都政転換 地域から(6)大型開発より市民の暮らし第一に
2014年10月15日
革新町田市民の会・事務局長
三溝 裕子

コンベンションホールをめぐって

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 石阪丈一氏が町田市長になって三期目に入りました。一期二期目は、庁舎建設が選挙の争点になり、巨額の庁舎より市民の暮らしを願う声も多く寄せられましたが、2百数十億円を投じて完成し、次の目玉としてコンベンションホールが浮上してきました。

 これは、国際会議場、シンポジウム、演劇、音楽、展示会など多目的に利用する文化芸術の拠点施設です。年間20万人の集客を目指し1500人から2000人規模で「今や世界規模での都市間競争の時代。都市(町田)の魅力を他の都市以上に高めていく」と市長は述べています。さらに「直接、市民が使うというよりは、経済効果を念頭に置くべき」「サンフランシスコの例で言えば、コンベンションセンターは当然収支的には赤字になる。マイナス幅の財政投資を議会がどこまで容認できるかだ」とまで語っています。
 今年2月の市長選は、このコンベンションホールが一気に争点となりました。「え。何、それ(笑)」「国際会議場といっても有楽町や横浜でもない町田に人が来るのか」など強い反応がありました。そのためか、途中から「文化芸術ホール」と名を改めました。
 一方、選挙戦では、二期にわたる石阪市政への不満が噴出しました。公園駐車場や学校施設利用の有料化反対、百人以上にもなる学童保育クラブの過密解消、市民病院の医師看護師不足の解消、NPOなど市民団体への補助金削減反対など切実な要求が続々訴えられました。市民には受益者負担と経費削減をとことん迫りながら、大型開発では赤字が当然とは、地方自治の原理「市民の福祉の向上」を逸脱しています。
 コンベンションホール改め「文化芸術ホール」については、学者、専門家による座談会を開催し、来年2月には全体像を描く予定です。第1回を傍聴した木原信義氏(前回市長選候補)は「委員から『町田が誇る文化は?』と聞かれた市長は『スポーツではゼルビアがありますが、文化は特にないんです』と答えました。歴史に裏打ちされた文化は、私も関わっている町田天満宮の神輿担ぎをはじめたくさんあります。市民無視の姿勢に怒りを覚えました」と告発していました。市民の暮らし第一の市政実現に向け奮闘を続けます。

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