都政転換 私の願い(24)政治や社会問題ひきつけて考え 自分の思いもっと発信を
2013年10月15日
(学生ユニオン・代表) 岩井 佑樹

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 今の学生は、学費は高くなり、学生への親の仕送りの額は減っています。奨学金は貸与型、しかも有利子がメジャーです。返済が遅れ続けてしまうとブラックリストにすら載ってしまうモノです。バイトの仕事だって決して楽なものではないです。バイトが基幹として働かざるを得ず、それにより全体の労働状況が悪化してしまっています。
 このように学生も良い思いをしているわけではなく、結構苦しくなっているというのが私が見ている学生の姿です。このような現状に、目の前には就職難がそびえたち、就職のために色々と活動したり、キャリアガイダンスに参加したり、さらには企業に色々とチェックされるために過激なことは避けなくてはいけない。文句を言わないことに、若い時から慣れさせられてしまっているのではないかと私は感じています。
 そんな苦境に立たされている学生の姿を見て、学生ユニオンというのを先日仲間達と結成しました。学生のバイトでは、嫌なことが職場であってもそれに対して中々言いたいことが言えない。そして今の就職難の状況で、苦しい職場に就職したら、なかなか辞めることが出来ないと思います。そこで学生のうちからユニオンを知り、自らに労働者の権利があるのだと知ること。さらにはそれが侵害されて闘っている組合員の姿を見て、闘い方を学ぶこと。この二つの事が非常に重要になっていると考えています。自分には権利がある、そして闘うことも場合によってはできるのだと分かっておけば、これだけ酷くなっている労働環境の中で少しは楽になるのではないだろうかと思っています。
 ユニオンと学生の距離を近づけたいと考えて、労働組合の役割を知るという趣旨で各大学での講演会などを学生ユニオンでは企画しています。また母体である首都圏青年ユニオンの団体交渉や争議の応援も中心としてやっていき、闘っている当事者と出会うということも積極的にやっていこうと私は思っています。
 学生ユニオンでの活動をやりながら、様々な社会問題が実は地続きであるということに気づいてもらえればと思いますし、そうしたことに取り組むことで、より政治や社会問題をひきつけて考え、自分の思いをもっと発信してもらえたらと思います。


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