戦後70年・憲法施行68周年の憲法記念日は、日本の平和とこの国のあり方が問われる重大な情勢のもとで迎えました。平和憲法が破壊され、戦争の足音が聞こえる事態です。
この中で、9日には危険なオスプレイが事前連絡もなく横田基地に飛来。そして、アメリカ軍は横田基地にオスプレイを配備する方針を日本政府に伝えました。民意無視の強行計画に住民から怒りと不安の声があがっています。日本を戦争をする国に、東京を戦争をする国の首都に、絶対にしてはなりません。「戦争立法」阻止のために総決起しましょう。
改憲をめざして暴走する安倍首相は、憲法記念日を前に訪米しました。そして、アメリカと戦争で協力する新「ガイドライン」で合意し、国会に提出もされていない「戦争立法」の成立を約束しました。地球規模で切れ目なく「戦地」へも派兵をアメリカに誓約するという従属した態度と表明に激しい批判の声が、国民各層からあがっています。
同時に、改憲派の「21世紀の日本と憲法」有識者懇談会(民間憲法臨調)も昨年10月に改憲の早期実現を求めて設立し、1000万人賛同運動をすすめている「美しい日本の憲法をつくる国民の会」と共催して5月3日、公開憲法討論会を行い、来年夏の参院選時に改憲の国民投票実施を求める声明を発表しました。
安倍自公政権は、連休明けただちに安全保障関連法案(「戦争立法」法案)閣議決定、国会提出へ向けての動きを加速させます。
世論は「憲法守る」「戦争立法反対」が多数派
5月2日付「朝日」世論調査は、憲法9条改正反対が63%、賛成29%、女性は反対が69%に達しています。5月4日付「毎日」世論調査は、憲法9条改正反対が55%と賛成27%を大きく上回りました。昨年より4%増です。4月20日付「日経」世論調査では、「戦争立法」不支持が過半数を示し、4月28日付「産経」調査でも、憲法改正反対47・8%が賛成40・8%を上回りました。
また、沖縄の民意に背き辺野古新基地建設に固執する安倍首相の姿勢に各種世論調査で反対が多数となっています。民意を無視して暴走する安倍政権の暴挙を阻止するために、その危険性を伝え、国民世論の総結集をはかるために総力をあげましょう。
5・3憲法集会3万人超の熱気
「青空に『9条守れ』と 3万人」(5月4日東京新聞)―“安倍政権が企てる戦争法制阻止のために、すべての人は手をつなぎ、総力でたたかいましょう”と総結集を呼びかけた「平和といのちと人権を!5・3憲法集会」は、広い会場を次々と参加してくる大勢の人で埋め尽くされました。集会は熱気にあふれ、参加者は、「憲法を守ろう」との思いをひとつにアピールしました。そして、参加者は何としても憲法を守りぬくためにがんばる決意を確認しました。
私たちは ―
◆集団的自衛権の行使に反対し、戦争のためのすべての法制度に反対します。
◆脱原発社会を求めます。
◆平等な社会を希求し、貧困・格差の是正を求めます。
◆人権をまもり、差別を許さず、多文化共生の社会を求めます。
◆私たちは、これらの実現に向けて、全力でとりくみます。
◆いま、憲法は戦後最大の危機の中にあります。
◆全国に、そして全ての国々に、連帯の輪を広げて、ともにがんばりましょう。
憲法改悪、「戦争立法」を何としても阻止しよう
集会、行動、アピール各地で総展開
6月4日(木)18時開場 18時30分開会
なかのゼロ・大ホール
〇戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会
5月12日(火)18時30分
戦争立法ストップ
日比谷野外音楽堂
5月21日(木)18時30分
戦争立法ストップ
国会周辺 ― この日を皮切りに
毎週木曜日に実施
6月14日(日)及び24日(水) 国会大包囲行動
6月15日(月)~24日(水) 10時~17時
国会議員会館前 連続座り込み行動
〇5月19日(火)
9の日宣伝
○6月13日(土)13時
「ストップ安倍政権!6・13大集会」有明防災公園