都政転換地域から(14) このまちで普通に平和にくらしたい 課題別共同が生まれる
2015年7月15日
鈴木 彰
革新都政をつくる調布の会・事務局

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 私の地域活動の原点にあるのは、何と言っても「調布九条の会」です。2004年6月に「九条の会」のよびかけを受けて、8月に集まった調布の有志は、9人の女性たちを「呼びかけ人」(「9女の会」と称した)として12月8日に480人が参加する「つどい」を実現しました。「9女と市内在住3知識人(奥平康弘・竹内常一・堀尾輝久の各氏)の対話」、歌と朗読の構成で熱気溢れた「つどい」は、「このまちで普通に平和に暮らしたい!」「戦争する国はイヤ!憲法9条を活かし子どもたちに明るい明日を!」という市民へのよびかけを採択。以来、調布九条の会は、「同円多心」を合言葉に、「多数決で結論を急ぐよりもお互いの立場を尊重・理解・激励しあう」、「信頼と一致点をひろげる」という運営に徹してきました。1月25日に「10周年記念・コーラスとトークのつどい」を1300人の参加で開催するに至ったのは 決して偶然ではないと思っています。
 これが、労働組合を中心とする現役時代の活動を終えて、地域に踏み込んだ私の第一歩でした。地域には、掴みどころのないほど多様な要求とそれに照応する無数の絆が層をなしています。しかもいかんせん、ここには定年がありません。調布九条の会、北多摩中央医療生協、調布年金者組合、革新都政をつくる調布の会、共産党調布市後援会などの運動を足掛かりに地域に立ち向かった私ですが、次からつぎに立ち現われる課題に応えようと模索を重ねる内に、人にやさしい東京、希望のまち東京、「原発ゼロ」、秘密保護法廃止、集団的自衛権行使反対、最新のものは「戦争はいやだ調布市民の会」など、課題別共同が生まれ、その一つひとつの中で抜き差しならない役割を担うに至っています。抜き差しならないのは私だけではありません。同胞たちがそれぞれの立場から担う抜き差しならない営みが織り上げる網の目が、地域の共同を発展させています。多様な要求を多様なまま運動にして、その運動の一つひとつを完結させるよりも、状況に応じて行ったり来たり、限りなく繰り返すのは、果てしなく心もとないものですが、現役時代とは一味ちがう切り口での愉しさもあり、これが時代の地層を固めているとの実感もあります。
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紙芝居と歌声で戦争法案阻止を訴える


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