しました。
田村氏は、「就労しても貧困率が改善しないのは先進国の中で日本だけ」と指摘。児童扶養手当の拡充や生活保護の運用改善を提起。また、すべての子どもを対象とした施策は、「子どもの貧困対策につながる」として、子どもの医療費無料化、給付型奨学金制度の設立などを訴えました。
山添氏は、子どもの貧困をなくすための「三つの改革」(①税金の使い方、②働き方、③)社会を―変える)の緊急提言を紹介。子どもが安心して成長できる社会づくりを進めると話しました。