都政転換 私の願い(26)生業と生活の再建めざすを復興の基本に島民の心ひとつにしてがんばる
2013年12月15日
(平和と憲法を語る大島の会) 中田 保

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 三原山の斜面大崩落という思いもよらない災害に見舞われた伊豆大島は、この一ヵ月余、「笑顔の消えた島」になってしまいました。35名もの犠牲者を出した上、4名の方が依然として不明のままです。
 地元の消防団を始めとする大がかりな捜索活動がすすめられました。並行して、島内外から多くのボランティアが支援に駆けつけ、復旧も着実に進んでいます。島に住む私たちの仲間も活動に参加して、家屋に流入した土砂の除去や汚れた食器の洗浄などをしています。ボランティア活動を支援しようと、炊き出しに汗を流す人もいます。
 マスコミによる悪意に満ちた町長非難の嵐の中で、「川島町長と民主町政を支えて、今できることを全力でやろう」との共通の思いのもとに、力を合わせて奮闘しているところです。
 多くの島民の声は、「誰一人として予測できなかった災害で、町長や町職員を責めることはできない。専門家を含めた検証はあとできちんとやればよい。今は復興に向けて島民が一丸となってがんばる時だ」というものです。また、「現町長でしか、この難局は乗り越えられない」との声も大多数です。
 全国から寄せられた義援金の配布がまもなく始まり、仮設住宅の建設も年内に開始される予定です。
 表面上は少しずつ復興の兆しが見える大島ですが、島の将来を考えると、深刻な課題が立ちはだかっています。
 一例を挙げると、Sさんという花卉農業を志す青年がいます。この災害で花造りの師でもある両親を亡くし、住まいも園芸ハウスもすべて失いました。残ったのは借金だけ。マイナスからの再出発です。大島の農業の将来を考え合おうと、経験豊かな農業者と明日の農業を担う青年たちが、町長や町の担当者も加わって何度も話し合いを重ねていた矢先の災害でした。
 この青年のように、多くの島民が生活の基盤も明日への希望も、土砂の流れの中に根こそぎ失ってしまった三原山大崩落でした。島の将来を背負ってがんばろうとしている若者たちが、希望を抱いて立ち上がれる生業と生活の再建をめざすことを復興の基本にすえて、島民の心を一つにしてがんばっていこうと、決意を新たにしているところです。


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