2014年都知事選総括
2014年4月4日

2014年 4月 4日 革新都政をつくる会

はじめに

 「今回の選挙では、惜しくも次点となり、当選を勝ち取ることはできませんでした。しかし、2012年12月に行われた前回の選挙結果と比較すれば、大きな前進があった選挙だったと思います。(中略)候補者、選対スタッフ、ボランティアの皆が充実感、達成感を感じることができた選挙戦でした」(都知事選挙をたたかって 2014年2月19日 宇都宮けんじ)

 安倍政権が暴走を続ける中、石原・猪瀬都政14年の都政を転換し、くらし、いのちを守る都民が主人公の都政をめざし、宇都宮けんじ氏を候補者としてたたかった2014年都知事選は、政策で一致する市民、団体、政党が力を合わせ、共同して選挙戦をすすめる歴史的な都知事選となりました。宇都宮けんじ氏は、当選できませんでしたが次点となり、大健闘しました。得票率、得票の伸び率とともに新しい共同の輪の広がりを実感し、明日への希望あるたたかいの結果を獲得しました。

 今次都知事選は、前回都知事選挙からわずか1年、猪瀬前知事が、医療法人徳洲会グループからの5000万円裏献金疑惑を厳しく追及され、都民の批判が渦巻き、辞職に追い込まれたことによって突発的に実施され、年末・年始をはさむ短期間の都知事選となりました。

 都民の立場にたった候補者への期待が高まる中、12月28日宇都宮けんじ氏が立候補の決意を表明するとともに、政策を支持する市民・団体・政党の結集でたたかう選挙戦を呼びかけました。この呼びかけに応え革新都政をつくる会(以下「革新都政の会」)は1月6日、臨時総会を開催して推薦を決定し、宇都宮氏を擁立する「希望のまち東京をつくる会」(以下「希望の会」)の一員として勝利のために総力をあげる臨戦態勢を確立しました。

 選挙戦は、政策なしの「後出しジャンケン(立候補)」やマスメディアが「舛添・細川:2強対決」を煽り、テレビでの候補者間の政策論争が中止され続け、真の争点と候補者の実像が都民の前から覆い隠されるなかでのたたかいとなりました。

 この中で、私たちは、共同の輪をひろげ、草の根から真の対決点である「くらし、福祉第一の都政への転換」「安倍政権の暴走政治ストップ」を鮮明にして職場、街頭、地域で大宣伝し、宇都宮けんじ氏の支持を広げました。「こんなに支持を訴えやすい選挙はない」「思い切って選挙ができる」との声が各地からきこえました。全国からも熱い支援が次々と寄せられました。

 宇都宮けんじ氏は、「都知事選挙をたたかって」のコメントをこう締めくくりました。「あらためて『私たち一人ひとりは微力であっても、決して無力ではない。一人ひとりがつながれば大きな力となり、社会を変えることができる。』との確信をもって、明日からの運動に取り組んでいきます。」

 都知事選の争点は、選挙後の情勢のもとで、ますます鋭くなっています。都知事選で紡いだ新しい共同は、都政転換のたたかいの基礎となるものです。今次都知事選の教訓と課題を次のたたかいに生かすために、旺盛な総括の論議を期待します。

Ⅰ 選挙結果と選挙戦の特徴

<都知事選挙の結果>
 投票日前日からの記録的な大雪の影響などにより、投票率は前回より16.46%も低い46.14%の低投票率のなかで、「革新都政の会」推薦、「希望の会」の宇都宮けんじ氏は、前回(2012年12月)の得票、率ともに上回る98万2594票(前回比101%)、得票率20.18%(前回比プラス5.6%)を獲得し、次点となり、大健闘しました。

 当選は、自民党・公明党が支援した舛添要一氏。得票、211万2979票、得票率43.4%。しかし、同じく自民・公明が推した石原氏の300万票(2003年)、猪瀬氏の400万票に遠く及ばず自公の基礎票の範囲にとどまりました。

 「2強」対決で浮上を狙った細川護熙氏は、「究極の後出しジャンケン」で立候補。政策を示さず原発ゼロを標ぼうして、にせの対抗軸づくりで新たな政界再編や保守第2党づくりにもつながる行動をとりましたが95万6063票、19.6%でした。

