異議あり!東京オリンピック招致
2013年3月15日
防災・開催時期も不適切
東京五輪招致活動の問題点を明らかにする「異議あり!2020オリンピック東京招致」集会が3月4日、新宿区の日本青年館で開かれ、約80人が参加しました。自由法曹団東京支部、新日本スポーツ連盟や労働組合などで構成する同集会実行委員会が主催。
立候補ファイルの検証で、各界の代表から問題点が指摘されました。
「立候補招致計画は、都民の要望や声を聞かず、トップダウンではじまったものである。招致計画での開催期間は7月~8月と『競技者が最高の状態で力が発揮できる気候ではない』、暑さ指数(WBGT)にもとづく運動に関する指針(日本体育協会)では、『厳重注意』『運動は原則禁止』などの対応となっていることが紹介され、選手や観客が熱中症になる危険性を指摘していました。また、都市開発と連動した施設計画など、都民の暮らしや福祉が置き去りにされている招致計画になっている」(末延渥史氏・都政研究家)
「2000年の石原都政のスタートから5年間で都民スポーツの振興費を35%までに減らし、施設も減らしてきた。後継者である猪瀬直樹知事についても都民スポーツ切り捨ての姿勢は変わっていない。『スポーツ行うことは一つの人権である』と掲げた五輪憲章に逆行する。東京都に五輪を開く資格はない」(和食昭夫氏・新日本スポーツ連盟)
「選手村の予定地が港湾地域として本来住宅の建たない地域であり、防潮堤の外にあることなど、防災上の多くの問題を抱えている」(中村八郎氏・NPO法人くらしの安全サポーター)
「カヌー・スラローム競技場建設予定地の葛西臨海公園西側一帯の豊かな自然を紹介。都民にとっても野鳥にとってもかけがえのない場が失われる」(飯田陳也氏・日本野鳥の会東京)など、招致計画は、防災・開催時期も不適切なものであることが明らかになりました。
東京五輪招致活動の問題点を明らかにする「異議あり!2020オリンピック東京招致」集会が3月4日、新宿区の日本青年館で開かれ、約80人が参加しました。自由法曹団東京支部、新日本スポーツ連盟や労働組合などで構成する同集会実行委員会が主催。
立候補ファイルの検証で、各界の代表から問題点が指摘されました。
「立候補招致計画は、都民の要望や声を聞かず、トップダウンではじまったものである。招致計画での開催期間は7月~8月と『競技者が最高の状態で力が発揮できる気候ではない』、暑さ指数(WBGT)にもとづく運動に関する指針(日本体育協会)では、『厳重注意』『運動は原則禁止』などの対応となっていることが紹介され、選手や観客が熱中症になる危険性を指摘していました。また、都市開発と連動した施設計画など、都民の暮らしや福祉が置き去りにされている招致計画になっている」(末延渥史氏・都政研究家)
「2000年の石原都政のスタートから5年間で都民スポーツの振興費を35%までに減らし、施設も減らしてきた。後継者である猪瀬直樹知事についても都民スポーツ切り捨ての姿勢は変わっていない。『スポーツ行うことは一つの人権である』と掲げた五輪憲章に逆行する。東京都に五輪を開く資格はない」(和食昭夫氏・新日本スポーツ連盟)
「選手村の予定地が港湾地域として本来住宅の建たない地域であり、防潮堤の外にあることなど、防災上の多くの問題を抱えている」(中村八郎氏・NPO法人くらしの安全サポーター)
「カヌー・スラローム競技場建設予定地の葛西臨海公園西側一帯の豊かな自然を紹介。都民にとっても野鳥にとってもかけがえのない場が失われる」(飯田陳也氏・日本野鳥の会東京)など、招致計画は、防災・開催時期も不適切なものであることが明らかになりました。
緑を壊す、生活環境を壊す計画は見直して
集会実行委員会は2月17日、2020年オリンピックの会場予定地を巡るバス見学を行いました。
メーン会場に予定をされている国立競技場(新宿区、収容・約5万4000人)を8万に規模に改築する計画で、隣接する日本青年館と都営霞ヶ丘アパートの立ち退きが前提になっています。参加者は、施設の新設や建て替えによって、緑も壊され、税金の無駄遣いになると指摘されている有明テニスの森公園や夢の島公園(江東区)などをみてまわりました。
競技会場の85%を選手村から半径8キロ圏内に配置するコンパクトさを宣伝していますが、その多くは臨海部となっており、防災の面からも、また、処理(仕様ない状態のまま)できない物をこの計画で処理(開発)しようという意図が大いに感じられることを見学を通してみることができました。
集会実行委員会は2月17日、2020年オリンピックの会場予定地を巡るバス見学を行いました。
メーン会場に予定をされている国立競技場(新宿区、収容・約5万4000人)を8万に規模に改築する計画で、隣接する日本青年館と都営霞ヶ丘アパートの立ち退きが前提になっています。参加者は、施設の新設や建て替えによって、緑も壊され、税金の無駄遣いになると指摘されている有明テニスの森公園や夢の島公園(江東区)などをみてまわりました。
競技会場の85%を選手村から半径8キロ圏内に配置するコンパクトさを宣伝していますが、その多くは臨海部となっており、防災の面からも、また、処理(仕様ない状態のまま)できない物をこの計画で処理(開発)しようという意図が大いに感じられることを見学を通してみることができました。