都政転換 私の願い(17) 憲法25条に抵触すような都民出さない “東京都民でよかった”と思える都政を
2013年3月15日
松崎 由美子(豊島生活と健康を守る会)
12月の選挙で今度こそ都民本意の都政に転換できるのかと大いに期待しましたが、とても残念と言いますか、悔しい結果でした。宇都宮さんは貧困層に対する視点を持っていて、政治への理念が明確でした。是非とも東京都知事になって欲しかった……。
先日、全生連(全国生活と健康を守る会連合会)で取り組んだ国会行動に参加し、参議院会館の議員へ、「生活保護基準切り下げには反対の立場を」と要請を行いました。
驚いたことに受け付けの時点で「面会予約がないので、お断り」という議員、「ポストに資料だけ入れておいて」という議員、受付で了承されたのでお訪ねしたが何度も呼び鈴を鳴らしても出てきていただけなかった議員、それぞれ委員会中ということで秘書の対応でしたが、それにしても、訪ねて行った私たち国民の声も聴こうとすらしないのかと、心底あきれました。面会したのは自民党、民主党、公明党、社民党の議員でしたが、明確に反対と態度表明していただいたのは社民党の議員だけでした。別のグループの方が衆議院の共産党の議員を訪ねたら、控え室でお茶まで出してくださり、要請の声をしっかり聴いてくださったとのこと。
要請行動をすることで、各議員の性根を見極められる機会にもなったことを多くの方に広めたいと痛感しました。
都議会ではこのようなことがないことを望みますが、福祉を全国最下位にまで削りに削った石原知事の政策継承を公約して新知事になった猪瀬知事ですから、どうなるのでしょうか?
知り合いから聞いた話しでは、失業していたホームレスの若者は、寒さをしのぐために、ハンバーガーショップへ行き、順番を待つ客の間をすり抜け、そっと2階の隅のテーブルで何も食べずに夜を過ごすのだそうです。また生活保護を受けている親子3人の母子家庭で「1週間の食費は7000円」とのこと、このような実態をしっかり把握し、都政として憲法25条に抵触するような都民を出さないことに、情熱と誇りをもって取り組んで欲しいのですが。