 田母神俊雄氏は、超保守・反動的な政策とあわせ防災問題を突き出すことで、61万0865票12.5%でした。石原元知事の支援とその効果としてのマスコミによる「主要候補」扱いが背景にあると考えられます。その危険な動きを警戒する必要もあります。

<選挙戦の特徴>
 鈴木都政以来の自民党型・福祉切り捨て、大規模開発推進都政の継続か、くらし・福祉を第一の都民本位の都政に転換するかどうかが問われた選挙でした。安倍内閣の原発再稼働推進、消費税増税、社会保障の解体、特定秘密保護法・集団的自衛権行使など憲法否定し戦争する国へ、時代錯誤の歴史認識などの暴走にストップをかけ、日本の政治の歴史的転換をめざす突破口となる選挙でした。安倍内閣に通じる自民党型政治・新自由主義・超反動の勢力VS都民本位の都政・安倍暴走に対決して民主主義を確立する勢力のたたかいという選挙の構図でした。

 選挙戦は、舛添陣営の安倍自公勢力との組織戦のたたかいとなりました。自民党は「勝てる候補」として舛添氏を支援することを決定して全国会議員を東京に貼りつけ、自民党を支援する業界団体で構成する東京都各種団体協議会(各団協)を動員し、地域保守層を掘り起こす徹底した組織戦と公開討論を回避する選挙戦を展開しました。

 特定秘密保護法の強行など安倍政権の暴走がつづくなかでの都知事選の実施と自公政権の悪政と対決する宇都宮けんじ氏の立候補は、幅広い期待を広げました。

 この中で立候補した細川氏は、応援する小泉元首相とともに脱原発を単一争点に掲げ、脱原発支持層を分断し、宇都宮陣営の切り崩しを図りました。しかし、細川氏の政策は、「舛添・細川両氏の公約は「原発の部分を黒塗りすれば、見分けがつかない」(東京都幹部の話、毎日・2月11日)ものでした。何より切実なくらし、いのちを守る要求の実現をもとめる都民の期待に応えることができないことは明らかです。またその狙いが、政界再編の起爆剤にあったことも明らかになってきました。
 この策動は、宇都宮陣営にも影響を与え、「脱原発都知事を実現する会」から申し入れに始まった一部文化人の脱原発「一本化」への狂奔「宇都宮降ろし」という悲しい事態を生みましたが、このような道理なき異常なものが、厳しく批判にさらされることになったことは当然です。
 これらの動きは選挙後も各種の運動に複雑に影響しており、正確な情報提供と対応が求められています。

 マスコミのあり方も厳しく問われました。一部候補者が出席を回避したことなどでテレビ討論・公開討論は、15回も中止され、3回しか実施されませんでした。また、「2強対決」キャンペーンや偏った「選挙情勢」での世論誘導などメディアとしての役割を放棄し、田母神候補を「主要候補」扱いとするなど、舛添対宇都宮の真の対決構図と争点をぼかした特異なマスコミの姿勢は、選挙後も続き、異常です。

 「脱原発一本化」という「宇都宮おろし」の大規模な策動を候補者自らの確固とした決意と「希望の会」選対の団結によって打ち破りました。この局面を攻勢的に乗り越えたことによって、新たな共同のつながりと宇都宮候補への信頼が宇都宮陣営の確固とした確信となったことは、大きな教訓です。

Ⅱ 選挙戦の展開と新たな共同のたたかいの広がり

1.新しい共同を広げた選挙体制
 宇都宮候補とその政策を支持する市民、団体・労組、政党が共同する新しい選挙体制で都知事選のたたかいを進めたことは、今次都知事選の最大の特徴であり教訓です。
 宇都宮氏の選挙母体である「希望の会」選対に、「革新都政の会」のメンバーが加わり、政策、宣伝、宣伝カーの運行計画等を協議して推進しました。「推薦」した政党も各党の組織力を発揮して選挙活動を展開しました。
 また、「希望の会」選対には、新たに東京土建、勝手連ネットワーク、国連環境NGOのメンバーが加わり、活動に厚みを増しました。

 「革新都政の会」は、都知事選の活動経験や蓄積した都政政策活動、全都の網の目の地域組織を生かして、「希望の会」の活動を一体となって推進しました。三多摩地域では猪瀬前知事辞任の動きの中で、いち早く3回にわたる連続学習会、葛飾では政談演説会を成功させました。全都の各地域で「革新都政区・市の会」、推薦政党、無所属、勝手連などとの共同の選挙活動が展開されました。

