防災訓練だったの?住民不在 自衛隊災害対処訓練
2012年9月15日
 練馬駐屯に所在する陸上自衛隊第1普通科連隊が、7月16日~17日に、東京23区全域を対象に連隊災害対処訓練を行いました。
 この訓練は、迷彩服を着た自衛隊員が徒歩で都内各地の主要拠点や役所に出向き、通信訓練を行うという内容です。

09-06
迷彩服を着て徒歩で深夜都内を歩く自衛隊隊列=12年7月、都内
 実施計画では、都・区・警察・関係事務所と連携するとありましたが実際は、6月末ごろに「訓練通知」を区役所などに送り付けただけでした。訓練の実施日には、3連休が含まれ、庁舎内に隊員が入り、宿泊も伴う事なので、対応できないところも有りました。
 練馬区役所は、練馬駐屯地から30分ほどしか離れていません。このほかにも北区には十条の駐屯地、新宿区には防衛省があります。区役所より便利なところがあるのにわざわざ区役所を使うというのには、何か訳があるのでしょうか?
 防災は各関係機関との連携が重要であり、自治体ごとに状況に合わせた防災対策がつくられています。
 今回の訓練は、全国の自衛隊で行う「自衛隊統合防災演習(指揮所演習)」のひとつとして行われ、参加部隊は、幕僚監部、陸・海・空自衛隊、関係機関と米軍です。この中には情報保全隊も含まれています。
 自治体からの要請がないと出動できない自衛隊が、迷彩服を着て、深夜都内を歩き回る訓練が災害対策とでもいうのでしょうか?一体何を訓練していたのか疑問が残ります。【東京平和委員会 岸本正人】

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