6・24防災ウォッチングバスツアー
2012年7月15日
防災の都市・まちづくりを
 「都市再生」・木密地域・津波対策など現地調査

 「都民の目線に立った大都市東京の防災政策」の策定をめざしてすすめている「防災・シリーズ学習会」の第3回は、現場調査・視察です。6月24日、都心一極集中、木造密集地域、津波対策などの実態をバスでウオッチングし、36人が参加しました。

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都市再生・一極集中、「丸ビル」(左)「新丸ビル(右)
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スカイツリーが目の前にそびえる木密地域(京島3丁目)
 ナビゲーターは、防災の都市・まちづくりを研究する早稲田大学都市・地域研究所の岡田昭人氏と防災政策に詳しい日本共産党都委員会の末延渥史氏。財界による大開発がすすめられている東京駅、丸の内・大手町をスタートに「スーパー災害」からいのちとくらしを守り、持続可能の都市をつくる視点から10か所を視察しました。
 木密改善事業がすすむ中央区月島1丁目、墨田区京島3丁目では、岡田氏の説明でフィールドワークし、住民が主人公のまちづくりを福祉と一体にすすめることの重要さを実感しました。
 3・11の大地震で閉まらなかった晴海防潮扉(陸こう)や台場の防潮護岸を検証するとともに、東京湾からの海風を遮断する超高層ビルの壁、豊洲・市場予定地など石原都政のもとですすめられている大規模開発の実態を視察しました。
 さらに、東京臨海広域防災公園・そなエリア東京、関東大震災の被災地・横網町公園の慰霊堂・復興記念館を見学し、最後に革新都政時代に整備された白髭東防災拠点を視察しました。
 参加者からは、「首都直下地震に対する備えが都政の最重要課題となっている中で、大変有益な視察だった」「都民不在で大企業のための東京では、大災害からいのちも暮らしも守れないことを実感した」「防災やまちづくりは、福祉と一体にすすめなければならない」など多くの感想がよせられました。
 今後の各団体・地域の防災政策づくりに生かされていくことが期待されます。

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