 この中で、ボランティア、市民の自主的参加が広がったのも大きな特徴でした。解禁された「ネット選挙」へも多彩な人たちが参加し、若者のエネルギーがあふれました。また、「希望の会」選対事務局に託児コーナーも設けられ、子育て中の女性も気軽に選挙活動に参加しました。

 情報発信も「希望のまち東京をつくる会:うつけん(選対)ニュース」と相乗して「革新都政をつくる会  MAIL・FAXニュース」を発行。情勢・計画を伝え、活動を交流し、選挙活動の推進力の役割を担いました。

2.脱原発「一本化」-分断とのたたかい
 脱原発「一本化」の動きは1月15日、鎌田慧・河合弘之両氏が共同代表を務める「脱原発都知事を実現する会」からの申し入れから始まりました。2月3日には、細川勝手連になった鎌田慧氏などが「脱原発都知事選候補に統一を呼びかける会」が再び記者会見を行い、「宇都宮降ろし」を画策したが失敗しています。
 脱原発「一本化」の主張は道理のないものでした。「細川氏」は知名度もあり、小泉氏も支持している。2位につけ舛添氏と戦えるのは「細川氏」だという思い込み(選挙結果の事実で粉砕された)、また告示後の「一本化」は、河合氏も発言しているように、公選法上(第86条の4の10)辞退は告示日に限られており不可能であることを知っていて申し入れています。

3.選挙戦をリードした政策、宣伝活動、ネット選挙
<政策>
 宇都宮けんじ氏と陣営は、徹底して都民のための都政政策を訴えてたたかいました。1月6日(月)宇都宮けんじ氏は、都庁での出馬発表において、5つの基本政策とオリンピック、猪瀬前知事の疑惑究明の2つの特別政策を発表し、それらの政策に一致するすべての人との協力を求めました。そして、各分野の専門家、寄せられた意見などをもとに、「希望の会」政策委員会の努力で、1月21日(火)総合政策集「宇都宮けんじの5つの基本政策と2つの特別政策」が発表されました。また、2回の「希望政策フオーラム」が開催され、政策対話での意見が反映されました。
 「革新都政の会」が継続的な政策活動を通じてまとめた「どうなっている東京都政 都政黒書2013」も多面的に活用され、さらに「新東京政策研究会」の活動、日本共産党都議団の都側との論戦などの蓄積と都民要求の運動、前回以来の議論が都民のための都政政策の土台になっています。

<告示前宣伝、告示後の宣伝>
 候補者と政策を全有権者規模で都民に伝え、支持拡大の重要なツールとなる宣伝ビラ。告示までの名前を打ち出したビラは、きわめて重要です。出馬表明から告示までわずか2週間の短期日で「希望の会」と「革新都政の会」の政策スタッフが協力して、告示前大宣伝・全戸ビラ「宇都宮けんじ・新しい東京をはじめよう」を「革新都政の会」で500万部(1万部増刷)作成、「革新都政の会」以外の人たちからも希望が殺到しました。また、「希望の会」の政策ビラ20万部を「革新都政の会」で引き受け、宣伝、学習会、集会等で積極的に活用されました。
 選挙告示後は、法定1号ビラを「革新都政の会」として100万部増刷、法定2号ビラとともに、街頭宣伝等での大きな力となりました。
 また、選挙戦での他候補との切り結びが激しくなるなかで日本共産党が政党として東京民報号外500万枚を全戸配布し、選挙戦の争点と他候補の態度を明らかにしました。選挙終盤、支持拡大への取り組み強化が急速に求められる中で、「都民がつくる革新都政」号外:ミニビラ①「待機児・少子化」 ②「集団的自衛権行使容認問題」 ③「NHK会長などの止まらぬ異常暴言」を発行しました。
 急な選挙となったために、分野別の宣伝物については、充分できませんでした。

 プラスターも大活躍しました。厳しい寒さのもと、駅頭・地域・路地で宇都宮コールが全都で響きわたりました。宣伝箇所は、ハンドマイク2万3千カ所、メガホン隊は5300カ所に上りました。

