都議選後、初の定例会:第3回定例会 都民のくらし、いのちを守る都政を
2013年10月15日

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 都民が切実な要求の実現を求め、新しい政治の流れをきりひらいた都議選を受けて、初めての都議会による第3回定例会が、9月18日から開催されました。(会期は10月11日まで)
 9月7日(日本時間8日未明)の2020年オリンピック・パラリンピック、東京開催決定後様々な問題が噴出し都政のあり方が問われると同時に、安倍内閣の社会保障破壊の暴走による深刻な影響が広がるなか、都民のくらし、いのちを守り、雇用や保育園増設、医療などの切実な要求に都政がしっかりこたえることがもとめられました。

都議会開会日
都庁に都民の願いあふれる

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安心して医療受けられる都立病院の充実と存続求め座込み・宣伝を行う=13年9月18日・都庁議会棟前
 改選後、初の都議会の開会日は、早朝から市民・民主団体、労働組合が都民要求の実現を求めて行動を展開しました。
 革新都政をつくる会は、午前8時から都庁前2ヶ所で出勤する都庁職員、都民に号外を配り、都民要求実現、都民が主人公の都政への転換めざし、共同を広げることを呼びかけました。号外には、五輪開催都市決定についての事務局長談話「市民と選手が主人公の2020年オリンピック・パラリンピックを」を掲載。弁士の代表世話人の訴え、手渡された号外に早速目を通す人たちもいました。
 昼には、都民要求実現全都連絡会、東京社保協、東京地評の呼びかけで、開会日行動が行われ、「生活保護基準引下げ撤回」「原発事故、震災被災者への支援を」「横田基地にCVオスプレイ配備を許すな」などとアピールし、切実な都民要求の実現を都に要請しました。
 また、都庁目行動に先立ち午前11時から「東京の保健・衛生・医療の充実を求める連絡会」が、だれでも安心して医療を受けられる都立病院の充実と都直営の存続を求めて、議会棟の前で座り込み・宣伝を行いました。

五輪、安倍「国家戦略特区」推進 貧困・格差拡大へ対策すれず
―― 猪瀬知事所信表明


 猪瀬直樹知事は、所信表明で、2020年夏季五輪の開催準備を始めるとして、「平和でよりよい世界の実現、オリンピックムーブメントの拡大に貢献していく」と述べました。
 そして、石原前知事が策定した「2020年の東京」を「進化」させ、多国籍企業の呼び込み、安倍政権の「規制緩和・国家戦略特区」推進させる姿勢を示しました。同時に東京外環道の20年早期完成五輪会場や臨海部を結ぶ「環状2号線」の15年度開通をめざすと強調し、米軍横田基地を永続化する軍民共用化についても、五輪開催を契機に日米協議の促進を求めました。
 しかし、知事は都政の重大な課題である都民のくらし、いのちを守るために、貧困と格差拡大の是正、深刻な社会保障制度の影響への対策にはふれませんでした。

都民の暮らしを守る論戦が焦点

 東京開催が決まった2020年夏季五輪。国際平和や友好、スポーツの祭典をうたう五輪憲章にもとづき、だれもがスポーツを楽しむことができるスポーツ環境の充実や都民のくらしとの調和のとれた五輪にしていくことが求められています。
 東京開催決定と同時にゼネコンなどがいっせいに動き出し、五輪を口実にした大型開発への莫大な投資が行われる財政不安が増しています。そのなかで、都民のくらし、福祉を充実させる施策が軽視されることは、絶対にあってはなりません。
 若者が安心して働ける仕組みづくりや待機児問題の解消、国民健康保険料などの減免、特別養護老人ホームの増設、防災対策の強化など都政の仕事は待ったなしです。
 安倍政権が社会保障の改悪と一体となった消費税増税を国民に押しつけようとするもとで、東京都はこの悪政から都民を守ることこそ力を尽くさなければなりません。
 6月の都議選での都民の熱い期待を受けた都議会では、都民の願いに応えた論戦が求められます。

堺市長選/維新「都構想」市民がノー
堺はひとつに思い集め 竹山おさみ氏圧勝

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 「堺市長選、維新敗れる 都構想反対の現職再選」(朝日)、「堺市長再選、橋下構想に厳しい審判」(毎日)‐全国注視の大阪・市長選。結果を伝える各紙の見出しが躍りました。
 9月29日に開票され、堺はひとつの思いを集めた現職の竹山おさみ氏が「大阪維新の会」の候補との激戦を制し、当選しました。選挙結果は、竹山おさみ氏が198、431票、西林克敏氏が140、569票、投票率も50・69%と市民の大きな関心が高まるなかでの圧勝でした。
 今回の選挙は、維新の会による堺市つぶし=大阪都構想を許すのか、竹山市政の継続で政令市・堺をさらに発展させ、「堺はひとつ」の市民共同でくらし応援の市政を継続させるのかが問われた選挙でした。あわせて、橋下市長が大阪市ですすめている市民のくらし切り捨てや従軍慰安婦発言、職員の思想調査など異常な人権感覚に基づく維新政治に痛打を与えた歴史的な選挙でした。

革新都政をつくる会、
現地支援、共にたたかう

 革新都政をつくる会は、9月9日代表世話人会で堺市長選への支援を決定し、勝利をめざしてたたかいました。各団体の支援と同時に、9月23日には、會澤事務局長代理と児玉洋介前都教組委員長が「住みよい堺市をつくる会」を激励し、連帯して竹山勝利を勝ち取る決意を固めあいました。
 住みよい堺をつくる会は、声明で「維新の会の「堺市つぶし」に対する「堺はひとつ」「堺をなくすな」の市民共同の勝利、府下に広がる維新政治にストップをかける府民共同の勝利といえます。」「また、「維新の暴走政治を許すな」との府下や全国のみなさんからの大きなご支援は、私たちの励ましとなり勇気を与えてくれました」と述べ、今後の堺市の自治の発展、市民要求の実現めざして力を尽くすと決意を表明しています。


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