都政転換 地域から(2)府中駅バスターミナルに公衆トイレを 市議会へ陳情、満場一致採択
2014年7月15日
革新都政をつくる府中の会・代表
平井 浩一

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 6月9日、府中市議会・建設環境委員会で陳情審査が行なわれました。狭い委員会室に満席の傍聴者がひしめく中で、議会事務局・議事課長が陳情書を朗読します。陳情書の冒頭はいきなり「『ママーおしっこオー』、『えっ、トイレはどこ?ちょっとがまんしなさい!!』、叱りつけるように幼児を抱きかかえながら2階の改札口へとかけのぼっていく若い母親……」。ほとんど抑揚の無い担当課長の朗読でした。それだけに、その直後の「公衆トイレをつくる会」代表の武田正實さんが行なった「補足説明」の口頭陳述は、委員外議員を含め聴く人々の胸を打つものでした。
 武田代表は、府中市の玄関口にあたる京王線府中駅の近くには、24時間利用できる公衆トイレがありませんと述べ、一番近いのはバスターミナルから63歩、更に急な階段を23段も下りた所の暗くて狭い所に、和式の便器が1つだけというひどいもので、すぐ分かるような案内板さえ無く、高齢者や車いすの障害者、幼児づれの若い母親などから切実な要求が寄せられ、市長への署名は2500筆に達したと述べました。
 そして武田代表は、この市民要求は20年も前に市議会で全会一致の陳情として採択されたのに、2代にわたる市長の下で、無視され続けたことを厳しく告発しました。
 さらに武田氏は、東京都(保健局)は、平成18年に「とうきょうトイレ整備指針」を定めており、その中で「トイレの在り方は……文化の一端という面を持ち、社会の成熟度を示す指標」、「誰もが参加できるまちづくりを進めるための核である」と強調していると述べ、都の指針に従って今度こそ府中バスターミナルに公衆トイレを設置して頂くため、陳情を満場一致で採択し、「市長の背中を押して欲しい」と訴えました。この後、採決にかけられ委員会で、さらに市議会最終日の16日の本会議でも満場一致で採択されました。
 去る7月3日には「つくる会」の代表8名は、高野市長と直接面談し、市長から「必ず作ります」と確約を頂きました。
 私たち「革新都政をつくる府中の会」は、選挙のときだけの活動にせず、市民要求に真正面から応えていく活動を重視し、この運動にも参加団体の殆どが取り組みました。


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