<ネット選挙>
 今次選挙戦の大きな特徴は、「ネット選挙」が解禁されてはじめての「WEB選挙運動」が行われ、選挙期間中メールを除きいつでもなんでも発信できるようになりました。そして、選挙期間中、次々と取組みが拡大していきました。
 宇都宮公式ホームページでは、政策、人柄、応援メッセージ、動画、ブログ、メルマガなどあらゆる発信方法が駆使され、ネット上の輪がグングン広がりました。そこに多くのボランティア、若者が参加し、「楽しい選挙」活動が展開しました。
 多くの可能性を秘めたネット選挙は、今後の新たな取り組みの展開として追求していくことが求められる課題です。

4.新たな共同を推進する集会・会議
 「革新都政の会」は、「希望の会」と連携して、共同の輪を広げて選挙戦をたたかいました。下記のように、1月6日、宇都宮けんじ氏の出馬表明と推薦決定を受けての1月8日「キックオフ集会」と1月11日「革新都政の会・総決起集会」を相乗的に成功させ、共同のつながりを強めました。
 そして、前回選挙の教訓を生かして、選対の討議を団体・政党、地域全体のものにしていくために「希望の会」は、選挙期間中3回の拡大選対を開催しました。この会議を通して、共同した選挙戦の取り組みへの意思統一をはかったことは、大きな前進でした。

1月6日(月)宇都宮けんじ氏出馬表明
「革新都政の会」臨時総会 宇都宮けんじ氏の推薦決定
8日(木)東京を変えていくキックオフ集会 豊島公会堂
11日(土)「革新都政の会」総決起集会 すみだリバーサイドホール
16日(木)第1回団体・地域代表者会議 エデュカス東京
「希望の会」第1回拡大選対会議 連合会館
20日(月)第2回団体地域代表者会議 エデュカス東京
23日(木)「希望の会」第2回拡大選対会議 四谷事務所
30日(木)第3回団体地域代表者会議 エデュカス東京
31日(金)「希望の会」第3回拡大選対会議 四谷事務所
2月5日(水)第4回団体地域代表者会議 エデュカス東京

5.新たな共同を広げ、「革新都政の会」が総力をあげて推進した選挙活動
 「革新都政の会」は、共同をひろげるための努力を強めるとともに、団体と地域の会の決起と活動の飛躍のために4回の団体地域代表者会議を開催し、活動方針を確認し、活動経験の交流を行い選挙闘争を総力をあげて推進しました。

2日(日)銀座ホコ天 ベビーカー大作戦
5日(水)第4回団体・地域代表者会議  [エデュカス東京]
①都知事選最終盤の情勢と共同のたたかいについて
②宇都宮旋風を終日全都で巻き起こし、活動参加を広げに広げ、200万支持拡大の大飛躍を必ず勝ち取ろう!
③WEBサイトの活用で新しい支持層へ宇都宮の拡散を!
④2月9日の危険防止活動を総力あげて取り組む体制を!
開票立会人の確認
7日(金)労働組合が力を発揮した主要駅頭一斉宣伝:オレンジ大作戦 106か所
8日(土)大雪のなかの投票日前日 新宿西口での宇都宮候補の感動的演説
9日(日)雪による交通困難のなか、棄権防止活動に組織的に取り組む

<候補者カー・確認カーの運行>
 共同の宣伝、全国・近県からの支援も受けた街宣、地域宣伝にフル稼働しました。
 選挙本番中、全都で2台しか活用できない宣伝カーの運行計画は、現地と細かく連携した戦略的運行が求められます。選対、「革新都政の会」、社民党、新社会党、勝手連が運行を担い、前回の反省の上で協議をすすめ、改善しましたが、現地と正確に連携した「効果的な線引き」、情勢にあった「宣伝カー流しスポット」などの検討を重視することが求められます。

6.対話・支持拡大の取り組みと到達
 「革新都政の会」として総対話活動の推進とともに、1979年太田薫選挙以来の支持拡大を追求することを第2回団体地域代表者会議(1月20日)で提起、第3回団体地域代表者会議(1月30日)で200万支持拡大を目標にかかげてとりくむことを確認しました。各団体・地域で目標を持つことを呼びかけるとともに、日報体制を確立して、報告を求めました。
 支持拡大を飛躍させるために全構成員総当たり、家族・知人に広げるとともに、舛添候補との対決を戦略課題にして支持拡大に取り組みました。そのために「革新都政の会」として、電話スポットとともに以下の対話資料を発行しました。
 ①舛添批判対話向け資料「本当の対決軸は都民のくらし第一・憲法守る転換か、古い自民党型の政治継承か」、②対話資料2・3「細川候補編」、③対話資料特別編「舛添候補編」、④対話資料編4「出されている疑問におこたえします」、⑤対話資料6「地域経済中小企業」、⑥対話資料教育編1・2

