憲法とくらしを守る都民本位の都政を!
前回都知事選から1年9か月、まもなく舛添都政は折り返し点を迎えます。次期都知事選まであと2年余。革新都政をつくる会は11月20日、エデュカス東京で2015年度総会を開催し、2015~2016年度の活動方針と体制を決定し、次期都知選へ向けての活動をスタートさせることを確認しました。
開会あいさつに立った松森陽一(東京地評事務局長)代表世話人は、戦争法廃止をめざすたたかいと、前回都知事選(14年2月)での宇都宮健児氏の勝利をめざした共同のたたかいの意義を強調し、次回都知事選への決意を述べました。議長に、新千明(新婦人都本部)、保科博一(東京労連)の両氏を選出し議事を進行しました。
顧問の畑田重夫氏からは、連帯と激励のメッツセージが寄せられ、日本共産党都議団の曽根はじめ副団長が都民要求実現と舛添都政についての都議会報告をおこないました。
前回都知事候補の宇都宮健児氏が戦争法反対、平和と人権を守るたたかいについてゲストスピーチをしました。宇都宮氏は、「平和と人権をまもる都政がますます重要」と述べ、戦争法反対の国民的運動の発展を紹介。「立場の違いを超えて、一緒に運動するという芽が都知事選から生まれ、花開いている。憲法守る政治へ、ともにがんばりましょう」と呼びかけました。
革新都政誕生50年 統一の力で都民のための都政を
活動方針案を中山伸事務局長が提案しました。
方針案は、本総会で次期都知事選へのスタートをきることを掲げ、くらしといのちを守る運動を広げて、前回都知事選で「紡いだ新しい共同」、戦争法案廃案での広範な共同行動から戦争法廃止、安倍政権打倒へのたたかいをさらに発展させ、2016年7月参院選、2017年6月都議選、さらに総選挙の可能性をもはらむ歴史的な政治情勢の中で次期都知事選をたたかうと述べています。また、次期都知事選挙は、1967年革新都政が誕生して50年の都政転換のたたかいであり、憲法を活かす都民が主人公の都政をとりもどそうと呼びかけました。
この間「舛添都政はどこへ向うのか」の政策分析を行ってきた舛添都政については、都民要求の立場に立って、(1)くらしと福祉、いのち(2)東京大改造、住み続けられる街(3)長期ビジョン(4)戦争法・オスプレイ反対、平和への願いの柱で検証。そして安倍政権の悪政と歩調を合わせる都政運営・施策では都民のくらし、福祉を守り抜くことができないと指摘しています。
今後の革新都政をつくる会の活動として、戦争法廃止、オスプレイ配備阻止の共同を「オール東京」へ発展させることや貧困と格差に立ち向かい、都民のくらしのすみずみに都民運動を広げ、引き続き政策活動を推進し、次期都知事挙へ準備を本格化させることを提起しました。
討論では青年、女性、年金者、職場、地域、団体の代表が戦争法廃止の草の根からの取り組み、横田基地撤去、年金引き下げ反対運動、都立病院を守る運動など切実なくらし、福祉・医療の実態と都民のたたかいについて、発言が相次ぎ運動方針案を深めました。
討論のまとめをおこなった中山事務局長は「討論を通じて、都民の切実な要求実現と各分野の共同の発展、新しい政治を切り開き都政転換を実現するための意思統一をはかることができた。日本の新しい夜明けと言われた革新都政誕生から50年の都知事選で「統一の力による都民の都政」を実現させようと呼びかけました。
閉会挨拶を須藤正樹代表世話人(自由法曹団東京支部長)がおこない「今ほど国政でも都政でも、グローバルに激動する情勢の下で、都民のための都政の実現が求められている時期はない。憲法をくらしに生かし、平和主義や立憲主義を守る歴史的なたたかいで革新都政をつくる会が大きな役割を果たすことが大切だ。ともに頑張ろう」と述べました。
〈総会発言者〉
沢田真吾 (民青都委員会) | 佐久間千絵 (新婦人都本部) | 島田初代 (年金者組合都本部) |
千葉かやと (都庁職病院支部) | 石島淳 (自由法曹団東京支部) | 寉田一忠 (革新都政三多摩の会) |
〈ゲストスピーチ〉
宇都宮健児 (弁護士・前都知事候補) | 石上敦久 (東京民医連) | 藤井則子 (婦民クラブ東京協議会) |