 対話、支持の呼びかけは、どこでも宇都宮氏の人柄と政策がしみいるように伝わりました。
短期間のたたかいであり、規模とスピードが求められました。終盤の奮闘の結果は支持拡大への奮闘の到達は、130万に達しました。

 「希望の会」としても、電話センターを設置して電話かけ作戦を実施し、ボランティア初心者が多く参加し、諸団体と相乗的に支持拡大に取り組みました。

 棄権防止活動に「会」として組織的にとりくみました。記録的な大雪の投票日となりましたが、困難を乗り越えて全都で奮闘しました。

7.個人募金を中心とした財政活動
 都知事選挙をささえる財政活動は、個人募金と「都政黒書2013」の販売で賄いました。
 各団体、地域で構成員のみなさんに個人募金を訴えるとともに、全国のみなさんにも呼びかけました。どこでも都知事選への期待が募金となって次々と寄せられました。
「都政黒書2013」(合冊版)は、(8000)部が作成普及され、都政問題学習に大きく貢献しました。また、プラスター(2000セット作成普及)、都知事選学習DVD-1・11決起集会は、買い取り制にしましたが積極的に活用されました。

8.弾圧をゆるさぬ対策

 幅広い人たちが選挙活動に次々と参加して、創意を生かした宣伝、支持の訴えが広がる中で弾圧の動きに警戒して、24時間待機の体制を自由法曹団と国民救援会の協力で「革新都政の会」として取りました。

Ⅲ 今後のたたかいと次期都知事選へむけて

 今次都知事選では、新しい共同の輪を広げて都政転換を実現するたたかいの基礎をつくりました。今後、今回できりひらいたたたかいとつながりをさらに発展させて、保守・自民支持層との力関係を変え、革新・民主の都政への転換を実現するための本格的取り組みが求められています。同時に都知事選での勝利を確実なものとする強固な革新陣営の確立の必要性も明らかになりました。
 都政転換のためには、都政の両輪である都知事と都議会が、「都民が主人公」の都政を実現する立場にたつことが必要です。そのためには、都民要求の結集と政策化、都知事・都議会の実態の発信で、都民世論を大きく変えていかなければなりません。
 舛添知事が掲げた政策とこれまでの行いをみれば、都民との矛盾が激化することは必至です。また舛添知事を支援した安倍自公政権の暴走と対決する国民運動も広がっています。憲法否定、国民生活破壊の自公政治の都政での実現を課せられた舛添知事にいつまでも知事の座にとどまらせておくことはできません。

 今次都知事選の教訓と課題を生かし、次回都知事選のために以下の準備をただちにおこないます。

  • 候補者を一致する政策にもとづき擁立することは、都知事選挙の要となる課題です。次回都知事選へむけて、代表世話人会での検討をただちにすすめます。
  • 今次都知事選を通して、都政問題を日常的に一貫して取り組む唯一の共同組織である「革新都政の会」の存在と活動への期待がさらに大きくなっています。
    代表世話人会を中心に、政策、宣伝などの体制と活動を強化するとともに、全都の地域の会の体制の強化をめざします。同時に、幅広い市民団体との多様な運動の共同をすすめ、都政問題を地域、諸団体に広げます。
  • 公約実現のたたかいを継続してすすめます。都議会定例会・委員会への取り組みをすすめるとともに、都政への運動を通して、都政問題への関心を深め都政情報の発信と共同の更なる拡大をめざします。
  • 政策活動の継続的強化と幅広い学者・研究者・市民団体・個人との連携をすすめます。また、共同して都政政策にかかわる学習会、シンポ、フイールドワークを実施します。
  • 都民連をはじめ都政にかかわる住民運動との連携をすすめ、都民要求実現のたたかいをすすめる運動組織のネットワークの発展をめざします。
  • インターネット選挙、ネット上のツール・インフラの開発と普及が急速に広がっています。構成組織とともに積極的な活用のための検討と実践をすすめます。


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